TOMOS サザンカとともに
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少ないもので暮らすシンプリスト・ミニマリストが、部屋をすっきりと整えるコツと工夫を紹介します。今回は、30代一人暮らしのシンプリスト、三納明子さんに、「クローゼットのルール」をお聞きしました。
text & photo : 三納明子
オンシーズンの服は全てハンガーに吊るし、引き出し収納はしないようにしています。トップス&ワンピース用、スカート用、ズボン用それぞれのハンガーを用意して、左から右に視線移動しながら上下コーディネートが決まるようなイメージで並べています。
以前は引き出し収納をしていたのですが、出番の少ない服はどんどん奥に押しやられて存在自体が認識できなくなりますし、多少ギュウギュウでも無理やり詰め込めてしまうので、悪循環の原因になると気づいてやめました。「家にあるのに使っていない」ということは、「お金を払って布を保管しているだけ」ということになってしまいますから、手持ちの服が一覧化できる収納に切り替えました。
手持ちの服の色、素材、アイテムがぱっとわかるので、コーディネートに悩む時間がかなり減りました。ハンガーの数が決まっているので、服が増えすぎたときに2軍落ちしている服がないか気づくトリガーになります。
何より、毎日全ワードローブを目にしていて自然と頭に入っている状態になるので、新しい服の購入を検討するときにムダ買い、ダブリ買いがなくなるのは大きなメリットです。試着室で試着したときに、手持ちの服と何パターン着回しできそうか頭の中にパパッと浮かぶので、それを踏まえて購入判断をしています。
服を買うときは、手持ちの服との組み合わせだけではなく「1年のうちどのぐらいの期間着られるか」といった観点も踏まえて判断しています。
元々シーズンごとのファッションを楽しむのは好きなのですが、着られる期間が短すぎる服は「クローゼットに吊るしているだけ」の状態になっていることに気づき、おしゃれの楽しさと、稼働効率のバランスをうまくとりながらワードローブを再構築していこうと思うようになりました。
特に最近注意しているのは春秋シーズン。年々、春と秋が短く、気温変化が極端になっているので、ボルドー、マスタード、マリンボーダーなどの季節感が強いものや、デコラティブなデザインで重ね着が難しいものは、慎重に購入検討するようにしています。
「ときめきがありつつ、かつ着回ししやすくてヘビロテに耐えられる縫製の服」という厳しめの購入条件になるので、ムダ買いが減りました。黒のサテンワンピはかれこれ5年ぐらい愛用していますがオールシーズン着まわせてお気に入りです。
季節感が欲しい時は、服ではなくパールやシルバーなどアクセサリーの素材感で取り入れるようになりました。アクセサリー類は気温に左右されず使いやすいですし、服と比較して資産性もあるので、積極的に投資するようになったのが30代の変化です。
私の場合はファッションも趣味の一つなので、「今の自分に似合うか」、「ライフスタイルに合っているか」、「自信をもって、ご機嫌でいられるか」という目線で“アップデート”することを大事にしています。
いくつかのアイテムを新調したときには、同じ量の古いアイテムを手放し、全体としてアイテム数は同じぐらいに保たれています。
20代の時に購入して愛用していたピンクのコートがあったのですが、年齢を経るごとに「なんか違う感」を感じ、「気に入っているけれども利用する機会が減っている」状態になっていることに気づきました。
歳と共に、好みも流行も似合うものも求められるTPOも少しずつ変わっていくので、じつは、「一生モノの服なんてほぼない」のです。そのコートはクリーニングも欠かさず状態良好だったのでとても悩みましたが、やっぱり「今」の自分が素敵であることが大事だと判断し、思い切ってフリマアプリで手放すことにしました。
少しずつ「なんか違う感」のあるものを手放しつつ、「今」の自分に似合うファッションや、チャレンジしてみたいファッションに移行していった結果、私のクローゼットはお気に入りの洋服が並んでいます。変わりゆく自分を受け入れて「今」を楽しむことが一番大事だと私は思います。
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