TOMOS メトロポリスの中心
1K(20㎡)
少ないもので暮らすシンプリスト・ミニマリストが、部屋をすっきりと整えるコツと工夫を紹介します。今回は、都内1LDKで二人暮らしをしていらっしゃるシンプリスト、夕街さやさんに、「お金をかけすぎないインテリアのルール」を教えてもらいました。
text & photo : 夕街さや
おしゃれな部屋というと、すてきなインテリアがちりばめられた場所を想像しますが、実際自分の部屋は全然垢抜けない!わたし自身、そんなふうに悩んでいたこともありました。
でもあるとき気づいたのです。おしゃれな部屋には必ず「余白」があるということを。それからはまず「余白」を作ることを意識するようになりました。
垢抜けた部屋にしたい、と思ってやりがちな失敗は、おしゃれな雑貨や流行りの家具を買ってしまうこと。それが決して悪いことではないのですが、自分の部屋のテイストと合わずそれだけが浮いてしまうことがあります。すると次から次へとインテリアを買い足して、しまいには総取っ替えなんてことも。お金に余裕があればそれもまた良し、なのですが、自分にはそんな余裕もなく……。
なのでまずはいらないものを削ぎ落とし、生活感のあるものは隠しながら、部屋に余白を作ることにしました。
余白ができると、いままで持っていた物が自然と引き立つことに気づきました。雑然としていたときには気づかなかった、手持ちの雑貨のかわいさが部屋のなかできわ立って見えるのです。これはとても不思議なことでしたが、おしゃれな部屋に余白がある理由が、そのときやっと理解できました。
新しいインテリアを買うことも、もちろんワクワクして楽しいことなのですが、まずは余白を作り「自分がすでに持っている物を引き立たせる」という技を使ってみると、ムダなお金をかけずに済むのかもしれません。
我が家は42㎡と、決して大きな家ではありません。そのため置ける物の量は限られています。そんななかでもインテリアを楽しむために、日常に道具としても使えて、なおかつ置いておくだけでインテリアにもなるものを選ぶようにしています。
小さい家ということに加えて、収納が少ないことも我が家の難点。そのため、ある程度の物は出しっぱなしになることを覚悟していました。せっかく出しっぱなしになるのなら、見るたびに気分の上がる物選びをすればいいのではないか。そんなふうに発想の転換をしてからは、置いておくだけでインテリアになるような物を選ぶようになりました。
一度そう決めると、物選びが格段にラクになりました。「道具としても使えるインテリア」という基準が自分のなかではっきりしたので、ただ欲しいからといって不用意に物を買わなくなりました。
さらに「道具」と「インテリア」を兼ね備えているので、かかるお金も半分になり、家計的にも大助かり。飾っても絵になるトレイや、ポストカードのようなコースター、オブジェのような鍋敷きなど。新たな視点が加わったことで、物選びが以前よりずっと楽しくなりました。
インテリアが好きな人であればあるほど、代わり映えしない自分の部屋に「飽きてしまう」瞬間がしばしばやってくると思います。もちろんわたしもそのうちの一人ですから「ちょっと飽きたかも」と思ったら、花屋さんに行って季節の花や枝物を買うことにしています。
そもそも人間は「飽きる」生き物です。しかしそのたびに雑貨屋さんに行って、新しいインテリアを買っていては、お金がいくらあっても足りません。それでなくても、SNSでは常におしゃれなインテリア雑貨が次々と流れてきて、意識しないとその流れにすっかり飲み込まれてしまいます。そんな「飽きる」という性質に付け込まれずに、うまく自分の目先を変えるためにも、花はうってつけです。
まず部屋に「生きているものがある」というだけで、生活そのものがぱっと華やぎます。これは花にしかない不思議な効果です。
さらに花には寿命があるため、うまい具合に目先が変えられますし、その時期にしかない季節感を部屋に取り入れることもできます。結果としてそこまでお金をかけなくても、いつも新鮮な気分で部屋を楽しめるというわけです。
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