東京のブルックリン「蔵前」といえばここ。誰もが立ち寄るコミュニティ拠点にロングステイ
「Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE」は、ゲストハウスブームの先駆けとも言われる、人気ホステルです。
まだ蔵前エリアに今ほどたくさんのお店がなかった2012年にオープン。今では、蔵前のおしゃれスポットといえばここ、というほど人気の場所に。1階のオープンなラウンジは、朝早くから深夜まで、街に開かれたカフェ&バーとなっていて、多くの人の交流が自然と生まれます。
大きな無垢の木材を使っていたり、座り心地のいい家具があったり、大きな倉庫を改装した空間は、ざっくりとした雰囲気の中にも居心地の良さがあって、「自分の居場所」を見つけやすくなっています。
「蔵前」という街がなんとなく好きで、この街での暮らしを始めてみたい、と思っている方。「蔵前」を代表するようなスポットである、ここ「Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE」で、まさに暮らしを始めてみるという選択肢は、「蔵前暮らし」を満喫するための一番の近道になる気がします。
朝から夜までずっと賑わう。1階の開放的なカフェ&バーで交流を楽しもう
天井が高く、開放的な1階のカフェ&バーラウンジ。
元倉庫の空間をかっこよくリノベーション。蔵前のおしゃれスポットとして、宿泊者以外にも多くの人が立ち寄ります。
さまざまな席があるので、自分のお気に入りの場所を見つけられそう。WiFiも使用できるので日中はここで仕事をするのもいいですね。
私のお気に入りは、柱の陰にあるこの席。ゆっくりと時間の過ごせる家具が選ばれています。
室内の居心地はどう?
必要なものにすぐ手がとどく距離感が、ちょうどいい
今回宿泊するのは、4階の「リバービューダブル」です。ダブルルームの他には、2段ベッドのツインルーム、ドミトリールームもあり、どのお部屋も、ロングステイのプランが設定されているので好きなタイプを選べます。
設えられている家具や、ベッドリネンなどのインテリアの雰囲気が、とても好みなのでにんまりしてしまいます。
ざっくり無骨な照明も、それがいい。
バス・トイレなどは共用のため、お部屋はコンパクトでシンプル。余計なものがなく、必要なものにすぐ手がとどく距離感が、とても自分にフィットして、ちょうど良いな、と思いました。
コンパクトなスツールと、鏡。生活に必要なものがギュギュッとまとまった、気持ちの良いお部屋。
夜はこんな雰囲気です。
窓からはちらりと隅田川が見えて、屋形船がゆっくりと進んでゆくのを眺めることもできます。ただ、通りに面した窓の大きいお部屋のため、車の音や夜間の音はよく聞こえてきます。静かな環境を選びたい方は、リバービューではない側のお部屋などもおすすめです。
収納スペースや、アメニティは?
壁に、おしゃれなフックとハンガーがあります。収納はここだけなので、ロングステイの際は、開け閉めしやすい小さなスーツケースなどをタンスがわりに使うと良いかもしれません。
ベッド下のスペースが空いていることを発見したので、ここの下に収まるようなカバンを使うと、よりすっきりと暮らせそうです。
ベッドの上に、無印良品の「長押」がつけられていました。とりあえず、メガネを置いてみましたが、ポストカードを飾ったりして自分らしくアレンジできそう。
コンセントは、枕元と、デスクの横に合計4箇所あります。ただ、ライトはデスク上のみで枕元にありません。小さなクリップライトなどを準備するとより良いかもしれません。
室内にあるアメニティは、バスタオル2枚と歯ブラシ、スリッパです。
共用部の設備は?
落ち着いて身支度できる男女別のバスルーム
バス・トイレ、洗面所は共用。男女別に分かれており、こちらもおしゃれな雰囲気です。
女性用のバスルームには、メイクの際に使えそうなベンチがあって、コットン、綿棒が備え付けられていました。
ワンフロアに、トイレは3箇所、シャワーブースも3箇所。
シャワーブースは、脱衣スペースが広く取られているのが使いやすくて良かったです。シャンプー、コンディショナー、ボディソープが備えつけられています。
トイレも清潔な雰囲気。ウォシュレット完備です。
宿泊者専用のキッチン&ライブラリーは、大充実の設備
6階にある宿泊者専用のキッチン&ライブラリーは大充実のスペース。
大きなダイニングテーブルの壁の向こうに、キッチンがあります。
広い作業スペースがあって、むしろ一人暮らしのキッチンよりも充実しています。
IHコンロは2つ。他の宿泊者さんとシェアしながら使いましょう。
こんなに調味料が充実しているゲストハウスを他にみたことがないです。
家電類も、電子レンジ、ポット、炊飯器と揃っているのでしっかり自炊ができます。
引き出しを開けたところに鍋、フライパンなど。
食器も十分な数あります。
キッチンのお隣に、ランドリースペースもありました。利用は有料ですが、コインランドリーまで行く必要がないのはとても助かります。
そして、ライブラリースペース。
しっかりコンセントも準備されています。宿泊者専用スペースなので、1階のカフェがいっぱいだったり、集中したい時、落ち着いて利用できそうです。
さらに、屋上も自由に使えます。ちょっとあいにくの雨だったのですが、ここにもベンチとテーブルがあって、晴れた日には外でご飯を食べたりできそう。
アクセスは?
都営浅草線「蔵前駅」徒歩1分。空港アクセスが良いのが便利です
「Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE」のアクセスは、都営浅草線の「蔵前駅」から徒歩1分。
私は都営浅草線の沿線に住んでいたことがありますが、浅草線は「京急線」と「京成線」にそれぞれ接続しているため、成田空港、羽田空港へ1本でアクセスできるのがかなり便利です。そのため、蔵前駅の周辺には、他にも多くのゲストハウスが立地しています。
他に、都営新宿線も利用できますし、お隣の「浅草駅」までは歩いても7分ほど。新宿や、渋谷など西側にお勤めの方にも、都営新宿線や銀座線を使った乗り換えなしのルートがあるのでおすすめできそうです。もちろん、新橋・汐留や品川など東側エリアにお勤めの方には、さらに便利。
シェアサイクル(有料)も利用できるので、休日にはこのあたりの下町エリアを楽しみ尽くしましょう。
近隣のお店や施設は?
モーニング、ランチ、夜のバータイム。まずは1階のラウンジを存分に楽しみましょう
1階のラウンジは、8:00から18:00までがカフェタイム、18:00から25:00までがバータイムとなり、1日中、誰もが気ままに時間を過ごすことができるオープンな空間です。コーヒー片手に仕事をしている人もいれば、女子会でワイワイ楽しむ人も、旅の計画を立てている宿泊者も。いろんな人がいろんな使い方ができる、コミュニティ拠点としての空間。こだわりのコーヒーをはじめとして、ドリンク、フードのメニューも充実しています。
朝の時間はパンがカウンターに並びます
週末限定の、ゴージャスなモーニングプレートは500円(ドリンク別)。ランチタイムにはカレー、カフェタイムにはケーキやデザート、バータイムにはお酒やおつまみのほかにフィッシュ&チップスやマルゲリータなどのメニューがあります。
周辺にも、お店がいっぱい! 食べる場所には全く困りません
「蔵前暮らし」を始めるなら、まずはじめに立ち寄ってほしいお店が、こちらの文房具店「カキモリ」。表紙や紙を選んでつくるオリジナルのノートなどが人気です。蔵前での暮らしを記録するノートを、まずここで作るというのもとても良さそう。
そしてカキモリでは、蔵前暮らしを楽しくしてくれる、手描きマップがもらえます。下町らしい老舗の名店から、おしゃれなリノベショップまで、たくさん載っています。
ここ蔵前は、「ものづくりの町」として、昔から工場や工房がたくさんありました。今は「台東デザイナーズビレッジ」を中心に若手のクリエイターが集う町となり、倉庫や下町の小さな家を改装したおしゃれなカフェや、手作りの品物を扱う雑貨屋さんがたくさんあります。
通いたくなるコーヒーショップも、一人でもふらっと立ち寄れる飲食店も、Nui. の周りにはたくさんあるので、少しずつ開拓していくのがとても楽しみになるでしょう。
お隣の浅草や御徒町エリアまで含めると、食事のレパートリーはかなり広がりそうですよ。
Nui. のすぐお隣にある「結わえる」は、特に足しげく通ってしまうお店になりそう。ランチには、「寝かせ玄米」を中心にした日替わりの定食がいただけます。
ピンクの外観が印象的なイタリアンレストラン「シエロイリオ」。テイクアウトのメニューもあり、野菜の販売もしていました。ここでちょっと買って、6階のダイニングや屋上でゆっくり食べるのも良さそう。
コーヒーやランチ、焼き菓子のテイクアウトができるカフェ「CAMERA」。
チョコレート専門店の「ダンデライオン・チョコレート」。2階には開放的なカフェスペースがあって、美味しいホットチョコレートなどもいただけます。
浅草方面まで足を伸ばすと、さらに選択肢は広がります。こちらは大人気のパン屋さん「ペリカン」
何の変哲も無い裏路地に見えるけれど、ポツポツとコーヒースタンドがあったり、アパレルショップがあったり。「路地裏探検」が好きな人にはたまらない町なんです。
大通りには、ふだんの生活に必要なお店も充実しています
蔵前は、いわゆる住宅街という雰囲気ではありませんが、昔からここで生活をしている人に向けて、スーパーや銭湯もポツポツと存在します。また、蔵前駅周辺にはまいばすけっとやコンビニ、ドラッグストア、チェーンのファーストフードや居酒屋なども充実しているので、ふだんの生活に困ることもありません。駅を出てすぐの場所に、24時間営業のフィットネスジムもあったので、通勤前や会社帰りに一汗かいて、シャワーを浴びてというのを習慣にしても良いかもしれません。
Nui. の目の前の道をまっすぐ進むと、すぐに「隅田川テラス」にも出られます。ジョギングや、仕事が行き詰まった時の息抜きに。
大きなお風呂に入りたくなったら銭湯へ。評判の高い「三筋湯」は、立派な宮造りの建物です。
「憧れの街での一人暮らし」をここから始めよう
「Nui. HOSTEL & BAR LOUNGE」でのロングステイ。実際に泊まってみると、思った以上にいろいろな暮らしかたができそうな場所だと感じました。
食べ歩き、飲み歩きが好きな方なら、会社帰りにいろんなお店を開拓してみたり。リモートワークの方なら、カフェやライブラリーを使って1日中集中して仕事をしたり。キッチンを使ってしっかり自炊をしながら、シェアハウスのように交流を楽しんで暮らすということもできます。
「蔵前」での暮らし方を、自分に合うやり方で存分に楽しめる、そんな場所だと思います。