TOMOS リモートワークに徹する
1R(25.23㎡)
お花のある暮らしを、もっと楽しもう。岡山県倉敷市にあるドライフラワー専門店「土と風の植物園」さんと一緒に贈る連載。第5回目はキッチンで大活躍するバーブの育て方とアレンジについて。生活になくてもいいのだけれど、あったらもっと良くなる、ハーブの世界。
そんな美味しくて楽しい、ハーブの魅力と、賃貸でも簡単にチャレンジできるハーブの始めかたをご紹介します。
text : ASAKO SAKURAI
ハーブは古代バビロニアやエジプトの時代から、病気で苦しむ人々を癒す薬用として利用されてきました。いまでは、健康や美容に役立つ植物として、お料理の香りづけや風味のアクセント、ハーブティー、アロマ用のエッセンシャルオイル、キッチンや寝室を彩るインテリア雑貨など、さまざまなシーンで活用されています。
そんなハーブの中でも今回ご紹介する「キッチンハーブ」は、初心者の方でも育てやすく、料理やお茶など、身近な活用法がたくさんあるため、少し使って捨ててしまったといった経験をすることなくチャレンジしていただけます。
またキッチンハーブは消臭効果があるだけでなく、良い香りの中で料理ができるというメリットも。料理をしている最中にササっと収穫して、フレッシュな状態で料理に取り入れられるのも、ちょっぴりうれしい。
さらに、じめじめした季節に虫が発生しやすい水回りでは、香り高いハーブがあることで虫除け効果も期待できるのです。
鉢植えなどが難しく、もっと気軽にハーブのある暮らしを楽しみたいなら、水耕栽培も可能です。
ただし、キッチンやリビングのテーブルの上など、太陽光が不足しがちな場所にずっと置いておくと元気に育たたず、香りが弱くなることも。
水耕栽培でもできるだけ窓辺に置くなどして工夫をしてみてくださいね。
日本では「ハッカ」と呼ばれますね。全世界で栽培されていて、交配が盛んに行われていることもあり、認定されている品種だけで、実に100種類以上!
まず初めに購入するなら、比較的手に入れやすいペパーミントがおすすめです。フレッシュな葉でつくるハーブティーは、消化を助けてくれる効果があるだけではなく神経を鎮めてくれる鎮静作用もあります。
おうち時間が長く、なかなか仕事にも集中できなくなってきた……。そんなときは、ミント風呂や足湯をしてみてもいいかも。気分がリフレッシュされて、とても気持ちがいいですよ。
多くの料理人から「ハーブの王様」と呼ばれるほど人気のバジル。特にイタリア料理には欠かせないハーブの一つであるバジルは、きっと皆さんもなじみのあるハーブなのでは。
トマトとモッツァレラのカプレーゼに添えたり、バジルたっぷりのジェノベーゼパスタを作ったり……。おうち時間が一気に華やぎそうです。
料理はもちろん、メディカルハーブとしての効能も多く持っている、タイム。ヨーロッパでは昔から小さな不調を和らげるために家庭で利用されてきたハーブです。
日常的にはスープやシチューの風味付けに使えるほか、大きめのボウルに沸騰したお湯とタイムを入れて、フェイシャルスチームにすることも。喉がイガイガしやすい、乾燥する季節に効果的です。
最後に、ドライにしても楽しめるハーブをご紹介しましょう。
血液循環を促進し、体の働きを活性化させたい時に優れたハーブのローズマリー。
ハーブの女王であるラベンダーも、いくつか束ねてドライのまま飾っておくことのできるハーブのひとつ。リラックス効果のある香りは、お部屋の中をきっと心地よい空間にしてくれます。
*
まだまだ奥深そうな、ハーブの世界。
仕事や勉強、家事などで日々忙しくされている方でも、こうした簡単に育てられるハーブを小さく始めることで、目や体、心にうれしいことがたくさんありそうです。
ぜひ時間を見つけて、まずはお気に入りの鉢植え一つを見つけるところから、始めてみませんか。
土と風の植物園
スワッグ・ドライフラワーのある暮らしを提案するオンラインショップ。倉敷市の中心部から少し離れた緑豊かな小さなアトリエで制作したドライフラワーを販売。厳選したドライフラワーや道具、動画を見ながら作れるスワッグ手作りキットなど、各種取り揃えています。
HP:https://tsuchikaze.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/tsuchikaze_official/?hl=ja
櫻井朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。