TOMOS リモートワークに徹する
1R(25.23㎡)
町歩き愛好家が本当に住みたい町をジワジワと紹介していきます。第14回目に取り上げるのは世田谷区の用賀。「うれしい!」がいっぱいの暮らしやすい町です。
text : 渡辺平日
こんにちは、日用品&町歩き愛好家の渡辺平日です。この連載では、個人的に好きな町や住みたい町を、商店街を中心にじっくりと這うように案内しています。
今回は世田谷区の用賀(ようが)を散歩しました。駅周辺は栄えていますが基本的には閑静な住宅街。急行も停まりませんし、わざわざ遊びにいくエリアではないかもしれません。でも、静かに便利に暮らしていくのには、とってもいい町なんです。
その地名はヨガに由来するのだとか。いや、冗談ではなくて、世田谷区の公式サイトにもしっかりと記載されています。なんでも鎌倉時代にヨガ(瞑想を中心とした修行)の道場があり、それに因んで用賀と呼ばれるようになったそうです。
仏教用語に由来する地名としては洗足池なんかがありますが、これも調べないと分からないですよね。土地の名前って本当に面白いなあ。
その話は置いておいて。まずはアクセス面をチェックしましょう。
駅には田園都市線が乗り入れていて、9路線も利用できる渋谷駅へは約12分で移動可能。一度そこまで出ればどこに行くのにも便利です(ただし、通勤時間帯の田園都市線は非常に混雑します。短い時間ではありますが、気になる方は事前にご確認くださいね)。
また、商業施設が充実している二子玉川駅へは約3分。洋服や家電などを見比べながら買い物がしたいときに便利です。そこから大井町線へ乗り換えれば、自由が丘駅や大岡山駅などへも出やすいですよ。
さらに、バスを利用すれば恵比寿駅や千歳船橋駅にも一本でアクセス可能。さらにさらに、駅のすぐ近くにインターチェンジがあり、車での移動にもとっても便利なんです。
うーむ、アクセス面が実に素晴らしいですね。特に渋谷駅や二子玉川駅へすぐに出られるのは、お買い物好きとしては非常に嬉しいところです。
さて、次に気になるのは「どんな町なのか?」ということでしょう。まずは駅から数分の場所にある用賀神社から紹介したいと思います。
駅前に戻ってきました。エントランスに印象を持っていかれがちですが、この屋根のデザインもなかなか冒険していますね。
むかし用賀に住んでいた友人に「馬事公苑が面白いよ」と教えてもらいました。馬事(乗馬や競馬)を普及させるために建てられた施設で、調教の様子を眺めたり乗馬体験を楽しんだりできるそうです。なかなか面白そうではありませんか。
馬事公苑は現在、東京オリンピックに向けて大工事の真っ最中。見学どころか立ち入ることすらできない状態でした……(教えてくれた友人が用賀に住んでいたのは5年前のことで、工事中ということを知らなかったようです)。うーむ、事前に調べておけばよかったです。
馬事公苑をじっくりと見学するつもりだったのでちょっと困ってしまいました。そうだ、有名な公園があるのでそちらを紹介することにしましょう。
「いやいや、ダメだから! 急がなきゃ……」と自制心を働かせ、後ろ髪を引かれる思いで歩みを進めます。
さて、そうこうしているうちに砧公園に到着しましたが……。
なんとかまとまりました……。再取材してよかったです。さてさて、続きましてお部屋紹介のコーナーです。
立地が立地なので家賃は決して安くありません。しかし、渋谷駅までの近さを考えると印象はだいぶ変わってくるのではないでしょうか?(根気よく探せば5~6万円台のお部屋も出てきます。気になる方はアプリから気軽にお問い合わせください)
必要なお店がしっかり揃っていて、主要駅へのアクセスも良好。緑地や公園も多く、立派な神社も、素敵な散歩道もある。そんな「うれしい」がたくさんある用賀で、新しい生活を初めてみませんか? そうそう。用賀駅を手掛けたデザイナーが分かったらこっそり教えてくださいね。
渡辺平日
渡辺平日
日用品愛好者。常に異常な物欲と戦っています。町歩きやお部屋探しも好きで、ふと気がついたらグッドルームの取材ライターになっていました。主な寄稿先は「LaLa Begin」「北欧、暮らしの道具店」「PERFECT DAY」など。