今昔が交わる北風
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2021年ゴールデンウィーク、goodroom journal では「インテリアの基本」を特集します。新生活をスタートし、そろそろ家具を買い揃えようかなと思っている方、ちょっと部屋の模様替えをしたいなと思っている方。あらためて「基本」を知ることで、暮らしやすいお部屋に整えていきませんか?
9日目は初めてパートナーとの二人暮らしを始めるときに気になる、「同棲の基本」について。お部屋探しのことだけでなく、お金はどのくらいかかるの?どんな間取りがいいの?買い足すインテリアはどんなもの?など、同棲を始めるときに知っておきたいハウツーをまとめてみました。
text : ASAKO SAKURAI
一人暮らしをしているころよりも、より広いお部屋に引っ越すとなると、一部屋あたりの家賃は当然高くなります。その分支払う人も二人になるわけですが、月々の支払いを折半するのか、どちらかが多く負担するのか……。そんな話し合いも事前にしておくことが大切です。
東京23区内の二人暮らしをするお部屋の相場は、約12万円。23区外や地方に行くほど安くなる傾向にあります。
仮に12万円のお部屋に住んだ場合、一人当たりの支払金額は6万円。個人で支払える金額の大小によって、エリアや間取りなどを変えながらお部屋探しをすると良さそうです。
家賃(管理費込み)を仮に12万円とした場合、初期費用は不動産会社に支払うだけの金額で家賃の6か月分、72万円程度かかると言われています。内訳は以下のようになります。
・賃料(管理費込み) 12万円 ※初月の日割り家賃別途
・敷金(1か月分) 12万円
・礼金(1か月分) 12万円
・仲介手数料(+税) 13.2万円
・鍵交換費用 約2万円
・火災保険 約2万円
・保証会社初期費用(0.5か月分) 6万円
・引越し費用(2人分) 約10万円
=69.2万円+初月の日割り家賃(マックス12万円)
初月の日割り家賃は、月初に入居する場合には、ほぼ家賃の2ヶ月分に近い金額を先に支払わなくてはいけないことがありますのでご注意ください。このほかに、物件によっては付帯するサービス利用料などが必要な場合もあります。
また、お互いが初めて親元を離れて暮らす場合などは、1から家具を揃える必要も出てきます。冷蔵庫や洗濯機などの大型家電から、ベッドやソファ、こまごまとした日用品まで考えると、約50万円はかかるでしょう。
よって、首都圏で同棲を開始する場合、120万円以上は貯金をしておく必要があります。
これまですべて一人で済ませていた生活費も、これからは二人で負担し合う必要があります。
(例)
・月々の家賃
・電気、ガス、水道などの光熱費
・インターネットなどの通信料
・食費
・日用品
・その他(外食代など)
お互いが毎月決まった額を出し合うのか、費用ごとに担当制にするのか。お金の話はなかなかしづらいものですが、同棲すればそんなことも言っていられません。
できるだけそれぞれの懐事情は、事前に話し合ってから同棲をスタートすることをおすすめします。
最近はテレワークなども多くなっていますが、大半の方がオフィスなどの勤め先を持っているもの。どちらかの通勤が楽になって、どちらかが長距離を強いられたりすると、小さな負担が積み重なることになるので慎重に選びましょう。
できるだけお互いが通いやすい地点を見つけてみてください。
また、ライフスタイルに合わせて近場に求めるものが変わってきますね。
・近くにコンビニがないと生活できない
・仕事が遅くまでかかるので、24時間開いているスーパーが欲しい
・都会から少し離れて、のんびり暮らしたい
・自転車で職場まで通いたい
・快速が停まらなくてもいいから、家賃をおさえたい(逆も然り)
などなど……。
こちらも事前によく話し合って、どうしても譲れないこと、妥協してもいいこと、などの優先順位をつけながら、折り合いをつけられるポイントを探っていくといいですね。
都内で二人暮らしをする場合、最低でも35㎡以上のお部屋を選択している方が多いですね。よりゆったりと暮らしたい場合には、40㎡以上のお部屋を探せば、狭さを感じずに生活できそうです。
様々なタイプの間取りで生活している人がいますが、一般的には1LDK以上で、居室と寝室の生活空間を分けて生活をされる方が多いでしょう。一人ひとりの個室が欲しい、という方は2DK以上、居室と寝室とさらに趣味や仕事用の部屋、と分けたい方は2LDK以上がおすすめ。
1LDK
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2LDK
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3DK
ワンルーム
また、あえて広めのワンルームを選び、開放的な暮らしをしている二人もいらっしゃいます。
さらに様々な平米数やお部屋のタイプに合わせて、二人暮らしをしている方々の事例を紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
一人暮らしで使用していたものよりも、より大きなもの、使い勝手の良いものを揃えたくなる、インテリア。いくつか事例を紹介します。
二人暮らしでパートナーのことを気にせず熟睡したい場合、最低でもダブルベッド~クイーンサイズがおすすめ。
寝室の広さは物件によりますが、大体5畳~6畳のお部屋がほとんど。広さに合わせて適切なサイズを選びましょう。スモールサイズ+シングルサイズでクイーンサイズになるのですが、セパレートして運ぶことができて良いですよ!
一人暮らしのときにはなかなか置くことができなかった……という方も多い、ダイニングテーブルやソファ。
広々としたリビングダイニングになったからこそ、買い足したいアイテムですね。
一人暮らし用のものでも使うことはできますが、2人分となると量が多くなり、狭さや小ささを感じることも出てくるでしょう。
決して安い買い物ではないので優先度は低いですが、新たに買い足す場合には乾燥機付きのものにしたり、冷凍室が大きなものにしたりすると、ストレスを感じずに家事ができるようになって、生活が豊かになる気がします。
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櫻井朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。