一口コンロでも大丈夫。野菜をしっかりとれる、お料理と段取りのコツ
旬の野菜を全国へお届けしている京都の会社「坂ノ途中」スタッフの、「おいしい暮らし」をつづる連載。第3回は、私・松田明日香が、小さなキッチンで作るお料理についてお話しします。…
食費を抑えつつ、体にも気を配りたい。一人暮らしの「自炊」について、無理なく続けるコツや毎月の食費を、実際に一人暮らしをしているおふたりにインタビューしてみました。
text:RYO ODA
今回インタビューするのは、サウナやワークラウンジのあるシェアレジデンス「goodroom residence」で生活するおふたりです。
石橋さん: 社会人になったタイミングで「goodroom residence」の利用をスタート。自炊も外食もバランス良く楽しむ派。(石橋さんのインタビュー記事はこちら)
Aさん: 出社頻度が増えたことをきっかけに、一人暮らしをスタート。主に「goodroom residence」やマンスリーマンションを利用することが多い。(Aさんのインタビュー記事はこちら)
「goodroom residence」は、1ヶ月単位で契約できる goodroom の マンスリー・シェアレジデンスです。goodroomがセレクト・造作した家具・家電が揃っており、新たに購入する必要はありません。
また、広々としたワークラウンジから、サウナやカフェまで、ふつうの賃貸よりも共有部が充実。仕事・プライベート共にいろんな過ごし方が実現できます。
まずはおふたりに、自炊の頻度についてお伺いしてみました。
【石橋さん】
料理をするのは週に2日程度ですね。まとめて作り置きをすることが多いです。
基本的に、日曜日~木曜日の朝・夜のごはんは自分で作ったものを食べています。一方で、お昼ごはんはコンビニやお食事処、週末の夜は居酒屋でよく食事をしていますね。
自炊するときは、レジデンスのシェアキッチンを使っています。平日は特に空いているので、作り置き料理をじっくり作れることが多いです。
【Aさん】
私も週末に作り置きをしつつ、平日にも1〜2回ほど自炊することが多いです。なるべく毎日自分で作ったものを食べるようにしています。
会社に持っていくお弁当も、自分で作って持参しています。昼休みにランチを買いに行くのが手間だし、優柔不断な性格なので迷う時間がもったいないと感じてしまいます。
それに、コンビニ弁当とか外食の味よりも、自分で作るお弁当の味が好きなんです。もともと薄味好きな家庭で育ってきたので、外食の味付けはちょっと濃すぎると感じることも多いですね。
食費は毎月いくらぐらいに抑えているのでしょうか?
【石橋さん】
食費は毎月5万円くらいです。自炊しているのに多い、と思われてしまうかもしれませんが、外食も楽しみたい派なのである程度お金はかけています。自分では作れないような料理を楽しめますし、誰かと楽しく過ごせる時間は大切にしたいです。
【Aさん】
食費は月2万5,000円に抑えています。あまりお金を使いすぎないよう気をつけていますね。
旅行が好きで、3~4ヶ月に1度国内旅行を楽しむようにしています。そのために普段は出費を抑えているので、漫然と我慢するというよりは「お金を使う場所を厳選している」という感覚に近いです。
では自炊を無理なく続けるために、意識しているポイントはあるのでしょうか?
【石橋さん】
私の場合、毎日自炊するのではなく、気が向いたときにまとめて作るようにしています。「毎日自炊を頑張らなきゃ!」って意気込んでも、私はうまく続かないというか。
仕事で疲れている日もあるし、ちょっと面倒に感じてしまう日もあります。そういう日に無理して料理するのも大変ですし、自炊を諦めても「毎日するはずだったのに……」と落ち込みやすくなる気もします。
なのであまり意気込みすぎず、できるときにまとめて作るのを意識していますね。
【Aさん】
やっぱり作り置きスタイルは続けやすいなと思います。平日はどうしても仕事があるので、毎日作るのは大変です。
あとは、レシピで背伸びをしすぎないのも大切だと思います。手間のかかる料理も素敵ですが、日々の負担が大きくなりすぎてしまう気もします。
普段作っているご飯も、人に見せるにはちょっと地味だと感じてしまうものが多いです。
でも、自炊するうえで扱いやすい材料を選んでいますし、味付けも自分に合っています。なので「自炊するならこういう料理じゃなきゃ!」というような高めのハードルは、私はあまり設けないようにしていますね。
【Aさん】
あとは、料理すること自体がストレス発散になっているのも大きいと思います。普段、頭の中でいろいろなことをぐるぐる考えてしまうので、常に思考がいっぱいの状態になりがちです。
でも、料理をしているときは、材料からどんな料理が作れるかを考えたり、包丁や火を扱うために集中しなければなりません。なので、考え事も自然と止まっているように感じます。
それに、レシピをアレンジしてより美味しくするのも好きです。いつもの考え事とは別のことに頭を使うからこそ、気分転換になっているのかもしれません。
作り置きのためにまとめて食材を用意したくても、何を買えばいいのか迷ってしまいがちですよね。石橋さんとAさんは、どのように買う材料を選んでいるのでしょうか?
【石橋さん】
レシピを考えてから買い物をする、というよりも「いつもよく使う具材」を先に買うようにしています。1週間分の献立を考えるのも大変だし、気分によって食べたいものも変わってしまいます。
なので、普段から使いがちな食材をまとめて買って、あとから何を作るか考えることが多いです。
【Aさん】
私も買い物をする段階では、レシピは基本的に決めていないです。
その時の安い食材を選び、1週間で食べ切れる分だけ購入するようにしています。またお肉やパン、きのこ類など、冷凍保存ができるものは多めに買ってストックしていますね。
値段だけでなく、扱いやすさも重視しています。特に忙しいときは、ほうれん草のように処理が必要な野菜類は避けることも多いです。
逆にミニトマトのように、洗うだけですぐ食べられる野菜は便利だと思います。
自炊習慣についてお伺いしてきたところで、普段どんなメニューをよく作るのか、お気に入りのレシピをお伺いしました。
【石橋さん】
シチューやカレーを作ることが多いです。きのこや野菜を多めに入れるよう意識しています。レシピはネットで探したものをよく使っていますね。
レシピについてはこちら:たっぷりきのこのカレー | エスビー食品
【Aさん】
ミネストローネとシチューといったように、使う具材は同じでも、味付けを変えて違う料理を作ってバリエーションを出すようにしています。
具材:
・鶏もも肉 / ベーコン / ウインナー(お好きな肉類)
・きのこ類
・じゃがいも
・さつまいも
・玉ねぎ
・セロリ/ズッキーニ
・マカロニ
上記の具材を炒めたあと、水を入れて煮込みます。その後、食べたい料理に応じて、次のように味付けをします。
・ミネストローネ: トマト缶とコンソメ、塩コショウ
・シチュー: 牛乳とコンソメ、塩コショウ
あとは、よくパン作りをしている実家の母がパンをくれることも多いため、一緒に食べています。
最後に、自炊を続ける理由についてお伺いしてみました。
【石橋さん】
やはり「食費を抑えたい」というのはあります。自炊をしなくなったら、どうしてもご飯に使うお金が増えすぎてしまうと思います。
ですが、私は「外食にお金を使う」ことも大事にしたいですね。友人との楽しい時間や、おいしいものを食べる時間には、きちんと投資したいと考えています。
「サブスくらし」を使って暮らすようになってから、何に時間やお金を使うか、より深く考えるようになりました。荷物は少なめにして、モノよりも体験を重視したい。
なので今は、自炊と外食の最適なバランスを見つけられていると思っています。
それに健康面においても、自炊は大事だと考えています。作る料理を決めるときも、栄養バランスを考えて野菜を多めにすることが多いです。
あとは、自分の好きなタイミングで食べられるのも、自炊のメリット。なので何かを我慢して自炊を頑張るというよりも、自分にとって最適な選択をしている感覚に近いです。
【Aさん】
食費を抑えつつ、趣味にお金を使いたいというのがいちばんの理由です。外食の誘惑に駆られることも多いのですが、そのままだと破産してしまうので……。
でも「無理に切り詰めて生活する」という感覚はあまりないですね。外食したい日もありますが、やっぱり料理をすること自体は好きですし、なにより自分に合った味付けの料理を作れます。
なのでお金がもっとたくさんあったとしても、自炊は続けるんじゃないかなと思います。
それに、ちょっとずつ料理のレベルを高めていけるのが楽しいですね。お店でおいしいものを食べたら、それを再現できないかちょっとずつ工夫してみる、とか。自分で作る楽しさを感じられるので、やっぱり料理は好きなんだと思います。
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石橋さんもAさんも、無理に頑張ろうとするのではなく、ご自身なりのペースを大事にしていらっしゃるのが印象的でした。
もちろん、自炊をすること自体が優れているわけではありません。どうしても忙しくて時間がない人もいますし、料理が苦手な人だっていると思います。
ですがおふたりからは、どこか自炊をする生活を楽しみながら、ご自身の健康や生活を大切にしている様子が伝わってきます。自分のために料理をするのも素敵だな、と感じました。
無理なく、自分のペースで。少しずつ生活をより良くできたらと思います。
「goodroom residence」は、1ヶ月単位で契約できる goodroom の マンスリー・シェアレジデンスです。
goodroomがセレクト・造作した家具が揃っているため、新たに購入する必要がありません。一部施設では水回りやキッチンが共有ですが、その分掃除はgoodroomにお任せ!仕事やプライベートに時間を費やせます。
また、広々としたワークラウンジから、サウナやカフェまで、賃貸とは違い共有部が充実しているため、仕事・プライベート共にいろんな過ごし方が実現できます。
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織田諒
織田諒
編集アシスタント。写真も動画も撮るのが好き。愛機はFujifilm。革のものと古いものが好き。論文を漁り回るのが趣味。