持ち物は夏服4着とバッグひとつ。ホテル暮らし5年目のミニマリストが身軽に生きる理由
世界を見て歩こうと思って始めた、海外放浪。現在は日本でホテル暮らしを始めて5年目。洋服は季節ごとに必要なものだけ、荷物も最小限に。持たないことを大切にしながらも、本当に大切なものは手放さない。そんなhiromiさんが、ホテルでの一人暮らしを選んだ理由とは? ミニマルに暮らす、そのスタイルと価値観について伺いました。…
「goodroom サブスくらし」を使ってホテル暮らしをされている hiromi さん。持ち物は服4着と、バッグひとつ。ご自身のことを「身軽のオタク」と呼ぶ hiromiさんに、身軽な暮らしを始めたきっかけや、考え方についてお聞きしました。
text by hiromi / edited by 田村美葉
なにかの本で読んだことの受け売りですが、「少量の要素が、全体に対して大きな影響を与える傾向がある」という、「8:2 の法則」をもとに、「空間が8割、モノが2割」になるように整えています。
モノを入れる空間は、容量の差こそあれ、余白を大きく持つようにしています。部屋ならば、そこへ入ったとき、大きな空間が広がっていることで気持ちが安らぎます。モノの比重が大きくなると、そこから発信されるエネルギーや情報の方が空間より勝るので、疲れます。
モノをひとつひとつ吟味するというより、まずは全体の割合を俯瞰して、残したい2割ってなんだろう、その2割は自分に安らぎを与えてくれるかな、というザックリした視点から始めます。

実家も元夫(アメリカ人)の実家も、全く真逆の空間で、神経が休まりませんでした(笑)。その空間で、どんなに豪勢な食事をしても、娯楽をしたとしても、心から楽しめませんでした。居心地が悪いのに、無理をしていたのだと思います。いつもあとからドッと疲れが出て、あの空間に身を置きたくないなと、自然と足も遠のいていきました。でも、それが、偽りなく安らげる場所を求めよう、作ろうと決心した分岐点となったわけで、全てがありがたい反面教師です!
そして心の安らぎ、自分が取捨選択したことへの納得感、より良い空間を作り上げたことへの自信を得ることができました。8割の空間や余白は、心の余裕と比例すると感じています。

ホテル暮らしのおかげで、タオル、トイレットペーパー、ゴミ袋、ベッドリネン、ルームウェアなどは補充してもらえますし、1週間に1度、お部屋の清掃もしていただけます。これらのモノに関しては、買い置きや予備を持つ必要がありません。
その他のモノは全て一軍選手!毎日出番があります。使い切る一歩手前で購入するので、在庫期間があったとしても約1日程度。生鮮品は日々買い出し、新鮮なうちにいただきます。作り置きは面倒なのでしません(笑)。
ホテルと、その目の前にあるスーパーマーケットが私の暮らしの在庫管理を担ってくれていると思っています。感謝しかありません!

極貧のころ、住んでいたアパートの暗くて古いユニットバスが怖すぎて入れず、月5,000円くらいでスポーツクラブに入会、お風呂利用目的で毎日通っていました。
好きな本は図書館を利用して節約。洗濯機は購入せず、デリケートなものだけ手洗いし、あとはクリーニングに出していました。冷蔵庫も購入せず、毎日近所のスーパーマーケットで食料品を購入、即日消化の日々。
この暮らしで気がついたのは、自分の部屋の中で全て解決する必要はないんだということです。スポーツクラブは清潔感と衛生面を維持してくれるところ。近所のスーパーマーケットはまさしく食料品や雑貨の在庫管理施設。図書館は本を保管してくれる場所。これらのおかげで溜め込まず、買い溜めもせずに済みました。
お金の余裕はありませんでしたが、工夫し甲斐のある楽しい暮らしでした。貧しいながらも、広い空間と最小限のモノたちで有意義な暮らしが実現できたと思います。
部屋だけが住処ではない。少々大袈裟ですが、街全体が私の倉庫であり、暮らしを支えてくれる場所という感覚です!どこに行っても、いつでもなんでも手に入る日本に暮らしている恩恵のひとつだと思います。分け合う、持ちつ持たれつ、独り占めしない、自分だけで解決する必要もない。と思えるようになりました。

今の段階ではこのルールですが、仕事、家族、友人、住む場所、そのときの感情など、様々な要因によって変化します。こうあらねばならない、というルールを自分に課すと、とても苦しくなるので、断定しないようにしています。柔軟に良い加減でいいと思っています。

世界放浪で出逢った人や場所、さまざまな暮らし方から強く影響を受けました。なんでもありなんだ!自由でいいんだ!ということです。クルーズ船を住まいにしている大富豪、ヨットで世界を航海しながら暮らす家族、キャンピングカーでアメリカを横断する夫婦、はたまた草間彌生さんのように病院が安心できる場所と言っておられた方もいます。年代、世界情勢、各々の事情によって変化していくことが当たり前だということです。
執着しない、強要しない、受け入れる、という感覚が身につきました。なんとかなる!という根拠のない自信もあります(笑)。
「goodroom サブスくらし」は、全国700の施設から次に住む部屋を選んで、気軽に長期滞在できるホテル・マンスリーのサブスクリプションサービス。
家具・家電が揃っているため、スーツケースひとつで身軽にお引越し。月ごとに違う拠点を選んで暮らせます。
これまでにない、もっと自由な暮らしを始めてみませんか?

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