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築47年の団地に暮らすミニマリストのキッチン。必要なものと、必要なかったもの

シンプリストの暮らし方 Vol.103

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築47年の団地に暮らすミニマリストのキッチン。必要なものと、必要なかったもの

少ないもので暮らすシンプリスト・ミニマリストが、部屋をすっきりと整えるコツと工夫を紹介します。今回は、築47年の団地に暮らすミニマリストが、キッチンで必要だったもの、必要なかったものについてまとめました。

text & photo : Miha Tamura

手入れが面倒なキッチン家電を持たない

私が住んでいるのは築47年の団地。ほぼ毎日、100%自炊をしている私にとって、キッチンが広いことは団地の大きな魅力のひとつでした。

ただし、広いキッチンとはいっても、なるべく必要なものだけを置き、必要ないもの、特に自分がストレスを感じるようなものは持たないようにしています。

「家電の定期的な手入れ」が苦手な私が持っているキッチン家電は、電子レンジと冷蔵庫のみ。コンロもIHタイプを選ぶことで、ガスコンロの面倒な手入れが必要なくなりました。
リモートワークをしているので、お茶やコーヒーは毎日飲むのですが、複雑な構造のエスプレッソマシーンや、定期的に手入れが必要な電子ケトルなども持たず、シンプルなポータブルコーヒーミル、マキネッタ、小さなヤカンを使っています。

ミキサーやジューサー、炊飯器、自動調理鍋、トースターなど……いずれも欲しいな、と思うことはあっても、自分の性格的にきっと手入れが面倒になって使わなくなり、ただキッチンのスペースを圧迫してしまうだけになることが分かっているため、調理家電の類は増やさない、というのがキッチンのひとつ目のルールです。

代用できる調理道具を持たない

調理道具は、洗い物をとにかく少なくするために、なるべく必要最低限のものだけを持つようにしています。

持っている調理道具は、まな板、ペティナイフ、大さじ小さじの目盛りのついたシリコンスプーン、平ざる、軽量カップ。

お玉やフライ返しなどはシリコンスプーンで代用でき、ボウルは食器やつくりおき用の保存容器で代用できるので持っていません。

包丁を何本も使ったり、まな板も野菜用や薬味用、肉用など分けて使ったり、ざるやボウルをいろんなサイズのものを持っていたりすると、洗い物があっという間に増えてしまいます。

そもそも持たないことで、ひとつのものを代用しながら工夫して料理を進める癖がつけられます。

収納場所に収まらないものを持たない

フライパンは28cmの深型のものと、小さい雪平鍋・小さいフライパンをひとつずつ(燕三条での体験で自分でつくったものです)。ほとんどは深型のフライパンで焼く・煮る・蒸すから炊飯まで対応しています。取っ手はダイソーのものですべてまかなっています。

以前住んでいた部屋では、キッチンに収まりきらない調理道具や器のためにたくさんの棚を置いていたのですが、今はキッチンにつくりつけの棚にそもそも収まりきらないものは持たないようにしているため、棚は必要なくなりました。

器やカトラリーはキッチン一番上のひきだしに収まる分だけ。多くを持ちすぎなければ、引き出しをいちいち仕切るためのアイテムも不要です。
保存容器も、同じ引き出しの中に収めたかったので、サイズや積み重ねできるかどうかなどをしっかり吟味して選びました。
コンロ下の収納には、米びつと無印良品のファイルボックスに収めた調理道具、調味料。調味料はこのボックスに収まらない量は持ちません。
シンク下の収納は、左が防災備蓄の食糧と水。右側はごみ袋や洗剤類。こちらもストックを増やしすぎず、このボックスに収まる量で管理しています。
上の吊戸棚は災害時に落下の恐れがあるので重いものや割れ物は置きません。キッチンには関係ないトイレットペーパーやティッシュのストック、原状回復で必要な部屋の備えつけ品などが入っています。

ストレスになるものを持たない

自炊を続けるコツは、とにかく自分が「嫌だな」と思う作業を減らしていくことだと思っています。

例えば私は、シンクの掃除の中でもぬめぬめとした排水溝の掃除や水切りネットの交換が大嫌いだったのですが、ステンレスでパンチングタイプのごみ受けに交換をしたところ、水切りネットも不要で、使ったあとにさっとペーパーでごみを取り除くだけになって、ストレスがひとつ減りました。
三角コーナーを掃除したり除菌したりも苦手でしたが、セリアで購入したキッチン小物用のポケットにポリ袋をセットするスタイルに変えて、ごみ捨ても楽に。
汚れや臭いが付きやすいプラスチックのごみ箱も苦手でしたが、掃除をしなければならない部分が最小限のごみ袋スタンドを使うようになって悩みが解決しています。
ごみ箱の隣には、ため込みがちな段ボールやダイレクトメールなどをストレスなく処理できる、ダンボールカッター、レターカッターも常備しています。

自炊って、料理自体は楽しいけれど後片付けが億劫で……ということも多いと思うのですが、自分がストレスなく動き回れる、身軽なキッチンに整えることで私は続けられるようになりました。

なんとなくやあると便利そう、ではなく、自分にとって必要かどうかを吟味したもの選びがポイントなのかな、と思っています。

サウナやワークラウンジのあるシェアレジデンス「goodroom residence」

「goodroom residence」は、1ヶ月単位で契約できる goodroom の マンスリー・シェアレジデンスです。

goodroomがセレクト・造作した家具が揃っているため、新たに購入する必要がありません。一部施設では水回りやキッチンが共有ですが、その分掃除はgoodroomにお任せ!仕事やプライベートに時間を費やせます。

また、広々としたワークラウンジから、サウナやカフェまで、賃貸とは違い共有部が充実しているため、仕事・プライベート共にいろんな過ごし方が実現できます。

賃貸とホテルの中間のような、新しい住まいのサブスク。これまでにない、もっと自由なお部屋探しを始めてみませんか?

身軽に2週間から住めるホテル・マンスリーレジデンスのサブスク「goodroom サブスくらし」

「goodroom サブスくらし」は、月額69,800円から、家具・家電つきのマンスリーレジデンス、そしてホテルに自由に住み替えが可能なサービスです。

家具や家電、WiFiなど、必要なものが揃っているので、引越しで用意するのは、スーツケースひとつだけ。敷金・礼金などの初期費用もありません。

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毎月自由に住む部屋を変えられて、リーズナブルに好きな街に住む。そんな賃貸より身軽な暮らし方を実践してみませんか?

 

 

 

 

 

田村美葉

田村美葉

団地で暮らす旅好きミニマリスト。千葉の団地に住んでいます。goodroom journal でこれまでに取材をさせてもらったお部屋は、200部屋以上。いつもたくさんのアイデアを教えてもらってます。(詳しいプロフィールはこちら)
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