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広々としたLDKを、DIYで自分色に。築36年 2LDK二人暮らしのインテリア

私らしく暮らす。賃貸インテリア Vol.450

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広々としたLDKを、DIYで自分色に。築36年 2LDK二人暮らしのインテリア

築36年、リノベーション済みのマンションで暮らすのは、会社員のシダさんご夫婦 。一度は自分たちで緑色に変えた壁紙を、さらに「白」へと貼り替え、茶色だった扉も白く統一することで、光が回る明るい空間へ。 広々としたLDKを中心に、好きなインテリアと工夫を重ねながら作り上げた、心地よいお部屋についてお話を伺いました。

text & photo : Tsubottle

開放感を優先し、リビングとダイニングをつなぐ配置

「以前は築浅の1LDKに住んでいたのですが、だんだん手狭に感じるようになって。家賃の条件は変えずに、より広い空間を求めて今の部屋に出会いました」。 約18帖という広さが決め手となったLDK。以前の住まいより日当たりは控えめですが、その分、内装を工夫することで明るさを確保しています。

引越しを機に取り入れたのは、以前から憧れていたという「KANADEMONO」の丸いダイニングテーブル。 角のない柔らかなデザインが空間に馴染み、友人たちが集まった時もみんなで食卓を囲んで会話が弾むといいます。
その上には、シダさんが好きだったシェードの形に惹かれて選んだHAYの照明が、食卓を温かく照らしています。
この広い空間をより活かすために工夫したのが、家具のレイアウト。 「最初はダイニングに背を向けてソファを置いていたんですが、それだと空間が分断されてしまって。あえてソファを壁付けにして、ダイニング側に向くように配置を変えました」。
そのレイアウト変更を可能にしたのが、部屋の中央に置かれた「WALL」のテレビスタンドです。 「テレビボードを置くと場所をとりますが、スタンドならスッキリ見せられます」
「キャスター付きなので、リビング側・ダイニング側どちらにも向きを変えられるのが便利なんです」

ソファは楽天で購入したもの。

「収納スペースがあったり、背もたれを倒すと真ん中がドリンクホルダーになったりと機能的なんです。ここにおやつを置いてテレビを見たり、ベッドとして使ったりもできます」。

視線を遮るものがなくなったことで、東向きの窓からの光が部屋の奥まで届き、日中も照明いらずの明るい空間になりました。

白をベースに黒で引き締める、DIYと配色のバランス

「高価な家具でなくても、自分が見た目を気に入るかどうかが大切」と話すシダさん。 その空間づくりのベースとなっているのが、入居後に行なったDIYです。

「もともと緑色だった壁紙を白に変え、茶色だった巾木(はばき)にはマスキングテープを、クローゼットの扉にはリメイクシートを貼って全て白に統一しました」。
マスキングテープは幅広のものを使用し、初めてのDIYでも綺麗に貼ることができたそう。クローゼットの扉も綺麗に貼って、白で統一したことで、古さを感じさせない自分好みの空間に生まれ変わりました。
ベースを白で整えたことで、インテリアの配色も明確になりました。 「PinterestやInstagramを参考に、家具選びでは『黒』をアクセントカラーにしています」。
リビングの壁面でひと際目を引くのが、まるでショップのように飾られたレコードの数々。 「IKEAのアート用ラックが、ちょうどレコードを置く溝があって最適だったんです。SNSで見た海外のお家を参考に、3段に取り付けました」。

飾られているのは、音楽好きな旦那様の一軍コレクションと、シダさんが選んだ「羊文学」の一枚。 白い壁に黒のラックとレコードのアートワークが映え、空間の主役として存在感を放っています。

手を加えながら、理想の「海外風」空間へ

お気に入りのダイニングスペースには、以前の住まいから持ち込んだというDIYの棚も。 カメラやポスターなどのお気に入りをディスプレイし、暮らしに彩りを添えています。

また、隣にはレコードプレーヤーを置いて、好きな音楽を常に流しては楽しまれているそう。
ダイニングの床には、楽天で購入した6畳用の大きなラグを敷きました。 「本当は床もDIYしたかったんですが、費用や手間を考えてラグで代用しました。リビング側が柄物なので、こちらは無地を選んでバランスをとっています」

今後に向けて、寝室は「ジャパンディ(和と北欧のミックス)」な雰囲気をイメージし、落ち着きのある空間を目指して進行中。

「新品も古道具も分け隔てなく選ぶ」という柔軟な感性と、賃貸でも諦めないDIYの工夫が各所に見られるシダさんのお部屋。

 手を動かしながら自分たちの暮らしに合わせて住まいを更新していくそのプロセスそのものが、シダさんらしい豊かな暮らしをつくっていました。

シダ さん(@sida__home)のInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/sida__home/

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Tsubottle(つぼとる)

Tsubottle(つぼとる)

福岡県出身。アメリカはポートランドで写真を始め、京都・東京・福岡を中心に全国へ素敵な住まいと人の物語を記録と記憶に残しながら旅をする写真家。あなたのお住まいにもぜひ。コーヒー、ビール、美味しいご飯があれば、どんな場所でも幸せに暮らせるタイプです。
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