TOMOS リモートワークに徹する
1R(25.23㎡)
写真家・ライターの大山顕さんに、ちょっとおもしろい撮り方で、無垢床リノベーション「TOMOS」のお部屋と住んでいる人の「平面図」を撮ってもらうシリーズ。
今回訪ねたのは、大きなワンルームのふたり暮らしのお部屋。かなり大胆な間取りですが「一目惚れして決めた」ということもあって、とてもうまく住みこなしていらっしゃいました。(編集部)
text & photo : Ken Ohyama
今回見せてもらったのはあおやさんとともみさんの二人暮らしのお部屋。第一印象はとにかく「すごく変わった間取り!」だった。おじゃまします、と玄関から入って、いつまでたっても靴を脱ぐタイミングがやってこない。上の平面図写真を見ていただいたらわかると思うが、いわゆる土間と言った感じの部分が部屋全体の1/4ぐらいをしめている。ワンルームとしてはかなり贅沢な土間っぷりだ。でも、こういうの、いい。すごくいい。
ベッドの位置もちょっと不思議。ご覧の通りキッチンの前に置かれている。テーブルとベッドの位置が逆ではないだろうか、と言うとあおやさんは「以前は窓際の方にベッド置いてたんですけど、明るさのことを考えるとこの方がいいかな、と」。たしかに位置を入れ替えたことで、リビングを明るく広く使えるようになった。そして、ベッドの場所はちょっと暗めで落ち着いている。なるほど。逆に言えば、このことはこの部屋全体がいかに明るいか、ということを表している。なんせ、玄関横の窓を入れれば、3面が窓なのだ。これはかなりめずらしい。
「いっしょに暮らそう、となって部屋を探して、この部屋を見て一目惚れでした」というおふたり。やっぱり明るさと風通しの良さが気に入ったとのことだが、それにもまして決め手となったのはキッチンだったそうだ。「部屋に人がいるのを見ながら料理するのが憧れだったんです」と笑顔で言うともみさん。つまり対面キッチンがポイントだったわけだ。ただ、この部屋はすでに広い土間部分によって部屋の面積が小さくなっているので、キッチンを対面にするのはかなり思い切った間取りだ。リノベのプランを考えたgoodroomの担当者はどうかしていると思う(褒め言葉)。
対面キッチンいいですよねえ、と言うと「実は、わたし後ろが空いていると不安なんです」と、ゴルゴ13のようなことを言うともみさん。「子供の頃、机は壁を背にするようにして置いてました。壁に向かって後ろが空間だとこわいので」。光景を想像するとかなり不思議だ。「社長室みたい、って言われてました」。おもしろい。ともあれ「毎日すごくおいしいものをつくってくれるんです」とあおやさんは絶賛。「休みの日は、よく部屋で料理をつくって、二人で食べて過ごしたりもします」。あおやさんが繰り返し「こんなにおいしいもの作ってもらって幸せだなあ、って思うんです」と言っていたのが印象的だった。パートナーをべた褒めする光景って、いいよね。
とてもフレンドリーで部屋以外のこともいろいろ楽しくお話ししてくれたあおやさんとともみさん。なによりその仲睦まじい感じがとてもよかった。いちばん印象に残ったのは、お二人の出会いについて。旅先で出会ったとのこと。友人と旅行中だったあおやさんが、ひとり旅をしていたともみさんと、バス停ですれ違ったのが最初だったという。場所はなんとスロベニアである。「そのときはそれっきりだったんですけど、その後再会して……」とうれしそうに語るあおやさんと、はにかみながらそれをきくともみさん。なんてロマンチック。あと、ぼくもスロベニア旅行したい。
ちょっと変わった部屋が、しっくりきているすてきなお二人。大胆な間取りに翻弄されず、むしろ二人のためにこうなっているかのように感じました。
(最後にもう一度編集部から)
グッドルームのオリジナルリノベーション「TOMOS」のお部屋は、東京・大阪・名古屋・福岡・札幌で、毎月10~20部屋登場します。社員も気に入って住んでいる者が多い、無垢フローリングの居心地のよい空間を体験してみてくださいね。
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大山 顕
写真と文:大山 顕
“ヤバ景” フォトグラファー / ライター。1972年11月3日生まれ。住宅都市整理公団総裁。出版、テレビ出演、イベント主催などを行う。「”ヤバ景”って何?」「”総裁”っておおげさじゃない?」など各種ご興味がわいた方は OHYAMA Ken.com にいってみてください。
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