TOMOS 懐かしさと新しさ
1R(26.44㎡)
少ないもので暮らすシンプリスト・ミニマリストが、部屋をすっきりと整えるコツと工夫を紹介します。今回は、1LDKから8割のモノを手放し、8.4畳1Kにお引越しされたWoodyさんに、「クローゼットのルール」についてお聞きしました。
text & photo : Woody
新しい服を買うときは、興味を惹かれてワクワクしますよね。ぼくは、それと同じくらい「自分のクローゼットの中にも興味を持つこと」を意識しています。
増やすばかりでは、クローゼットはすぐに溢れてしまいます。そのため、新しい服を買おうと考えたときや衣替えのタイミングでクローゼットを見直し、今の好みに合わない服や、劣化したりサイズが合わなくなった服を手放すようにしています。

以前は今よりも厳しくクローゼットを管理していて、「Tシャツは〇枚・パンツは〇本」と細かく決めていましたが、それでは窮屈に感じてしまい、長続きしませんでした。そこで、「増やすことを考えたら減らすことも意識する」という、ざっくりとしたルールに変えました。

「増やす」と「減らす」のバランスを意識するようになってから、自然と one in one out(ひとつ買ったらひとつ手放す)ができるようになりました。また、新しい服を買ってもハンガーや収納ボックスを買い足す必要がなくなり、スッキリしたクローゼットを無理なく保てています。
服を買うときは、いくつかのポイントを意識して選ぶようにしています。
「今持っている服とコーディネートしやすいか?」
「お手入れがしやすいか?」
「さまざまなシーンで使えるか?」
「いつか手放すとき、どうするか?」
服は買って終わりではなく、実際に暮らしの中で着てこそ役割を果たすもの。
そのため、「安いから」という理由だけでは、服を選ばないようにしています。

以前は深く考えずに「安いから」という理由だけで服を買っていて、その結果、クローゼットの中は着ていない服でいっぱいに。時間が経つと変色したり、サイズが合わなくなったりして、結局捨ててしまうことも多かったです。
たくさんの服を無駄にしてきた経験があるからこそ、今はきちんと暮らしに取り入れられる服を選ぶようにしています。

「安さ」だけで服を選ばなくなったことで、買い物の失敗がほとんどなくなりました。また、常に「今持っている服とコーディネートしやすいか?」を考えているため、着回しの利くクローゼットを作れています。持っている服が少ないと、着回しを考えること自体もとても簡単です。
「着ていない服」を最小限に抑えられていることで、資源を無駄にしていないという安心感にもつながっています。

使っているハンガーは「MAWAハンガー」です。衣類がすべり落ちにくく、緩やかなカーブによって肩の部分が張り出さないように設計されています。非常にスリムなので、賃貸の狭いクローゼットでも効率よく収納できます。
パンツ用には、Standard Productsの「滑りにくいスラックスハンガー」を使用しています。MAWAハンガーと色味が近く、クローゼットに統一感が出る点がお気に入りです。こちらもスリムなため、圧迫感を抑えられます。

また、季節外の服はキャリーケースに収納しています。旅行に行かないときは「ただの箱」になりがちなキャリーケースを収納として活用することで、省スペースにもつながりました。

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