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服を選ぶような空間づくり。34㎡ 1DK 一人暮らしのインテリア

私らしく暮らす。賃貸インテリア Vol.443

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服を選ぶような空間づくり。34㎡ 1DK 一人暮らしのインテリア

古さを感じさせない穏やかな空気が流れるその空間で暮らすのは、会社員のMioさんです。素材と色のトーンを丁寧に重ね、可愛らしさと落ち着きを両立させた空間を考え、自分の“好き”を服を選ぶように組み合わせながら、育ててきた心地よいお部屋についてお話を伺いました。

text & photo : Tsubottle

 見た目も意識して、心地よく整えるダイニングまわり

「家賃の安さと日当たりのよさに惹かれて決めました」と話す彼女は、在宅勤務ができる広さを条件に、寝室とリビングを分けられる1DKの間取りを選びました。

玄関から見渡せるダイニング、キッチンスペースでまず目を引くのは、調理器具がすっきりとした収納された佇まい。「冷蔵庫や食器棚、調理道具のラックなど、キッチンまわりはすべてステンレスでまとめています。素材を統一するだけで、全体がシンプルで整って見えるんです」と話します。
食器は、和食器のように色味のあるものは見せずに収納し、白やガラスなど空間になじむものだけをオープンラックに並べて。
IKEA で購入した高さ調整できるラックには、コーヒーメーカーや BRUNO のホットプレートなど、日々使うお気に入りの家電が並びます。「デザイン性のあるものは、あえて見える場所に置くようにしています。機能的でいて見た目も楽しめるようにしていますね」。
キッチンの壁には、見せても絵になるアイテムだけをかける工夫も。 「フック収納は“見せるもの”と“隠すもの”で分けていて、生活感のあるものはすべて棚の中へ」。
ダイニング横にあるのが、MarketBのサイドボード。 黄色の色味がやさしく、全体のトーンを整える役割を果たしています。 「キッチンのステンレスやシルバーに馴染むように、少しあたたかみのある色を選びました」。

香水やアクセサリーを飾る棚としても活躍しており、生活感を抑えながらも“好き”が詰まった一角です。整えるという行為に無理がなく、自然体で続けられるのがMioさんらしさを感じる場所になっていました。

主役を決めて整える、服を選ぶような空間づくり

「主役を決めて、それに合うものを選ぶ。洋服のコーディネートと同じように考えています」。
Mioさんの空間づくりには、この一言がキーワードでした。
「主役を決めて主役と合わせたり、引き立たせたりするように選んでいるんです」。

ステンレス、ガラス、プラスチックなど、可愛くなりすぎない素材を軸に選びつつ、 全体を暖色系でまとめる。「甘すぎず、でも冷たくなりすぎない」。その絶妙な“ちょうどよさ”が、この部屋の魅力を形づくっています。
リビングでは、ガラス天板のデスクを作業用に取り入れ、透明感のある素材で空間に抜け感を。
「韓国ブランドのドレッサーとして売られていたものをデスクに使っていて、圧迫感が出ないところが気に入っています」。
そして、暮らしの中で特に思い入れがあるのが、姉と一緒にDIYしたサイドテーブル。木材とタイルを組み合わせ、JOURNAL STANDARD FURNITURE のテーブルを参考に手づくりした特別な一品です。
「姉がインテリアコーディネーターをしていて、『作れるよ!』って言ってくれたんです」。 素材の違いを重ねながら調和させるその感覚は、まさにコーディネートの延長そのもの。
ヴィンテージの革ソファはビンテージっぽい風合いがお気に入り。
休日はそのソファに寝転がり、プロジェクターで映画を観ながらゆっくり過ごす。

主役と引き立て役が共存するこの空間は、まるで彼女の考えを象徴するような空間でした。

受け継いだものと時間をかけて育む暮らし

寝室としている別室には、LOOSY の一人掛けソファとメルカリで見つけたペルシャ絨毯で空間をコーディネート。

ソファは、コーデュロイの生地がやわらかく、どこか懐かしさを感じる空間です。 「ほっこりしすぎないよう、姉に相談してこの色に決めました」。
また合わせて印象的なのは、祖父から受け継いだものたち。 「時計と植物は、亡くなったおじいちゃんの部屋にあったものなんです」。 背の高いドラセナは、Mioさんの部屋に来てから切り戻しを繰り返し、少しずつ形を整えて成長中。
時を刻み続ける古い時計と、日々変化していく植物。 どちらも時間と思いを引き継ぎながら、また新しい空間で時を重ねているという点で、この住まいの象徴になっています。

 住まいの工夫やモノ選びはもちろん、自分自身の感覚も、日々少しずつ更新していく。
「今の住まいもいいですが、将来は湖の近くでコーヒー屋さんをやりながら、自分の好きなインテリアに囲まれて暮らしたい」。

 そんな夢を語るMioさんの表情には、この部屋で育まれた自分らしさとこれからの暮らしへの期待が感じられました。

mioさん(@miouuuu_____)のInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/miouuuu_____/

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Tsubottle(つぼとる)

Tsubottle(つぼとる)

福岡県出身。アメリカはポートランドで写真を始め、京都・東京・福岡を中心に全国へ素敵な住まいと人の物語を記録と記憶に残しながら旅をする写真家。あなたのお住まいにもぜひ。コーヒー、ビール、美味しいご飯があれば、どんな場所でも幸せに暮らせるタイプです。
Instagramはこちらホームページはこちら

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