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持ち物はスーツケース2つ分。完璧主義を手放したシンプリストがやめた3つのこと

軽やかな暮らしのはじめ方 Vol. 101

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持ち物はスーツケース2つ分。完璧主義を手放したシンプリストがやめた3つのこと

goodroomが提供するマンスリーレジデンス「goodroom residence」を利用する石橋さん。所有するモノを減らし、軽やかに暮らしている石橋さんに、今の暮らしをするために「やめたこと」を聞いてみました。

text:RYO ODA

段ボール20個分の荷物を減らし、現在はスーツケース2つ、段ボール3つほどの荷物で生活する石橋さん。現在のような暮らし方を始め、そして楽しみ続けるために、どんなことを手放したのでしょうか。

「すべきこと」ではなく、今回は「やめたこと」についてお聞きしてみました。

<石橋さんプロフィール>

2024年入社の新社会人/学生時代は賃貸での一人暮らし経験あり/1ヶ月単位で住み替えられるマンスリーレジデンスを利用し、生活習慣のなかにサウナが組み込まれている

「goodroom residence」での石橋さんの生活に関するインタビューはこちら

「買う」をやめて、「シェア」する。新社会人1年目の私が選んだ、新しい暮らし方とは?

goodroom residenceとは

「goodroom residence」は、1ヶ月単位で契約できる goodroom の マンスリーレジデンスです。goodroomがセレクト・造作した家具・家電が揃っており、新たに購入する必要はありません。

また、広々としたワークラウンジから、サウナやカフェまで、ふつうの賃貸よりも共有部が充実。仕事・プライベート共にいろんな過ごし方が実現できます。

完璧を追い求めるのをやめた

――軽やかな暮らしのために「やめたこと」についてお伺いしたいのですが、まずは今のような暮らしを始めるにあたって手放した習慣や考え方はありますか?

石橋さん:やめたこと、に当てはまるかどうかは分かりませんが、あまり完璧は追い求めないようにしていますね

引越しをきっかけに荷物を大きく減らしましたが、白黒つけすぎるとあまり進まないなと感じたんです。なのでまずは、とにかく大雑把に仕分けていきました。「1年ほど使ってないものは手放す」という、シンプルな基準で判断していましたね。

――手放しても良いのか、迷うモノはありませんでしたか?

石橋さん:もちろんありましたが、無理に結論を出さず、一旦保留にして別の場所に分けておきました。それよりも、とにかく手を止めないよう意識して進めていました。

結局、迷ったモノのほとんどは手放しましたね。「本当に使うなら、また必要になるときが来る」と考えるようにしています。必要になったときにきちんと厳選して、より良いものを買えばいいかな、って。

なので少し迷うこともありましたが、執着みたいなものはあまり感じませんでした。

考えずに買い物をすることをやめた

――実際にモノが減って、変化はありましたか?

石橋さん:考えずに買い物することが減りました。必要なものを、きちんと吟味したうえで買うようになりましたね。

でも「物の量をなんとかキープしなきゃ!」と頑張ったことはあまり無いです。むしろ、自然と買い物の仕方が変わったと思います。

まず僕の場合、モノが減った状態をすごく居心地良く感じたんです。なので物欲もあまり出なくなりました。自分にとって理想的な状態を一旦作れたので、無理なくキープできたのかなと思います。

服を買うタイミング自体も、昔よりずっと減りましたね。いざ買うときには、デザイン性やシルエットなどをもとに、以前よりも厳選するようになりました。

今のような暮らしを始める前は、あまり考えずに服を買っていたんです。あまり吟味していなかったし、どのような服をどれだけ持っているか、そもそも把握できていなかった。なので引越しのときに、同じような黒いズボンが10個も出てきたんです

買い物中も「同じような服があったような気が……いやでも無い気もする……。」と、深く考えていないのに迷う時間が多かったですね。今よりも買い物を楽しめなかったというか、「本当に買ってよかったのかな?」と、心のどこかで考えてしまっていました。

でもモノを減らしてからは、持ち物をすべて把握できるようになりましたし、きちんと自分に似合うものを選んで買うようになりました。

僕は身長が180cm以上あるので、本当にしっくり来る服が実はあまり多くないんです。新しく買った服を自宅で着てみたらサイズ感が合っていなかった、というケースも起こりがちなので、気になった服は必ず試着するようにしています。

特にお気に入りの服は、青色のスタジアムジャンパー(写真の左手前)。海外旅行の際に見つけ、着た瞬間に購入を決意したそうです。

――買う服はどのように選んでいますか?

石橋さん:ひとことで言うと「シルエット」を最も重視しています。ただ服のサイズを確認するだけでなく、着たときに自分の身体がどのような見た目になるか、そして着心地は満足できるのか、そういった部分も含めてシルエットを意識していますね。

言葉で説明するのはすごく難しいのですが、本当に好きな服は着た瞬間に「これだ!」となるんです。体型と服がマッチしているか、見た目と着心地の両方で判断するようにしています。

逆に言うと「これだ!」とならない服はあまり買いません。買っても結局あまり着なくなってしまうので、妥協で選ばないよう意識しています。

時間に追われるのをやめた

――モノとの向き合い方だけでなく、時間の使い方や過ごし方においても「やめたこと」はありますか?

石橋さん:「時間に追われる過ごし方」をするのをやめましたね。これは自分からやめたというよりは、暮らし方を変えた結果、自然と生まれた変化でもあります。

暮らし方を変える前は、とにかくバタバタとする時間が多かったです。特に朝の準備時間でバタついてしまうことが多く、その後の予定も押してしまいがちでした。

一度そうなってしまうと、1日中どこか時間に追われるような気持ちになってしまうんです。ゆっくり過ごしているはずの休日なのに、心はどこかソワソワしているような。

でもモノを減らしてからは、朝の準備にかかる時間がぐっと減ったんです。どこになにをしまっているかすべて分かっていますし、服に迷う時間も今はほとんどありません。

だからこそ、もっとゆったりした過ごし方ができるようになりましたね。たとえば休日に、カフェのテラス席で友達とのんびりおしゃべりしたり、サウナや薬石浴をじっくりと楽しんだり。

以前はそのように「ゆったりとした時間の使い方をしよう」と考えることすらなかったんです。でも今は、むしろ「何もしていない」とも見える時間を、心から楽しめていると感じます

ルールや縛りを設けすぎず、まずは生活を楽しむ

――お話をお伺いしていると「〇〇すべき」という考え方をあまりせず、自然体で過ごしていらっしゃると感じました

石橋さん:そうですね。生活においては「〇〇しなきゃ!」と考えることはあまりないですね。

もちろんこだわるのも素敵ですし、マッチする考え方かどうかは人によって異なると思います。ただ僕の場合は「〇〇すべき」と考えても続かないんです

モノの量も、引越しのタイミングであまり考えすぎずに手を動かしたから、逆にここまで減らせたと思います。それに「絶対にモノを増やしてはいけない」と決めているというよりも、ただ心地良いから今の生活が続いている、という感覚なんです。

むしろそこにルールや縛りを設けすぎてしまうと、かえって生活の楽しさや居心地の良さが薄まってしまうと思います。あくまで自分が心地よく過ごせるかを大事にしたいので、完璧はあまり求めていないですね。

なので逆に、もし引越しのようなイベント抜きで私の生活を変えてみるとしたら、まずは少しずつ変化を加えていくと思います。服を一気に手放すのではなく、少しずつ手放す服を選んで減らしてみる。その中で、自分にとってしっくり来るポイントを探したいですね。

「片付けなければならない」「もっとモノを減らさなければいけない」と考えて過ごすのって、僕は大変だと感じてしまいます。それよりも「まずは自分にとっての心地良い生活を楽しんでみる」というスタンスを、これからも大切にしたいです。

初期費用ナシ・おしゃれな家具・家電付きの「goodroom residence」

「goodroom residence」は、1ヶ月単位で契約できる goodroom の マンスリーレジデンスです。

goodroomがセレクト・造作した家具が揃っているため、新たに購入する必要がありません。一部施設では水回りやキッチンが共有ですが、その分掃除はgoodroomにお任せ!仕事やプライベートに時間を費やせます。

また、広々としたワークラウンジから、サウナやカフェまで、賃貸とは違い共有部が充実しているため、仕事・プライベート共にいろんな過ごし方が実現できます。

賃貸とホテルの中間のような、新しい住まいのサブスク。これまでにない、もっと自由なお部屋探しを始めてみませんか?

三宅  

 

織田諒

織田諒

編集アシスタント。写真も動画も撮るのが好き。愛機はFujifilm。革のものと古いものが好き。論文を漁り回るのが趣味。

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