ホテル暮らしの住民票ってどうしたらいい?郵便物は受け取りできますか?
これからの時代、働き方も、住む場所も、きっともっと自由になるはず。新しい時代の「身軽な暮らし」を考える連載をスタートします。第6回は、憧れの「ホテル暮らし」を始めるにあたって疑問になる、住民票の扱い方について。どうやって郵便物を受け取ったらいいかなど、具体的に解説します。…
「ホテル暮らし」という暮らし方が少しずつ広まってきていますが、まだまだハードルが高いのも事実。そこで現在ホテル暮らし中のgoodroomスタッフ、イワタリサが、ホテル暮らしのリアルを語る連載をスタート。第4回目は多くの方からご質問いただいた「住民票」のこと、「郵便物」の宛先や受け取り方について紹介します。
text : RISA IWATA
みなさんこんにちは。goodroomサブスくらしのスタッフ、イワタリサです。
「サブスくらし」とは、全国800箇所以上のホテル施設やマンスリー物件と提携して、月額定額制でホテルに長期滞在できるサービスです。この連載は、運営会社であるgoodroomの社員であり、実際にホテル暮らし真っ最中の私の体験記。
これまでの連載の末尾にこっそりアンケートフォームを設置していたのですが、なんとそこからホテル暮らしにまつわる疑問や感想などたくさんのご質問をいただきました!お送りいただいた皆さま、本当にありがとうございます!
そこで今回は、特に質問の多かった2つのテーマについて私がどうしているのかお答えします。(その他お問い合わせいただいたものもこの連載を通してお伝えしていきたいなと思っています!)
それは「住民票」や「郵便物の宛先」について。具体的にいただいた質問は、以下のようなものでした。
「住民票はどこに置いていますか?」
「公的書類上の住所は、どの様に記せば良いのですか?」
「ネットショッピングなどをした場合の、宛先はどうしているの?」
たしかに。転々と住まいを変えるホテル暮らしは、気軽に見える反面、こうしたリアルな問題が気になってきますよね。
さっそくご紹介していきましょう。
連載を始めた当初から今まで、SNSなどを通じて多くの方からいただいたのは「住所はどうなっているの?」という質問でした。
この記事では私、イワタリサが実際にどのように行っているかをご紹介しますね。
私は現在、都内を中心にホテル暮らしをしているため、住民票の住所は実家のある長野県においています。
クレジットカードの作成などはホテル暮らしを始める前に済ませています。
公的な書類で住所を記載しなければいけないとき。例えば以下のような場合は、実家の住所を記載するようにしています。
・マイナンバー
・免許証
・健康保険証
・その他(病院で初診時に記入する問診表、ホテルの受付時に記入する台帳など)
たまに実家の住所宛に郵便物が届いたときには、写真等で内容を送ってもらったり、転送してもらったりすることもあります。
そのほか基本的な情報については、これまでサブスくらしで発信してきた、以下の記事にまとめられています。ぜひご一読ください。
また住民票に基づいて実施される「選挙」や、「新型コロナワクチン」の接種などは、考慮しておきたいポイントです。
私がホテル暮らしを始めてからまだ選挙はありませんが、基本的には住民票を置いている、長野県の選挙区に対して選挙を行うことになります。直接訪れることが難しい場合には、不在者投票を行う予定です。(※手続きは、各自治体のホームページを参照してください)
次に「新型コロナワクチン」の接種についてです。こちらはこのご時世ならではの話ですが、比較的簡単に手続きが可能です。
まず厚生労働省が提供する「コロナワクチンナビ」というサイトで「住所地外接種届出」を提出すれば、現住所で接種が可能です。
実家に届いた接種券を取り寄せた後、該当ページから届出を行うと、届出完了後に「住所地外接種届出済証」が表示されます。そのページのPDFをダウンロードするか、印刷またはスクリーンショットを取得して、医療機関や接種会場の受付時に、印刷した住所地外接種届出済証か画面を提示すればOK。
オンラインで完結できるのはありがたいですね。私も実際に試してみるつもりです。
また自身で確定申告が必要なフリーランスの方などは、住民票を置いている地域の税務署に書類を提出し、納税をすることになるかと思います。
頻繁に帰省することが難しい場合のために、オンラインで書類提出ができるよう、手配しておく必要がありますね。
詳しくはこちら「e-Tax 国税電子申告・納税システム」
続いてもう少し日常に視点を移した場合。
例えば郵便物や、ネットショッピングの荷物などの宛先は、ホテルのフロントに届けてもらうことが可能です。その場合は、住んでいるホテルの住所を設定し、宛先を「フロント気付」とするだけ。
荷物や郵便物が届いた場合は、フロントから電話をいただいたり、フロント付近を通ったときに「荷物が届いていますよ」などと声をかけていただいたり。ホテルによってさまざまです。
以前宿泊した「ノーガホテル秋葉原」では、わざわざ荷物を受領したことを伝えるレターをドアに差し込んでいただいていました。とても記憶に残っているサービスの一つです。
またホテルを2軒目、3軒目と転々とする場合は、郵便局の「e転居サービス」を利用すれば、実際に住んでいる場所にスムーズに転送してもらうことが可能です(「転送不可」郵便物を除く)。
ネットから簡単に申し込み可能なので、活用してみてください。
私は毎回ホテルが変わるたびに、一人暮らしをしていた頃の住所からと、一つ前に住んでいたホテルからの二重で転送届を提出しています。
漏れがないようにおこなっている対策ではありますが、現在どこに住所が設定されているのかが分からなくなってしまう場合も……。そんなときはホテル近くにある郵便局に行って、相談に乗っていただいたこともありました。
他にも私書箱サービスなどについての情報がまとめられている記事がありますので、お時間あるときにぜひご一読ください。
現在、ホテル暮らしを始めて4か月目に入ろうとしているところ。ホテルも4軒目になりました。
私のように毎月ホテルを引っ越す場合は正直、毎回転送手続きを行ったり、ネットショッピングで宛先を変更したりする作業は面倒だなぁと感じることがあります。けれどそれがホテル暮らしの快適さを手放すほどのことではありません。
購入履歴を遡ってみましたが、そもそもホテル暮らしになってからは、ネットショッピングも控えめになりました。最近購入したのは仕事でどうしても必要になったモノや、友人へのプレゼントくらい。形あるものを残さないように、感覚が変わってきたのだと思います。
また転送届や、ワクチン接種の住所地外届出など、手続きがオンラインで完結できるようになってきました。本当にありがたいなぁと感じます。
そして何よりうれしいのが、フロントで荷物を受け取っていただくことが増えたので、「不在者票知らず」になったこと!再度電話やオンラインで宅配業者に連絡をすること、また手間をかけて自宅に来ていただくことへの罪悪感などがなくなり、すごくスッキリしました。
言い方を変えれば、宅配ボックス付きの暮らしに変わったような感じ。本当にフロントの方には感謝の気持ちでいっぱいです。
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今回はここまで。住民票のことや、郵便物の宛先などへの不安や疑問は解消されたでしょうか?
今後も皆さんが、ホテル暮らしをする上で気になることなどについて回答していけたらと思っています。とても励みになりますので、以下の問合せ先よりご連絡いただけたらうれしいです!
次回は「ホテルの選び方」についてご紹介しようと思います。お楽しみに!
月額6.98万円から、全国400以上のホテルやTOMOSのマンスリーマンションに「定額」で自由に住み替えできるサブスクサービス「goodroom サブスくらし」がスタートしました。
初期費用も不要、家具・家電も不要で、思いついた日から気軽に新生活がスタートできます。
新しい暮らし方の選択肢に、ぜひ加えてみてください。
いただいた質問に、 goodroom スタッフがお答えします。
下記フォームより、お気軽におしらせください。
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イワタリサ
イワタリサ
goodroomホテル暮らし社員&サウナ部部長。新しいもの好きなハングリー20代。サウナと古着屋とだし巻き玉子が好き。座右の銘は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
Instagramでホテル暮らしの日常を更新中!:https://www.instagram.com/iwtr_37/