全国から80以上のパン屋さんが集結 『青山パン祭り』(表参道・5/20〜5/21)
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手みやげといえば、「何を持っていこうかな」と、案外、悩ましいもの。美味しさはもちろん、お菓子の形やパッケージも面白かったり、可愛かったり。話のタネになりそうなモノがいいですよね。そこで、おみやげ大好きなイラストレーター・うえむらのぶこが、「思わず描きたくなる手みやげ」を毎回セレクトしてご紹介していきます。
新年のご挨拶や友人との集まりなど、人に会う機会がなにかと多くなるこの時期。
キレイなお洋服を着て、メイクもばっちりきめて、手みやげだってお化粧してみませんか?
資生堂パーラーさんの「花椿ビスケット」(24枚入り1,620円税込)で2017年のスタートです!
今年で創業115年を迎える資生堂パーラーさんは、日本で初めてのソーダー水や、まだめずらしかったアイスクリームの製造販売をおこなうソーダファウンテンとして1902年に誕生しました。1928年には本格的なレストランも開業し、西洋料理の草分けとして、またハイカラな銀座のシンボルとして親しまれてきました。
そんなお店を代表する焼菓子のひとつ「花椿ビスケット」は、素朴で優しい、洋菓子の原形のようなシンプルさを昭和初期からずっと守り続けてきたロングセラー商品です。
ビスケットにしか出せないこのサクサクとした歯触り、飾らない親しみ易さってクッキーとはまた違っていいものです。
あれ?そもそもビスケットとクッキーの違いって何でしょう??
パソコンに向かって「ビスケット クッキー」と入力しそうになって、思い留まりました。
ある出来事を境にあまり何でもかんでもネットで検索するのをやめることにしたのです。曖昧でモヤモヤしていたほうがたのしいことってあると思うんですよね。
近所に大きな沼があって(巨大な池をイメージしていただくといいかも)、水辺には遊歩道が整備され、沼をテーマにした博物館があったり、市民憩いの場になっています。
天気がいいとデジカメ片手に愛犬の八とよく散歩に行くのですが、景色や水鳥たちを撮影したり、実際は八ばっかり撮ってますけど(笑)、あるとき立派な白鳥がいて感動して写真に収めました。きっとどこか遠いところから一生懸命に飛んできて、また季節が変わる頃には別の場所へと飛んでってしまうのだろうな~なんて想像しながら。
帰宅してネットで検索すると、どうやらその特徴からコブハクチョウだということが分かりました。でもコブハクチョウは渡り鳥ではなかったのです。
公園など同じ場所に年中留まって生活する留鳥でした・・・。コブハクチョウのそういう地域密着の生態、悪くないです。むしろ親近感だって覚えます。でも公園で出会った瞬間の、あのドラマチックな想像は行き場を失ってしまいました。
酉年にちなんだ話で脱線しちゃったけど、ビスケットだってビスケット三世が、クッキーなんてクッキー伯爵が考案したのかもしれません。
そして時を経て資生堂パーラーさんによって考案されたのが「花椿ビスケット」なのです!本年もどうぞよろしくお願いしますっ=3
うえむらのぶこ
うえむらのぶこ
大阪生まれ。幼いころの夢はマンガ家でした。二十歳で上京し、美大生~フリーターを経てイラストレーターとして活動中です。ノスタルジックでアナログな感覚を大切にしたいと思っていつも制作しています。音楽を聴くことやギターを弾くこと、そして愛犬・八のことが大好きです。
ホームページ nobco.c.ooco.jp