素敵な街とわたし
1R(28.35㎡)
武蔵小金井にある、カレーの名店「プーさん」。味わい深いルーと、20種類以上の野菜が入ったカレーは、食べる価値ありの一品でした。
text : ASAKO MIYAKE
先日取材で訪れた武蔵小金井駅。数年前に友人とBBQをするために降り立って以来、久しぶりにやってきました。普段は都内の東側に住んでいるため、なかなか西側のエリアに来ることがないわたし。せっかくなら「武蔵小金井の名物を食べたい!」と思い立ち、武蔵小金井に住んだことのある同僚に声を掛けました。
そこで一番に名前があがってきたのが、今回お邪魔した「カレーの店 プーさん」。「武蔵小金井では知らない人はいない、名店中の名店だよ!」という期待値の高い前情報だけを頼りに、行ってみることに。
お店は武蔵小金井駅の南口を出て、ロータリー沿いにまっすぐと進んでいき、5分程度の場所にあります。Webで見た地図を頼りに歩いていたのですが、店名などが大きく書かれた看板などがなかったため、危うく通り過ぎてしまいそうに……。でもカレーのメニューボードが外に出ていたので、勇気を出して入ってみることに。
わたしが訪れた時間は、平日の14時過ぎくらいだったため、店内には1人か2人くらいのお客様だけがいらっしゃいました。静かで落ち着いた雰囲気の音楽がかかっており、窓からはあたたかな陽射しが入り込んで気持ちが良いお店です。カウンターが10席ほどと、4名がけのテーブルが2つほどありました。カウンターはコの字型になっていて、一見ラーメン屋さんのようなイメージともいえましょうか。
さて、肝心のカレーライスですが、実は事前にどんなカレーを出してくださるお店なのかはあえて調べずに来ていました。じっくりメニューを読んでいると、奥からやさしそうな女性の方がお水をもってきてくださり、丁寧にメニューの説明をしてくださいます。わたしは野菜とチキンのカレーをチョイス。辛さのレベルは5段階あり、自分で選ぶことができます。わたしはあまり辛い料理が得意ではないため、真ん中の「普通」の辛さにしました。お子様向けに、より辛さを抑えたカレーもあるようです。
待っている間に店内を見渡すと、カウンターの席には1席ごとにブザーが付いていることに気が付きました。きっと土日や平日のランチタイムなどは、行列ができるほどの人気店なのでしょう。オーダー間違いが起きないための配慮なのだろうと感じます。また、本棚には小説から古いマンガまで、様々なものがありました。きっと、お年寄りからお子様、男性から女性まで、幅広い方々に愛されているんだろうなぁと思いを巡らせます。
さて、しばらく待っていると、注文していた野菜チキンカレーがやってきました。
「!!!」
本当に、思わず「お…!」と声を上げてしまうようなカレーがカウンターの目の前に置かれました。アルミの器にこんもりと盛り上がったカレー。まずはこの見た目のインパクトにびっくり。
福神漬けをちょっと添えて、いざスプーンを入れようとしますが、野菜がぎっしりと詰まっていてなかなかすくえません。さらに野菜の種類も豊富。掘れば掘るほど出てきます。オクラ・レンコン・しめじ・かぼちゃ・たけのこ・ブロッコリー・こんにゃく・エリンギ・シソ・にんじん・ナス……私の見立てではなんと20種類! これにお肉が加わるので、そのボリュームのすごさと言ったらありません。
カレーは一般に日本の家庭で親しまれているような固さのルーでした。複数のスパイスが染み込んだ、深みのある味。ベースとなるソースにはスパイスだけではなく、シイタケや昆布などを使っているようです。辛さは思ったよりも辛くなかったので、次回はもう一段階辛いレベルにチャレンジしてみようかな。
取材の続きが残っていたので、一気にかきこんでしまいましたが、もう夕飯も食べられないほどの満腹感。しかもお昼のピークを越えた時間だというのに、わたしが食べている間にも、何人もお客さんが入って来ていらっしゃっていました。
このお店が近くにある、というだけで武蔵小金井に住む価値はあるなぁ……。そんなことを思いながら、プーさんを後にしたのでした。
カレーの店 プーさん
東京都小金井市前原町3-40-27
https://puusan-musashikoganei.owst.jp/
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三宅朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。