無垢にブルーのアクセント
1R(21.5㎡)
町歩き愛好家が本当に住みたい町をジワジワと紹介していきます。第4回目に取り上げるのは横浜市神奈川区の白楽。元気ハツラツとした、とっても賑やかな町です。
text : 渡辺平日
こんにちは、日用品&町歩き愛好家の渡辺平日です。この連載では、個人的に好きな町や住みたい町を、商店街を中心にじっくりと這うように案内しています。
今回取り上げるのは横浜市神奈川区の白楽。かつて、伯楽(馬の仲介人)が多く暮らしていた地域で、それが名前の由来になったそうです。そのむかし、宿場町として栄えていたことが分かる、いいネーミングですね。ちょっと話が逸れますけど、東横線って渋い地名が多い気がします。日吉権現に因んだ日吉とか、御寺の名前に由来する妙蓮寺とか……。
駅はコンパクト。程よい規模感だと思います。
話が脱線しそうなので元に戻して……今回紹介する白楽駅には東急東横線が乗り入れています。東横線といえば都内屈指の人気を誇る路線ですが、なにがその理由なのでしょうか? ちょっと詳しく解説しますね。
横浜駅までは約4分。座席に腰掛けて一息ついたらもう着いているという距離感です。一方、反対側の渋谷駅までは約26分。駅までの距離にもよりますが、家から渋谷駅まで約35分という感じでしょうか。また、自由が丘までは約17分、中目黒までは約22分と、人気の街へのアクセスも良好となっています。
うーむ、やっぱり東横線って凄いんだなあと改めて感じました。ほんとうに便利です。さて、交通面の次に気になるのは町の様子ではないでしょうか。そのエリアの様子を知るには、商店街を歩くのが一番。ということで、白楽の商店街を散策することにしました。
駅から少し歩いたら……
盛り上がっている大通りに出ます。こちらは、有名な六角橋商店街。はじめて来た人は(ヤミ市場?)となりますが、これは春から秋にかけて開催される〈ドッキリヤミ市場〉というイベントの横断幕です。ヤミ市からはじまった商店街ならではの、ユニークなネーミングですね。
良い通りには必ず良い日用品屋があるの法則。あとで寄ります。
あちこちで話に花が咲いています。
平日の午前中にも関わらず、この盛況っぷり。商店街の成功例として全国の自治体から注目されているそうですよ。
ロゴがおしゃれな青果店。
うーむ、渋い! 一瞬、(ロイヤルペー?)と思ったんですが、たぶんロイヤルペーパー(KODAKが出している高品質ペーパー)のことですね。
だいぶ端のほうに来ました。この道を進んで行くと神奈川大学に到着します。
これだけでも十分楽しい商店街なのですが、ほかにも見どころがあります。さっきのカメラ店の横の路地を進むと……
超レトロな仲見世に到着! まるで時間が止まっているような、不思議な雰囲気。
昔ながらの個人商店が軒を並べます。
ぬか漬けがビックリするぐらい安かったです。ご飯とお味噌汁、簡単な惣菜、それにこのぬか漬けがあれば、立派な朝ごはんになりますね。近所に住んでいたら通いたいなあ。
仲見世を通り抜けると、先ほど紹介した青果店のところに戻ってきます。やっぱりロゴがカッコいい。
白楽に住んでいる友人にオススメしてもらった定食屋です。すごくいい雰囲気。今日は時間が無いので、残念ですがまたの機会に。
駅の方に戻って、気になる佇まいの日用品店に立ち寄りました。
「こんにちは~。良いお店ですね、何年ぐらいやられてるんですか。えっ、戦前から!? 老舗ですね」
超カッコいいドライバーがありました。しかも安い。「ほら、最近、マイナスドライバーを使う人が減ってるでしょ? だからお得にしてるの」
ナイス・レトロ。
ラインが可愛いタワシ。こうやってゴロってかごに入ってると、ほんと、亀に見えてきますね。
買い物をしながら、お店のお母さんといろいろな話をしました。特に印象的だったのが、「白楽の商店街は、なんでこんなに元気なんですか?」と尋ねたときの回答。曰く、「後継者がいなくてお店を閉めることになっても、すぐに他の人がその場所を借りて店舗をはじめるから、シャッター通りにならないのよ」とのこと。少しニュアンスが違うかもですが、代謝が良いということなのでしょうか?
……時間の関係で20分くらいしか居られなかったのが残念。また遊びにきて、ゆっくりとお話を聞きたいところです。
こちらでは携帯できる蚊遣り器を購入。蚊が増えるこれからの季節、重宝しそうです。ドッキリヤミ市場に行くときに持っていこうかな。
これだけで大満足という感がありますが、もうひとつ、おすすめのスポットを紹介させてください。
駅から歩いて10分くらいのところに、白幡池公園という素敵な園地があります。どう素敵かというと……おっと、それは後の楽しみにしておきましょう。
ゆるやかな坂をゆっくり登っていきます。
最高の並び。
白楽と大倉山に店舗を構える〈テラコーヒー〉があります。
育ち盛りの園芸ゾーン。夏がくるのが楽しみです。
駅から数分歩くと、かなり穏やかな雰囲気に。ゆっくり暮らしたいならこの辺が良さそうです。
曲がるところを間違えたので、慌てて急転換しました。
白幡池公園に到着。
池のある公園が好きです。ついつい深呼吸したくなります。
すぐ隣に篠原園地という、これまたナイスなスポットがあります。近くに住んでいたら毎日散歩したい。
なんか、いいなあ。たくさん歩いてヘトヘトでしたが、だんだん元気になってきました。
リスに松ぼっくり。やさしい人がいるようです。
どうでしょうか。ちょっと、いや、かなり白楽に興味が出てきたのではないでしょうか? さてさて、それではこのあたりでお部屋紹介コーナーに移りましょう!
白楽ライフを満喫したいなら、このお部屋はどうでしょうか。設備が充実しているのもポイント。
長いあいだ、大切に使われてきたであろうレトロなお部屋。この賃料でバス・トイレ別は嬉しい……!
取材が終わった後ってけっこう疲れてしまうんですけど、今回は「まだまだ行けるよ!」という感じでした。もしかしたら、街と、そこで暮らす人たちから、目には見えないパワーをもらったのかもしれません。そんな元気ハツラツな白楽で、新しい生活をはじめてみませんか?
渡辺平日
渡辺平日
日用品愛好者。常に異常な物欲と戦っています。町歩きやお部屋探しも好きで、ふと気がついたらグッドルームの取材ライターになっていました。主な寄稿先は「LaLa Begin」「北欧、暮らしの道具店」「PERFECT DAY」など。