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築47年、訪れた人を笑顔にする2LDK|クリエイター・二人暮らし

私らしく暮らす。 Vol.507

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築47年、訪れた人を笑顔にする2LDK|クリエイター・二人暮らし

「よしなにハウス」と名前がつけられた、二人暮らしの2LDK。和室のある築古賃貸に、譲り受けたものや古くから愛されているもの、二人との繋がりが深いアイテムをたくさん集めて、訪れた人誰もが「よい具合に」過ごすことができる空間をつくられているお部屋を拝見しました。

text & photo : 田村美葉

お部屋を見せてくれた人:よしなにハウスさん

職業・年齢:映像プロデューサー・32歳(リュウ)・グラフィックデザイナー・28歳(夏窓)
場所:東京都
間取り・面積:2LDK・55㎡
居住形態:賃貸・二人暮らし
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憧れの和室がある、築47年の2LDK

映像プロデューサーのリュウさんとグラフィックデザイナーの夏窓さんのお二人による「よしなにハウス」。舞台は都内近郊、築47年の2LDKです。

二人暮らしのスタートに選ばれたという55㎡の2LDK。LDKの広さは約11.5畳。そのお隣に6.5畳の和室がひとつ、ほかに5.5畳の洋室がひとつという間取り。
築古のお部屋だから、お風呂のタイルがピンク色だったりと気になる部分も。少し古かったLDKの床には明るめのブラウンのフロアシートを敷いてカバー。「古いので、天井や壁にも釘をさす程度なら全然やっていいよ、と大家さんから言われています」
古くてもこのお部屋を選んだ、一番の決め手は和室があったこと。「リビングの隣につながる和室があるのがいいな、と思いました。二人とも和の雰囲気が好きで、一人暮らしのときにもい草のマットを敷いたりしていて。本物の畳の部屋に憧れがあったんです」
もうひとつの洋室はじつは窓がないお部屋。和室を寝室として使われる想定の間取りだそうですが、家に人を呼ぶのが好きなお二人。「みんなで過ごす場所として使いたい」と、ゆったりくつろげるスペースにされていました。
こちらは、夏窓さんが「押入れをデスクにしてみたい!」という憧れを叶えたコーナー。
左側はリュウさんの音楽機材が並び、右側が夏窓さんの作業スペースになっています。「ここで作業して、疲れたら畳に寝転んだりしていますね」

家紋の「のれん」と、二人で初めて買ったヴィンテージの棚

ダイニングにかかる印象的なのれんは、夏窓さんがデザインし、作成したもの。「私たちは『よしなにハウス』と名乗っているんですけど、『よしなに』の『良』の漢字の成り立ちから自分で解釈して、家紋のようなイメージでデザインしました。友達が来たときにはみんなでここで写真を撮ったりしています」
のれんの下に置かれていたヴィンテージのガラス棚は、二人で初めて買ったもの。「お皿を集めるのが好きで、好きなお皿を隠しちゃうのがもったいないな、と思って、引越し記念にヤフーオークションで購入しました。長くいろんな方に愛されて使われてきたヴィンテージや古道具が好きなんです。横の棚にあるデスクライトも知り合いのおじいちゃんのいらなくなったものを譲り受けたり。けっこう人から譲ってもらったものも多いです。
棚の上は作業スペースとしても使え、のれんがちょうどいい目隠しに。
白いタイルがかわいいキッチンですが、マグネットがつけられないことが悩みだったそう。レンジフードから吊るす収納にしたりと、工夫していらっしゃいます。
こちらはカー用品として売られている、吸盤でつけられるスマホスタンド。キッチンにスマホを置く場所がなく解決するために付けられたそう。その手があったか!
色の使いかたに明確なルールがあるわけではないけれど、全体としてとてもよくまとまっているお二人のリビングダイニング。
リビングスペースに敷かれているのは、アフガニスタンのトライバルラグ。「自分たちがクリエイター職なのもあって、リプロダクト品は買わないようにしていて、これもトライバルラグのポップアップで見つけて、本物を購入しました。たぶん家の中で一番高いものです」
高価なものもさっと日常に溶け込ませ、使いこなしていらっしゃるのが素敵です。「エキゾチックな雰囲気もあり、ソファとの色のコントラストも良くて、じわじわ買ってよかったな、と思っていますね」

物語のあるものを集めていく

椅子の数もたくさんあったり、ソファーもベッドにすることができたりと、「人を呼ぶことを前提」にお部屋をつくっているというお二人。どの角度からお部屋を眺めても、楽しいもの、気になるもので溢れています。
こちらは夏窓さん手作りのアクセサリーホルダー。遊び心あるデザインがとても素敵です。

「部屋に置くものは、物語のあるものを選ぶようにしています。誰かから譲り受けたものだったり、地元ですごく愛されてるものとか、二人で旅行に行った記念にとか、そういうふうにインテリアを選ぶようにしていて。時間経過と共に思い出や暮らしができあがっていく、というのを大事にしています」とリュウさん。

たとえばこちらは、リュウさんの地元、奈良県のプロダクト「tumi-isi」。奈良の吉野杉を使い、加工・塗装・組立・検品に至るまで、「オール・メイド・イン奈良」で仕立てられている逸品。「このデザイナーの方ともすごく仲良くなって、その方がデザインされたお箸もおもてなしのお箸として使っています」
こちらの木彫り熊にもストーリーが。夏窓さんが地元・岡山でインターンをしていたデザイン会社の社長さんが大の木彫り熊好き。岡山に初めて二人で旅行に行ったとき、その会社のポップアップストアに立ち寄って、社長さんのコレクションの中から販売されていたものを購入されたそう。お二人の大切な節目の記念でもあり、繋がりのある方との思い出のアイテムでもあるんですね。
お部屋のシンボルツリーであるウンベラータは、毎年剪定をして水差しし、小さな株に増やしていきます。「ホームパーティーのときに友達にプレゼントしたりしています。自分たちの家から始まった物語が、別のところでまた繋がっていくというのが、僕たちの好きな考え方なんですよね」
お隣には、あちこちから集まってきた石もたくさん並んでいます。
和の雰囲気のものと、ポップな雰囲気のものを上手に組み合わせるのがうまいお二人。
将棋盤の上にも、よくみるとポップなアイテムが合わせて並んでいます。

「よしなにハウス」と名前がつけられた、二人暮らしの2LDK。訪れた人が「よい具合に」、いい時間が過ごせるように考えられ、その思い出と合わせてまた成長していく。これからの変化もどんどん楽しみになるような、素敵なお部屋でした。

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