「一人暮らしをするなら賃貸」をやめて、家具家電が揃った「レジデンス」へ。少しずつ一人暮らしスキルを高めています
軽やかに暮らす人を紹介していく連載。今回は実家を出て「goodroom residence」で初めての一人暮らしをスタートさせた、新卒社員のSさん。これまで一人暮らしと言えば賃貸、といった考えしかなかったSさんがレジデンスを選んだ理由、住み心地やこれからのことについていろいろ伺いました! …
いよいよ年も明け、一人暮らしの準備を始める人も増えてくるタイミング。後悔のない部屋探しのコツについて、goodroom journal編集長にインタビューしてみました。
text:RYO ODA
一人暮らしの物件って、どうやって探せば良いのでしょうか?何から手をつけたらいいのか、どのような基準で物件を絞り込めばいいのか、まだ分からない人も多いでしょう。
なるべく後悔のない部屋選びをしたい、だからこそ、部屋探しのコツについてインタビューしてみました。
今回お話を聞いたのは、かつて不動産の仲介アドバイザーとして働いていた経験があり、現在はgoodroom journalの編集長を務めている田村さんです。
2014年グッドルーム入社。仲介アドバイザー兼Webマーケター、ライターとして勤務し、宅地建物取引士資格を取得。
2018年から goodroom journal の編集長に就任。インテリアやリノベーション、部屋探しに関する記事を中心に1,000記事以上執筆。200部屋以上のお部屋を取材し、いつもたくさんのアイデアを教えてもらっています。
田村さんのお部屋はこちら。
―年も明けて、これから一人暮らしの準備を始める方も多いと思います。部屋探しは、いつぐらいからスタートさせるのがベストでしょうか?
田村さん: 入学や就職などの都合で、一人暮らしをスタートさせる時期が動かせない場合は、その1ヶ月前から部屋探しを始めるのがおすすめです。4月から一人暮らしを始める方であれば、3月はじめから具体的に物件を探すのがベスト。
理由は、1月や2月に空いていた物件が3月まで残っていることはほとんどないからです。特に人気のエリアや人気の条件の物件であればあるほど、空室が出ればその週末にはもう入居者が決まっている、ということが本当に多いんです。
1月や2月からお部屋を探し始めて、「ここがいいなぁ」と目星をつけていたとしても、ほとんどの場合、無駄になってしまいます。
基本的には3月はじめごろから「そのときに空いている物件の中で、一番いいお部屋を見つける」のが部屋探しの基本になります。
田村さん: 「もっと早めに物件を探して、おさえておきたい」と思う人もいらっしゃるかもしれません。でも、 物件を早めにおさえておくのは基本的にできないんです。
お部屋を内覧して、「ここに住みます」と不動産屋さんに伝えたら、そこからのスピードは早いです。まず2〜3日で入居審査が行われ、審査が通ったら1週間以内に初期費用の支払いが必要。そのあと契約です。
家賃は申込の日から約2週間で発生します。そのため早めに選んで物件を確保したいのであれば、その分家賃を多く支払わなければいけません。
―となると、物件探しをする人の数は3月にかなり集中しそうですね。
田村さん: そうですね、3月になると不動産屋さんは本当に大忙しです。
「ここいいな」と思う物件が空いていても、次の日には埋まってしまう。3月に入ってからは、もう部屋探しで迷っている時間はあまりありません。
なので、住みたい物件をある程度固めてから、不動産屋さんに行くのがおすすめです。事前にしっかり情報を調べて、ネットで候補を2〜3部屋に絞り、内覧した日に申し込むのがベストです。
そのためにも1〜2月のうちに、次の3つについて決めておきましょう。
・住みたいエリア
・希望する家賃の上限
・その他重視したい条件
1〜2月は具体的な部屋を決めるというよりも、情報を集めて、どんなエリアにどんな家賃で住めるのかなど、現実的な条件を固める期間と考えるとよいです。そうすれば、3月になってからスピーディーに動けるんじゃないかな、と思います。
―3月までに考えるべきことも、いっぱいありそうですね。でも初めて一人暮らしをする人は、どうやってエリアや条件を選べばいいかわかりづらいような気もします。
田村さん: 住みたいエリアを決めるときは、まずは「通勤・通学のしやすさ」を重視するのがおすすめです。「通勤や通学が大変だったから」を引越しの理由と答える方は、とても多いんです。
学校や会社に、なるべく乗り換えが少なくアクセスできる路線から選ぶのが基本。ドア to ドアで「45分以内」が快適な通勤・通学時間の目安です。
また混雑度によっても快適度が変わります。路線ごとの混雑率はオンラインでも公開されているので、チェックしてみるのもおすすめです。
田村さん: 加えて「街の雰囲気」も大事です。人によって、住みやすい街は違います。にぎやかな場所が好きな人もいれば、静かな場所で暮らしたい人もいるはず。
希望エリアを絞り込んだら、可能であれば実際に街に行ってみて、どんな雰囲気なのか味わってみるのがベストだと思います。
直感のようなものですが「この街、なんだか好き!」「この街はなんとなく好きじゃないかも……」といった感覚は大事にしたほうが良いです。
女性の一人暮らしの場合は、駅から物件まで、人通りの多い明るく安全な道を通って帰れるかもポイントですね。「閑静な住宅街」とか「大きな公園の近く」とかは、逆に暗かったり人通りが少なくて怖かったりしますので。
―エリアが決まったら、そこから物件を具体的に探していくことになりそうですが、どんな条件で絞り込むのが良いのでしょうか?
田村さん: オートロックや、独立洗面台など、いろんな条件がありますが、「絶対に譲れないポイント」と「譲れるポイント」の優先順位を決めて、あとは予算との戦いで絞り込んでいくことになります。
ただ「ここは確認しておいた方がいい」ポイントがひとつあって。お部屋の取材をするときに「引越しの理由」をいつもお聞きしているんですが、「通勤・通学のしやすさ」に並んで多かったのが、「日当たりが悪いこと」です。
―そうなんですね!ちょっと意外ですけど、言われてみると心当たりがあるような気もします……。
田村さん: 部屋探しの条件で「オートロック」や「独立洗面台」をあげる方は多いですが、「オートロックがないから」を引越し理由にあげることはあまりなくて。住んでいれば慣れてしまうことも多いんですよね。
でも「日当たりの悪さ」は自分では工夫のしようがありません。また日中明るいかどうかだけでなく、洗濯物の乾きやすさやカビやダニの発生のしにくさなど、いろいろな影響があります。
私もいま、日当たりがいい部屋に住んでますが、冬でも日中は暖房をかけなくても暖かいので、光熱費も少なく済んでいます。
―僕も過去にすごく日当たりの悪い部屋に住んでいましたが、なんか精神的に辛くなってしまったことがありました。
田村さん: 不動産屋さんのサイトでは「日当たり良好」と書かれていても、実際には物件の目の前に建物が建っていて日が差し込んでこない、というケースもあります。事前に階数や方角、周りの建物などを可能な限り調べて、内覧で最終確認をするのが理想ですね。
―内覧で物件を確認する際、日当たり以外に確認すべきポイントって何でしょうか?
田村さん: 内覧に行ってからあれこれ悩む時間はないので、事前にネットで調べられる情報は全て調べておいた上で、内覧は「最終確認に行く」イメージです。
実際に部屋を見て確認したいこととしては、まずは、家具や家電を置きたい場所に配置できるかどうか。その部屋に置きたい家具や家電のサイズをあらかじめメモしておいて、実際に測ってみましょう。
また家具や家電を配置する際には、部屋の大きさや形だけでなく、コンセントの位置、ドアや窓の位置も重要です。
例えば「ベッドをここに置きたかったのに、コンセントやドアの位置的におくことができなかった」となってしまうと、それだけで部屋がかなり狭くなってしまいます。忘れずに確認しておきましょう。
田村さん: あとは、ご自身の直感。「その物件で自分が暮らすイメージが湧いてくるか」は大事なポイントです。
「なんとなく合わないかも」といった感覚は、いろんな要素によって成り立っています。駐輪場が整理されていない、怪しい張り紙が貼られている、風通しが悪くてじめじめしている、など。「この家なら気持ちよく暮らせそう」と感じられるかどうか、意識しながら内覧してみるのがおすすめですね。
―でも引越しって、何をどうやって決めたらいいのか、やはり難しいものですね。
田村さん:正直にお答えすると、もし私がこれから初めての一人暮らしをするとしたら、そもそも普通の賃貸物件は選ばないかも、と思っています。
―そうなんですか?
田村さん: やっぱり初めての一人暮らしって、わからないことが多いと思うんです。自分にどんな街が合っているのか、どんな条件の部屋がいいのかなど
事前にどれだけ調べても、やっぱり「住んでみなければわからないこと」はどうしても出てきます。
なので私だったら、初期費用や引越しの負担も少なく、もし合わなければすぐに引越せる住居を選びたいです。
たとえば、家具・家電があらかじめ設置されている学生マンションや、初期費用があまりかからないシェアハウス。
goodroom のサービスでは、家具・家電つきのマンスリーやホテルに1ヶ月単位で滞在できる「サブスくらし」もおすすめだと思っています。
田村さん: 貸物件の場合は、初期費用も支払わないといけなません。敷金や礼金、仲介手数料等、合わせて「家賃5〜6ヶ月分の金額」が相場です。それに、初めて一人暮らしをするときって、どんな家具・家電を選べばいいかも分かりづらい。
―たしかに、家具や家電もいちから買い揃えなければいけませんね。
田村さん: 最低限必要なものを一式揃えるだけでも、10万円は超えてしまいます。しかも一度買ってしまうとなかなか手放せないし、移動も大変。さらに引越し費用も必要です。
そう考えると、合わなかったからといってほかの部屋にすぐ引越すことはなかなかできません。
―そう考えると、賃貸の部屋探しってとても難しいし、お金もかかりますね……。もし田村さんがこれから「初めての一人暮らし」を始めるとしたらどうしますか?
田村さん: 私はやっぱり、最初は「サブスくらし」からスタートすると思います。営業トークっぽく聞こえてしまうかもしれませんが、それが本音なんです。
賃貸暮らしだと、自分がどう暮らしたいかわからない状態で数十万円を払わなければならず、そして引越しも気軽にできません。それよりも最初は家具家電つき・初期費用なしで、まずは気軽に一人暮らしを始めて、いろいろな街に行ってみる。「やっぱりこの街がいいな」とか「自分ならこんなインテリアにしたいな」とかわかってきた頃に、ゆっくり部屋探しをするほうがいいんじゃないかなと思っています。
―「サブスくらし」ってちょっと高いのかな?と思っていましたが、初期費用が浮く分を計算すると得なケースもあるかもしれませんね。
田村さん: そうですね。実際にコスト面もしっかり計算した上で、20代のユーザーや、新卒から利用しているユーザーも多くいらっしゃいます。
シェアハウスも初期費用がそこまでかからなくて、短期での入居・退去がしやすい場合が多いですね。ただ、人と交流するのが好きな人にはいいと思いますけど、苦手な人には合わないかもしれないです。
あとは学生マンションなら家具家電がついてるところもありますね。私も最初は学生マンションだったので、家具家電は買わなくて済みました。そういうところも探してみるのはありだと思います。
**
初めての一人暮らし、わからなくて不安なことも多いはず。
早めに動き出して、じっくり住む場所を選ぶのも良いですが、「まずはいろんな街に暮らしてみる」と気軽に生活をスタートしてみるのもひとつの手です。
自分で調べるだけではわからなかった発見や、思いもしなかった街との出会いなど、暮らしてみて気づくことも、実は多いかもしれませんね。
goodroom residenceでは学生さん向けに、春まで家賃ゼロで部屋を確保できる「学生応援キャンペーン」を実施しています。気になるgoodroom residenceがあれば、春まで待たずにお部屋を確保可能。春からスムーズに一人暮らしをスタートできます!
賃貸の初期費用や、家具の移動費を考えると、好きな時に好きな場所に暮らすなんて、できやしない。
だからといってホテル暮らしは少しハードルが高いし、やっぱり時々料理もしたい。
そんなモヤモヤを解消する、”賃貸とホテルのいいとこどり”な物件をgoodroomが作りました。
全部屋、初期費用不要で、おしゃれな家具・家電付き。サウナや無印良品が監修したワークラウンジなど、充実した施設が利用可能な物件も選べますよ。
「goodroom サブスくらし」は、月額69,800円から、家具・家電つきのマンスリーマンション、そしてホテルに自由に住み替えが可能なサービスです。
家具や家電、WiFiなど、必要なものが揃っているので、引越しで用意するのは、スーツケースひとつだけ。敷金・礼金などの初期費用もありません。
goodroom が運営するマンスリーマンションにプラスして、全国47都道府県800施設以上のホテルが利用可能。
毎月自由に住む部屋を変えられて、リーズナブルに好きな街に住む。そんな賃貸より身軽な暮らし方を実践してみませんか?
織田諒
織田諒
編集アシスタント。写真も動画も撮るのが好き。愛機はFujifilm。革のものと古いものが好き。論文を漁り回るのが趣味。