TOMOS 愛着のある暮らし
1DK(31㎡)
少ないもので暮らすシンプリスト・ミニマリストが、部屋をすっきりと整えるコツと工夫を紹介します。今回は、都内1LDKで二人暮らしをしていらっしゃるシンプリスト、夕街さやさんに、「やめた家事」について教えてもらいました。
text & photo : 夕街さや
我が家にはゴミ箱がありません。ではゴミはどうするのかというと、キッチンにひっかけているビニール袋に入れています。いわゆる「ゴミ箱」という入れ物は持たず、ゴミ袋自体をそのままひっかけており、1日溜めたら捨てるというスタイルです。分別ゴミはどうするかというと、現在住んでいるマンションは屋内に専用のゴミ集積スペースがあるため、そこへこまめに捨てに行っています。

わたしはゴミ箱を掃除するのが大嫌いで、それには苦い思い出があります。以前住んでいた場所は屋内にゴミ集積スペースがなく、収集日まで部屋にゴミを保管しなければなりませんでした。夏の蒸し暑い日々のなか、まだ無頓着だったわたしは、生ゴミを無造作にゴミ箱のなかに捨てていました。そしていざ収集日にゴミ箱のふたをあけてみると、ふたの裏には小さな虫が……。それを掃除するのはわたしにとってまさに地獄でした。泣きながらそのゴミ箱を掃除して以来、すっかりトラウマになってしまったわたしは、もうゴミ箱を持つのはやめよう、と決意しました。
それからはまず、屋内にゴミ集積スペースがある場所を探して引越しました。そしてゴミ箱には別れを告げ、取手付きのゴミ袋をゴミ箱代わりにすることに。そのおかげで虫が湧く恐怖からは、すっかり逃れることができました。

さらにゴミを増やしたくない気持ちから、リサイクルできるものや買ったお店にお返しできるものは、捨てるのではなく再利用できる場所へ持っていくようになりました。ゴミ箱をなくしたことで「捨てる」から「再利用する」へ意識が切り替わったことは、まさにうれしい誤算でした。
ドラム式洗濯機を購入してから、洗濯物を干すことをやめました。かわりに洗濯機の乾燥機能を使って乾かしています。しわになりそうなシャツや、乾燥にかけられないおしゃれ着だけは手で干していますが、あとはすべて洗濯機におまかせ。すべてを手で干していた頃の労力に比べると、格段にラクになりました。

そもそもなぜ洗濯物を干すのをやめたかというと、柔軟剤の移り香が苦手だったからです。わたしは柔軟剤の化学的な香りで気分が悪くなることがあるのですが、マンションのベランダだと、どうしても近所の柔軟剤の香りが飛んできてしまうことが。それが自分の洗濯物に移ってしまうとなかなか香りが取れず、困っていました。もちろん、柔軟剤の香りが心地よいと思う人もいるわけで、それ自体はまったく悪いことではないのですが、自分の体質上、避けては通れない問題でした。そこでいっそのこと、外に洗濯物を干さなければいいのではないか、と思い立ち、ドラム式洗濯機を導入することにしたのです。

ドラム式洗濯機を使って乾燥するようになってからは、移り香の悩みから一気に解放され、本当にラクになりました。さらに外干ししていた頃より格段に早く乾くようになったため、夕方に家事が立て込むこともなくなって大助かり。もちろん天気に左右されることもなくなったので、雨の日に部屋中干した洗濯物だらけ、という状態からも脱却できて、常にすっきりした部屋をキープできるようになりました。
洗濯機と同様、ロボット掃除機を購入してからは、手で掃除機をかけることがなくなりました。しかし洗濯機のときと比べると、ロボット掃除機を買うことにはだいぶ消極的でした。家事のなかでも掃除は好きなほうでしたし、自分の手で掃除機をかけるほうが、ずっときれいになると思い込んでいたからでした。

ではなぜロボット掃除機の導入に至ったかというと「ベッドを購入したから」でした。それまで長らくふとん生活をしていたからか、スティック掃除機で掃除が行き届かない場所はありませんでした。しかしベッドを購入したとたん、状況は一変しました。スティック掃除機ではベッドの下の隅々まで、きれいに掃除できなかったのです。なぜロボット掃除機がここまで流行っているのか、やっとわかった気がしました。そこでわたしもいよいよ観念して、薄型のロボット掃除機を購入することになったわけです。
自分の手で掃除するほうがずっときれいになる、と思い込んでいたわたしでしたが、その思いは簡単に崩れ去りました。まずベッドの下は、ぴかぴかになりました。油断すればすぐにホコリが溜まる場所ですが、いつ触っても奥の奥までさらさらとした床で驚きました。

ロボット掃除機が通りやすいようにと、床に物を置かなくなったのも思わぬ収穫でした。そのおかげでこまめに部屋を片付けるようになって、自然とすっきり整っていったのです。今では毎朝、さっと片付けてから、ロボット掃除機のスイッチを入れてでかけるのが日課です。


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