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理想を大切に整える 50㎡ 2LDK。二人暮らしのインテリア

私らしく暮らす。賃貸インテリア Vol.439

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理想を大切に整える 50㎡ 2LDK。二人暮らしのインテリア

ご主人の転勤を機に、京都の新築マンションで暮らし始めたSHIITAKEさんご夫婦。内見ができないまま選んだこの2LDKの住まいには、自分たちの「好き」を少しずつ重ねて育てた空間があります。リビングの床にDIYで敷いたタイル、色と素材を吟味して選んだダイニング家具、生活感を抑えるための見えない工夫。夫婦で重ねた時間と手間が、住まいに心地よさと美意識をもたらしています。シンプルでありながら芯のある「二人暮らしの整え方」をご紹介します。

text & photo : Tsubottle

空間のイメージから始まったリビングづくり

「住みたいのは、打ちっぱなしの空間みたいな部屋」。そんな共通のイメージを抱きながら、SHIITAKEさんご夫婦の新生活はスタートしました。
内見なしで決めた新築賃貸のリビングは、白を基調としたシンプルな内装でした。

その空間を「ふたりらしい場所」にするため、最初に手を加えたのが床でした。品川にあるショールームでサンプルを集め、USMハラーのテレビボードやダイニングテーブルと色を合わせながら選んだのは、コンクリート調のフロアタイル。
丸一日かけて、ふたりで敷き詰めた思い出も相まって、住まいに欠かせない要素になっています。
「疲れたけれど、床が変わった瞬間、部屋全体の雰囲気がぐっと理想に近づきました」。 広々としたリビングに溶け込むように並ぶ家具たちも、ひとつひとつ吟味して選ばれたもの。
ダイニングテーブルは白と木のコンビネーションが柔らかな印象を与える HAY のもの。あわせて選んだ椅子もネットやPinterestで画像検索を重ねながら決めていったといいます。
テレビボードは念願のUSMハラー。収納としての機能性はもちろん、見せたくなるディスプレイ棚としても活躍しており、パンテラポータブルランプや香りのポプリ、オブジェなどが並んでいます。
ディスプレイでのお気に入りが、「ニュークリンクル スーパーバッグベース スモール」というフラワーベース。まるで紙袋のような形状ながら、実は陶器でできているユニークなアイテムで、見た瞬間に「これだ」と感じて購入したのだとか。
もともとは香りづけのポプリを入れるために選んだものですが、今はオブジェとして飾られ、空間にさりげないリズムを生んでいます。

お気に入りのモノに囲まれながら過ごすリビングの時間が、ふたりの暮らしの中心になっていることが伝わってきました。

「白」で揃えて、生活感を整えるキッチン

SHIITAKEさんご夫妻のキッチンは、清潔感と統一感が印象的です。
「生活感が一番出やすい場所だからこそ、出さないように気をつけています」と話す通り、家電やアイテムはすべて白とシルバーで統一。

新婚時に友人から贈られた白いトースターとポットをきっかけに、炭酸水メーカーなど、後から買い足す家電も「白」が選定基準に。
マットな質感とコードレス設計が気に入って選んだ炭酸水メーカー「aarke カーボネーター3」は、見た目も機能も満足度の高いアイテムだそうです。
収納面でも、極力「見せない」ことを徹底しています。食器や調味料、キッチン用品などは、すべてシンク下やキャビネット、コンロ下の引き出しに収納。「収納に入る分しか持たない」と決めているそうで、食材のストックも最小限に留め、日々の掃除や整理整頓がしやすい状態を保っています。
整った空間を保つため、掃除に関しても、決まり事ではなく自然な流れで分担されているのが印象的でした。 「割り振りはせず、気づいた方がやる」ことがふたりのルール。

誰かの役割にせず、「ふたりで整えること」に意識を向ける姿勢が、長く心地よい暮らしを続ける秘訣なのかもしれません。生活感を削ぎながらも無理をしない、そのバランスが空間にも表れていました。

住まいが変わるからこそ、大切にしたい暮らしの重ね方

ご主人の転勤で全国を移動する働き方を続けているというSHIITAKEさんご夫妻。引越しのたびに環境が変わるからこそ、住まいづくりには「増やさず、長く使う」という視点が根づいています。

「家具は、できるだけ今のものを使い続けたい」 USMハラーの収納棚、香りづけに使うサンタ・マリア・ノヴェッラのポプリ。
スピーカーやオブジェなど、空間に馴染みながらも個性を放つアイテムはどれもこの先、ずっと使い続けたい家具で揃えられていました。
次に住みたい部屋について尋ねると、「広めのウォークインクローゼットがある家」や「見晴らしのいい部屋」が夢だと話してくれました。服が好きなふたりにとって、収納は暮らしの満足度に直結するテーマ。
今の家もコンパクトながらうまくやりくりしているとのことで、ストックや靴の量を調整し、ミニマルで機能的な生活を心がけているそうです。

住む場所が変わっても、自分たちらしくいられる空間をつくる。引越しが多いという暮らしを前向きに捉え、暮らしの軸を夫婦で共有しながら積み重ねてきたことが、今の住まいにしっかりと表れていました。

次の住まいでも、また違った「二人らしさ」が形になるのかもしれません。けれど、その芯にある美意識と協働のスタイルは、どこへ行ってもきっと変わらずに続いていくはずです。

SHIITAKEさん(@shiitake_no)のInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/shiitake_no/

賃貸でも自分らしく。ありそうでなかった心地よいリノベーションのお部屋「TOMOS(トモス)」

賃貸だと、満足のいくお部屋探しができないと思っていませんか。
TOMOS(トモス)は、賃貸でも心地よく暮らせる、ありそうでなかった「ふつう」のお部屋ブランドです。

ほんものの木でつくられた床は、さらっとした肌ざわりや、ふわっと広がる木のにおいが楽しめます。
また、革ざいふのように、使い込むほどに色合いやツヤが変化していきます。

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ちょっと特別なTOMOSのお部屋に暮らしませんか。

TOMOSのお部屋一覧はこちらから
東京・神奈川・埼玉・千葉大阪・神戸・京都名古屋福岡広島札幌

“その人らしい”働き方を応援するワークラウンジ「goodroom lounge」

「“その人らしい”働き方とビジネスの成長を応援するワークラウンジ」をコンセプトとする、goodroom lounge。

月額18,800円(税込)で東京・大阪・福岡 21拠点の goodroom lounge がいつでもどこでも使い放題になるプランをご用意しています。

サウナに入り放題の施設や、カフェを併設した施設も。その日の営業先に応じて拠点を使い分けたり、場所を変えることでリフレッシュして仕事ができたり。“その人らしい”働き方の実現をサポートします。

 

Tsubottle(つぼとる)

Tsubottle(つぼとる)

福岡県出身。アメリカはポートランドで写真を始め、京都・東京・福岡を中心に全国へ素敵な住まいと人の物語を記録と記憶に残しながら旅をする写真家。あなたのお住まいにもぜひ。コーヒー、ビール、美味しいご飯があれば、どんな場所でも幸せに暮らせるタイプです。
Instagramはこちらホームページはこちら

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