single.php

エスプレッソとダイニングテーブル。こだわりを重ねて整える 43㎡ 1LDK 一人暮らしのインテリア

私らしく暮らす。賃貸インテリア Vol.441

シェア
エスプレッソとダイニングテーブル。こだわりを重ねて整える 43㎡ 1LDK 一人暮らしのインテリア

近くに市場やコーヒー豆の専門店があり、日々の暮らしに豊かさを感じられることに惹かれて選んだ1LDKの住まい。日常を特別に変える一杯のコーヒーと、暮らしの中心にあるテーブル。そのふたつを軸に描かれる、カワムラさんの「自分らしい住まいづくり」をご紹介します。

text & photo : Tsubottle

 香りと音から始まる、エスプレッソマシンのある暮らし

「豆を挽く音と香りで、一日の始まりを迎える」。カワムラさんの暮らしを象徴するのは、リビングの一角に設けたエスプレッソマシンとグラインダーを並べた棚です。

コーヒー好きにとって特別なこの場所は、ただの家電置き場ではなく、日々のリズムを整えるための“小さなカフェ”のような存在になっています。
置かれているのは、MAHLKÖNIG社のグラインダー「X54」と、VIBIEMME社のエスプレッソマシン「DOMOBAR Junior Analog」。
どちらもプロ仕様に近い性能を備えながら、家庭でも使いやすいモデルです。特にグラインダーは粒度の微調整が可能で、再現性の高い一杯をつくれるのが魅力。
「カフェに行けば同じメーカーの業務用を目にします。家庭用に落とし込まれたこのモデルは、自分にとって良い朝を迎えるために理想的でした」と語ります。
器具を揃えるまでの経緯も印象的です。もともとコーヒーには親しんでいたものの、「豆の粒度を揃えられない」「圧力が足りず、エスプレッソの濃厚な味わいが出せない」といった小さな不満が積み重なり、思い切って導入を決めたのだそう。
初めて抽出したときの香りと味わいは衝撃的で、「ああ、家でここまでできるんだ」と嬉しさを覚えたと振り返ります。今では朝はエスプレッソ、昼下がりはカフェラテと、気分に合わせて飲み方を変えながら楽しんでいるそうです。
また、この棚は「見せる収納」の役割も果たしています。カップやポルタフィルター、スケールなどの小物が整然と並び、使いやすさと同時にインテリア性も感じさせます。 「作業する音や香りが部屋全体に広がる瞬間、この空間を選んで良かったと実感します」。

 ここで淹れる一杯があるからこそ、忙しい日常も丁寧に始められる。そんな日々の心の拠り所となる棚は、暮らし全体を象徴する存在になっていました。

理想に出会えたダイニングスペース

ダイニングで大きな存在感を放つのが、木の温もりを感じられるダイニングテーブルです。カワムラさんが理想としていたイメージに近いものを偶然の出会いで見つけたそう。

新品であれば10万円近い家具を、ジモティーに出品されていた中古品を見つけ、半額以下で手に入れることに成功。椅子も同じく4脚セットで購入し、コストを抑えつつ、理想に近い空間を整えることができました。
「探していたとき、部屋に合うサイズ感のテーブルになかなか出会えなくて。これは幅も高さも、偶然にも部屋にぴったりでした」。
実際に置いてみると、広すぎず狭すぎず、友人を招いて4人で座ってもゆとりがあるサイズ感。来客時にはコーヒーやお菓子を囲みながら自然と会話が弾み、普段は仕事や読書の作業台としても活躍しています。
シンプルで直線的なデザインは、エスプレッソ棚とも相性がよく、部屋全体を落ち着いたトーンでまとめる役割も担っています。
このテーブルの魅力は「役割の幅広さ」にもあります。朝はコーヒーとパンを並べ、昼はパソコンを広げて作業をし、夜は食事を楽しむ。時間帯やシーンによって、自然と使い方が変わっていくのです。

さらに、カワムラさんの選び方には「長く使う」という視点もありました。モノを増やさず、必要なものを吟味して迎える。テーブルと椅子もその流れの中で出会ったアイテムです。新品同様にきれいに手入れをしながら使い続けることで、「これからも暮らしを一緒に育てていく家具」として位置づけられています。

こだわりを重ねて整える、これからの住まい

エスプレッソ棚とダイニングテーブル。二つの軸があることで、カワムラさんの部屋には理想的な日々の時間が演出できています。朝は棚で豆を挽き、テーブルでコーヒーを楽しむ。夜は食事をしながら一日の終わりを整える。その繰り返しが、日々の暮らしを落ち着いたものにしているのです。

暮らしを整える工夫は他にもあります。収納は備え付けを活用し、新しく棚やハンガーラックを買い足さない。「持ち物が増えると心地よさが損なわれる」という経験から、本当に必要なものだけを厳選し、収納に収まる範囲で暮らしています。
家具や家電もジモティーやメルカリで探し、コストを抑えながらも空間に合うものを見つける。そうして整えた部屋は、派手ではないけれど、落ち着きと機能性を兼ね備えた空間になりました。
また、アートや植物が空間をやわらかく彩っています。棚にはお気に入りである日高あゆみさんのロバの原画を飾って。
窓際では観葉植物がそれぞれ、葉を広げて空間に彩りを加える。
エスプレッソ棚やテーブルといった「機能性のある場所」に、感性や癒しを与える要素が加わることで、暮らし全体に奥行きと愛着が生まれています。

将来について尋ねると、「植物専用の部屋や広いベランダのある家に憧れます」と教えてくれました。日当たりのよい場所で植物を育て、ベランダでコーヒーを楽しむ光景を思い描く。今の暮らしを土台に、これからも少しずつ自分らしい空間を育てていくつもりだそうです。

 「大切なのは、一気に完成させるのではなく、時間をかけて自分らしい空間に整えていくこと」。そう語る姿からは、暮らしを丁寧に楽しみたいという思いが伝わってきました。

カワムラさん(@masahiro_kawamura89)のInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/masahiro_kawamura89/

シンプルに暮らすためのコリビングレジデンス「goodroom residence」

「goodroom residence」は、1ヶ月単位で契約できる goodroom の マンスリー・コリビングレジデンスです。

家具・家電が揃っているため、新たに購入する必要がありません。また、広々としたワークラウンジからサウナやカフェまで、賃貸とは違い共有部が充実しているため、仕事・プライベート共にいろんな過ごし方が実現できます。

これまでにない、もっと自由なお部屋探しを始めてみませんか?

賃貸でも自分らしく。心地よいリノベーションのお部屋「TOMOS(トモス)」

賃貸だと、満足のいくお部屋探しができないと思っていませんか。

TOMOS(トモス)は、賃貸でも心地よく暮らせる、ありそうでなかった「ふつう」のお部屋ブランドです。

「ふつう」なのに、どこにもない。ちょっと特別なTOMOSのお部屋に暮らしませんか。

TOMOSのお部屋一覧はこちらから
東京・神奈川・埼玉・千葉大阪・神戸・京都名古屋福岡広島札幌

 

Tsubottle(つぼとる)

Tsubottle(つぼとる)

福岡県出身。アメリカはポートランドで写真を始め、京都・東京・福岡を中心に全国へ素敵な住まいと人の物語を記録と記憶に残しながら旅をする写真家。あなたのお住まいにもぜひ。コーヒー、ビール、美味しいご飯があれば、どんな場所でも幸せに暮らせるタイプです。
Instagramはこちらホームページはこちら

シェア
エスプレッソとダイニングテーブル。こだわりを重ねて整える 43㎡ 1LDK 一人暮らしのインテリア
この記事を気に入ったら
いいね!しよう
twitterで購読

関連記事

私らしく暮らす。賃貸インテリア 総集編

築31年の団地で持ちすぎない暮らし、複数の居場所をつくるワンルームなど、12月のインテリア実例まとめ読み

人気企画「私らしく暮らす。賃貸インテリア」の記事を、まとめ読み!2024年12月に公開したインテリア実例の記事をまとめました。12月は、築31年の団地で、シンプルな「持ちすぎない」暮らし、複数の居場所をつくり心落ち着く空間をつくるワンルームなどが人気でしたよ。…

spacegray
main_copy
sub_copy
goodroom