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「休みを取れない自分」をやめて「1か月休む」を習慣に。ホテル長期滞在という選択が、働き方を軽くする

軽やかに暮らす人 Vol.51

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「休みを取れない自分」をやめて「1か月休む」を習慣に。ホテル長期滞在という選択が、働き方を軽くする

気づけば予定が埋まり、休むことに少し罪悪感を覚えてしまう日々。そんな暮らしをふっとほどくように、毎年1か月の長期滞在を続けているのが、台湾から訪れたchenさんです。国を移動しながら働く量を絞り、心を整えるための余白をつくる。東京でのロングステイでは、観光も仕事もゆったりと。その生き方には、忙しさの中で忘れがちな “自分を取り戻す時間” がありました。

text : Asako Sakurai

「1ヶ月、住み慣れた地域を離れて長期滞在をする理由は、自分自身を充電したいから」

そう話してくれたのは、毎年1か月ほどの長期休暇をとって、日本やタイなどアジア諸国を巡っている台湾出身のchenさん。日本での滞在場所として、2週間から住めるホテルやマンスリーレジデンスのサブスク「サブスくらし」を活用し、東京タワーを望めるホテルで過ごしていらっしゃいます。

chenさんの長期休暇をとるライフスタイルには、時間の余白をとることが苦手な私たち日本人にも、学ぶべきことが多いような気がします。

そんなchenさんが日常から離れて長期滞在をする理由、そして日本ではどんな過ごし方をしているのか。お話を聞いてみました。

毎年1か月のロングステイ。日本を選ぶ理由は「干渉のなさ」と「心地よい空気」

――今回は日本で1か月ほど長期滞在をされているんですよね。目的を教えてください。

毎年、1か月ほどの長期休暇をとるようにしています。目的は、違う文化を体験すること、新しいことを学ぶこと、リフレッシュすること。それから、その年に自分がやってきたことを振り返り、翌年の計画を整理するためでもあります。

普段はアプリ開発やIT会社のマネージャーをしているchenさん。ほかにもアーチェリー場(射撃場)のオーナーも兼任。日本にいる間の仕事をしている割合は、全体の2割ほどだそう。

1つの国や地域を選び、同じ場所に長く滞在するスタイルです。日本やタイ、そして母国である台湾でも、普段暮らす都市部から離れて地方に滞在したりします。こうした暮らし方を続けて、6〜7年ほどになりました。

――日本にはよく来られると聞きました。どんなところが気に入っていますか?

日本の“静かで清潔な雰囲気”が好きなんです。もともと、過度に干渉されることが苦手で。日本では必要以上に話しかけられたり案内されたりしません。ガイドがなくても、一人でできることが多いのも嬉しいですね。

他の国では、外国人を見つけると親切心から積極的に話しかけられることもありますが、リフレッシュ期間中はあまり求めていなくて……。その点、日本は私にとってちょうど良い距離感なんです。

長期滞在中は“観光しつつ、心を整える”時間を過ごす

――日本ではどのように過ごしているのですか?

観光が中心です。クリエイターの展覧会を見るのが好きで、滞在中も「デザインあ」展などに足を運びました。面白いイベントを見つけていくのも楽しみのひとつです。

日本は公園が多いので、景色を眺めながら読書をしたり、時間を気にせず散歩したりしています。そうして過ごす時間の中で、自然とリラックスして、思考が整理されていく感覚があります。予定を詰め込みすぎず、ゆったりと過ごすことを意識していますね。

仕事は2割程度。部屋やラウンジで、パソコン1台でできる業務だけを行います。重要な判断や決済が必要な時だけ集中します。

――お部屋には本がたくさんありますね。どんな本を持ってきたのですか?

仕事に使うAIやIT関連の本、絵を描くための参考書。最近は趣味として絵も描いています。ほかには、松浦弥太郎さんの本や小説など。読みたかった本を数冊持ってきて、滞在中に読むのが習慣です。

東京タワーを望むホテルで、思考を深める

――日本での滞在先に、goodroomの「サブスくらし」を選んだのはなぜですか?

当初は別の定額宿泊サービスが気になって、サイトを閲覧していたんです。そうしたら関連の検索結果にあがってきたのが「サブスくらし」でした。

ほかにもAirbnbなども気になっていたのですが、清掃サービスがついているところのほうが安心だったんです。いろいろ比較検討して最終的に「サブスくらし」を選びました。

――今回の滞在先に「くれたけインプレミアム浜松町」を選んだのはなぜでしょう?

一番の理由は「東京タワーが一望できること」。窓からの眺めが本当に良くて、一息つきたい時に外を眺めると気分が整います。

近くに旧芝離宮恩賜公園もあって、そこを散歩する時間も大切にしています。

――ホテルの設備で気に入っているところはありますか?

製氷機が近くにあること!日本のホテルは本当に便利ですね。集中したい仕事の時間には冷たい飲み物がほしくなるので、すぐ氷を使えるのはとても快適です。

――荷物はどれくらい持ってきたのですか?

スーツケース1つとバックパック1つ。服は4セットほどです。洗濯機があるホテルなので、それだけで十分。帰国するときに日本で買ったものを入れる余白もつくれます。

エコバッグはキャンバス地のものを2つ。身軽でいたいので、散歩のときはこれだけ持って、本を入れて出かけることが多いですね。

ロングステイは「自分を充電する時間」

――長期滞在は、chenさんにとってどんな時間ですか?

自分を“充電する時間”ですね。慌ただしい生活から少し離れて、自分をリセットする。心と体をリラックスさせ、新しいことを学ぶための余白をつくる時間でもあります。この期間があるから、また仕事にも集中できるようになるんです。

――今後、叶えたい理想の暮らしはありますか?

今のスタイルはとても気に入っています。強いていえば、もっと長く、転々としながら過ごす時間を増やしたい。

仕事と考える時間を分けず、ゆるやかに移動しながら暮らすスタイルを続けられればと思います。

日本にもまたぜひ訪れたいですね。次はどんな場所で長期滞在するのか、今から楽しみです。

身軽に暮らす住まいのサブスク「goodroom サブスくらし」

「goodroom サブスくらし」は、家具・家電つきのマンスリーレジデンス、そしてホテルに2週間〜1ヶ月単位で住み替えが可能なサービスです。

家具や家電、WiFiなど、必要なものが揃っているので、引越しで用意するのは、スーツケースひとつだけ。敷金・礼金などの初期費用もありません。

毎月自由に住む部屋を変えられて、リーズナブルに好きな街に住む。そんな賃貸より身軽な暮らし方を実践してみませんか?

三宅

 

櫻井朝子

三宅朝子

goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。センスがないのでおしゃれなインテリア、お部屋に興味津々。趣味は読書、刺繍、季節の手仕事など。詳しいプロフィールはこちら

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