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47都道府県制覇を目指す旅好きの「一人旅に出る理由」。「こんな生き方もある」を見つける

旅好きたちの暮らしかた Vol.5

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47都道府県制覇を目指す旅好きの「一人旅に出る理由」。「こんな生き方もある」を見つける

国内や海外を自由に旅する旅好きたちに、旅のコツや、旅が暮らしに与えた影響についてお聞きします。今回は、47都道府県制覇まで残り5県、旅好きのやちさんに、「旅に出る理由」「旅で変わった価値観」についてお聞きします。

presenter : やち

教えてくれた人:やちさん

国内外問わず旅行が好きで、今は47都道府県を制覇するため、一人旅に出かけています。旅行のモットーは「その土地の空気を味わい、『こんな生き方もある』を見つける旅」。海や静かな街、建築や文化を歩いて楽しみながら、自分の世界が少し広がるような旅に心惹かれます。

好きな陶器市や水族館をめぐる旅

47都道府県制覇を目指していて、残りは5県になっています。

きっかけは数年前に東京に出てきたこと。今までに行ったことがある県をあらためて数えてみると結構あって、せっかく交通の便がよいところに住んでいるので、いろいろな場所へ行ってみようと思い、始めました。

基本は一人旅で、東北や九州なら1日ひと県ずつ、複数の箇所をまわります。器集めが好きなので、今年は「有田陶器市」を目指して九州に。陶器市はとても出店数が多く、たくさんの器が並んでいて見ているだけでもワクワクします。探す時間も楽しいですし、お気に入りの器にも出会えました。

九州は1週間かけて、基本はビジネスホテルに泊まりながら宮崎、大分、福岡、佐賀、熊本、鹿児島の6県をまわりました。移動は電車やバス。効率よくまわるために、スマホで旅のしおりをつくっています。

水族館も好きなので、旅先では目的地のひとつに組み込むようにしています。美術館や博物館をまわったり、観光スポットをいくつかめぐって、美味しいものを食べて、というのが私の基本的な旅のスタイルです。

九州旅で訪れた『いおワールドかごしま水族館』

静かで穏やかなその土地の空気を味わう

行ってみてよかった場所はたくさんありますが、また行きたいな、と思っているのは青森。

3月後半のまだ雪の残る中、ねぶたや五所川原の立佞武多(たちねぷた)の博物館を回ったり、味のあるストーブ列車に乗って太宰治の生家や離れを訪れて歴史を感じたり、活気ある朝市へ行ったり。その土地の文化や人の営みをじっくり味わえたのが良かったです。

客車に設置された「だるまストーブ」で暖をとりながら走る「ストーブ列車」

平日に行ったのもありますが、人が少なく、東京の喧騒を忘れてのんびり過ごせました。あの空気感をまた味わいたいという気持ちがあり、もう一度訪れたいと思っています。

九州の旅では、熊本の「黒川温泉」が一番印象に残っています。とても雰囲気が良く、旅の中でも1番のんびりできました。

朝一で館内の写真を1人で歩きながら撮って回ったのですが、遠くで朝食の支度をする人達の動きも感じながら、人気のない建物や静けさが心地よく、程よい「非日常感」を感じられました。

焦らずにその場所にゆっくり居ていいんだという安心感があって、「自分が自然にそこに溶け込めている感覚」が心地よく感じるんだと思います。

「こうあるべき」が少しゆるむ

47都道府県を目指して、「次はどんな県だろう」と訪れていくうちに、「自分はどんな場所が好きで、どんな世界に惹かれるのか」を知っていくきっかけになっていると感じています。いろんな場所を回って、「ここに住んでみたい」という気持ちも出てきていて、「いざとなったらどこにでも行けるんだ」という、この先の生き方の選択肢が増えたなと思います。いろんなところに行ってみよう、やってみようと、フットワークも軽くなりました。

福岡の屋台にて

私が惹かれる旅先は、

・暮らしが見えること(生活感がある)
・文化が根付いていること(歴史やアート、祭りなど)
・静かに過ごせること(慌ただしくない)
・日常から適度に距離を置けること(島、地方、海外など)
・「こういう人生もある」と思えること

いろんな暮らし方や歴史に触れることで、自分の中にある「こうあるべき」が少しゆるむ感じがします。ずっと同じ場所で過ごしていると考え方が凝り固まってしまうけれど、いろんな人がいて、いろんな場所があって、「こういう生き方もあるんだな」と見つけられることが、一人旅に出る理由かもしれません。

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