single.php

「日本で賃貸」をやめて「海外と日本の多拠点生活」。旅するように暮らす夫婦が選んだ、“帰れる場所”のかたち

軽やかに暮らす人 Vol.44

シェア
「日本で賃貸」をやめて「海外と日本の多拠点生活」。旅するように暮らす夫婦が選んだ、“帰れる場所”のかたち

オンラインで日本語を教えながら、海外と日本を行き来するアツシさんとユカリさん。二人が一時帰国中の拠点として選んだのは、シェアレジデンス「goodroom residence」でした。自炊ができて、働けるスペースがあり、交流も楽しめる。“ちょうどよくつながれる”この場所での暮らしは、住まいへの価値観に新しい視点をもたらしてくれます。二人が見つけた「安心できる自由」のかたちとは。

text : Asako Sakurai 写真提供:アツシさん、ユカリさん

「goodroom residenceにいつでも帰ってこれる。そう思えるようになって、海外と日本を安心して行き来できるようになりました」

そう話してくれたのは、サウナやワークラウンジのあるシェアレジデンス「goodroom residence(以下、レジデンス)」で暮らす、アツシさんとユカリさんご夫妻。

二人はオンラインで日本語を教える仕事をしながら、海外と日本を行き来する生活を実践中です。

そんな二人が一時帰国のタイミングで初めて利用したというレジデンス。そのきっかけや、二人ならではの使い方・住み心地などについて聞いてみました。

理想の暮らしを話し合ったら、答えは「海外」だった

ーー会社員だったお二人が、突然日本を飛び出して海外で生活するようになったのはなぜなんですか?

アツシさん:コロナ禍でゆっくりと将来を考える時間ができて、「これからどう生きていきたいか」を二人で真剣に話し合ったんです。そのなかで自然と出てきたのが、「海外に行ってみたい」という想いでした。

20年近く同じ会社に勤めていたこともあって、環境をガラッと変えたい気持ちもありました。そこで「理想の暮らしを実現するにはどうしたらいいか」と考えて、オンラインでできる仕事へシフト。日本語教師に転職することにしました。

ーーすごい決断ですね!でも羨ましい。これまでどんな場所を旅してきたのですか?

ユカリさん:2023年10月ごろにスタートして、トルコ、ジョージア、スペインなどを巡りました。その後はだいたい4ヶ月でヨーロッパの15か国を旅したかな。午前中は日本語レッスン、午後は観光というリズムでした。

日本の住居も家具家電もすべて手放していたので、固定費はほとんどなし。国によっては日本よりも物価が安いので、生活費もそこまで変わらないんです。収入は日本語教師で得られる収入と、少しの投資。あまり貯金を切り崩すことなく生活できました。

二人の条件にぴったり。探し続けていた「ちょうどいい住まい」

ーー日本に帰国する間の住まい選びで、二人の間で決めていた条件などはありましたか?

ユカリさん:しばらくしたらまた海外に行く予定だったので、通常の賃貸契約をして家具家電を揃えるのは現実的ではありませんでした。なので、ホテルの長期滞在やマンスリーマンションなど、一時的な住まいを探していました。

アツシさん:条件は大きく3つ。自炊ができること、個室があること、そして価格が予算内であることです。

ホテルは快適だけど高かったり自炊ができなかったり、マンスリーマンションは単身向けが多くて、二人暮らしには合わないことも。

そんななか、これだ!と思える物件が、goodroomレジデンスでした。

goodroom residence 戸塚」の広々としたラウンジスペース。

ーー決め手は、どんなところだったのでしょう?

ユカリさん:まず条件が3つともクリアされていたこと。二人並んで料理ができる広いキッチンがあるし、価格は二人で月11.5万円ほど。二人で寝られるベッドがついた個室があります。

ワークテーブル・ソファ・ベッドが揃う、「goodroom residence 中浦和」のワンルーム。2名様まで利用可能です。
調理家電が一通りそろった、共用キッチン。(写真:「goodroom residence 戸塚」)

さらにコワーキングスペースがあるところがいいですね。私たちは声を発する仕事なので、部屋とコワーキングスペースに分かれて仕事ができるので助かりました。こうした場所がなければ、どちらかがカフェに行ったりしなければならず、余計なお金がかかってしまいますから。

奥様のユカリさん。ラウンジスペースをつかって、オンラインで日本語のレッスンをしています。

アツシさん:他にも、goodroomならではのデザイン性に惹かれました。元々無印良品の余計なものをそぎ落としたシンプルなテイストがすごく好きなんです。住む前にWebや、YouTubeのコンテンツを見て、暮らしのシミュレーションをしていましたが、ほとんど違和感なく過ごせています。

ユカリさん:シャワーやトイレが共用なので、わざわざ歩いていかないといけないのが不便という方もいるかもしれないけれど、私はトイレまでの距離がある大きな豪邸に住んでる!と思えるタイプ(笑)。

お風呂のシャンプーなどの日用品も完備。「肌や髪質に良いものをセレクトしてくれているので、自分で追加で買う必要がないところもいいですね(ユカリさん)」(写真:「goodroom residence 戸塚」)

お風呂の順番で喧嘩になることもないし、むしろ快適に感じています。それは賃貸とはまた違う良さかなと思いますね。

声をかけ合う日常が、心地よい距離感をつくってくれる

ーーお二人は積極的に、他の住人さんとの交流を楽しんでいらっしゃると耳にしました。

アツシさん:二人でいることが多いので、料理をしているときなどに話しかけたり、かけられたりすることが多いのかもしれません。一期一会で滞在期間が限られているからこそ、短い時間でもいろんな話をしたくなるんです。

ユカリさん:もちろん声をかけても反応がない方もいらっしゃいます。それはその人の時間を尊重するだけ。無理に距離を詰めず、ちょうどいい関係が築けるのもいいなと感じます。

海外と日本を行き来する人や、一時帰国中の人など、似た境遇の方が多いのも安心感がありますね。最近は住人さんに誘っていただいて、近所の体験教室に遊びに行きました。

同じタイミングでレジデンスを利用したご夫婦と、休日にハイキングを楽しむことも!

アツシさん:個室のドアを開けたら誰かがいるかもしれない、と感じることがストレスになる方もいるでしょう。でも僕らにとっては「ちゃんとしていないと」と感じるプレッシャーになっています。だから些細な喧嘩などがあっても、すぐに仲直りできるのかもしれません(笑)。

ユカリさん:3ヶ月ほどの短い滞在期間なのに「おはよう」と挨拶できる関係の人が近くにいるのは、すごく安心するし、なんだか不思議な気持ちになりますね。

「何かを始めたい」その一歩を、そっと後押ししてくれる場所

ーーこれまで交流をしてきた方々は、レジデンスをどんなきっかけで使っていらっしゃいましたか?

ユカリさん:新社会人や大学などの進学で利用されていることが多そうですが、家のリフォーム中だからとか、ご家族の介護のための一時住居としてとか、芸能活動を本格的にするために地方から出てきたとか……。本当にさまざまで面白いです。

そうしたお話を聞いていたからこそ、レジデンスは、「これから何かを始めたい人」に、すごく向いている暮らし方なんじゃないかなと思うんです。

ーー何かを始めたい人……?

ユカリさん:そう。賃貸の契約をしなければいけない、家具家電を持たないといけない。そんなしがらみから解放されて、心機一転、新しい環境に飛び込みたい時にマッチする住まい方だと思います。

新しい環境に飛びこむと、新しい出会いがあったり、何かにチャレンジしようと思える力が生まれる。その一歩を後押ししてくれるような、身軽な住まい方だなと。

海外ではAirbnbなどのサービスを活用して暮らしていたのだそう。

アツシさん:僕たちも日本の家を手放すとき、すごく不安だったんですよ。家具家電がないし、フリーランスになるから、次は部屋を貸してもらえなくなるかもしれない、と。

でもレジデンスが見つかったおかげで、その不安は払しょくされました。ここに帰ってこれると知ったから、安心してまた海外に行けます。

ユカリさん:日本に長期滞在したい外国人の方にも、ぜひ勧めたいですね。ここに一ヶ月いたら、日本人と交流もできるし、文化も知れる。リアルな日本人の生活を横目で見られるというのは、お金を出してもなかなかできることではありません。

未来は未定。それでも安心して旅を続けられる理由

ーー今後の暮らしについて、考えていることはありますか?

アツシさん:今は先のことをあえて決めずに、そのときの気持ちを大切にしたいと思って生きています。

会社員のころは、1年後、3年後、5年後どうなっていたいかと必ず目標を立てなければいけませんでした。でもその通りになったことなんて、一度もなくて。

せっかく遠い先のことを考えなくても良い環境を自分らでつくったのだから、いい意味でふらふらとしていたいです。来年の今何をしたいかは、今は分からない。1年後にどこにいるか分からない人生のほうが面白いんじゃないかな。そう今は思います。

不安なことも、知らないこともたくさんあるけれど、二人だから、得意なことで互いをフォローし合いながら進んでいけるというのは、とても安心です。

ユカリさん:日本に滞在中は、東京などの中心部だけでなく、まだ行ったことのない場所に行くのも楽しみです。goodroomが北海道や九州に拠点をつくってくれたら嬉しいな(笑)。

そして今年の秋ごろから、また海外へ行く予定も決まりつつあります。

アツシさん:一つの知識を深く深く掘り下げるのも魅力的だけれど、僕は広い視野をもって、まだ知らない“何か”を知りたい。知らない国の文化、歴史、生活……。これからもそんな刺激を楽しみながら、人生を豊かに暮らしていきたいです。

初期費用ナシ・おしゃれな家具・家電付きの「goodroom residence」

「goodroom residence」は、1ヶ月単位で契約できる goodroom の マンスリー・シェアレジデンスです。

goodroomがセレクト・造作した家具が揃っているため、新たに購入する必要がありません。一部施設では水回りやキッチンが共有ですが、その分掃除はgoodroomにお任せ!仕事やプライベートに時間を費やせます。

また、広々としたワークラウンジから、サウナやカフェまで、賃貸とは違い共有部が充実しているため、仕事・プライベート共にいろんな過ごし方が実現できます。

賃貸とホテルの中間のような、新しい住まいのサブスク。これまでにない、もっと自由なお部屋探しを始めてみませんか?

三宅

 

櫻井朝子

三宅朝子

goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。センスがないのでおしゃれなインテリア、お部屋に興味津々。趣味は読書、刺繍、季節の手仕事など。詳しいプロフィールはこちら

シェア
「日本で賃貸」をやめて「海外と日本の多拠点生活」。旅するように暮らす夫婦が選んだ、“帰れる場所”のかたち
この記事を気に入ったら
いいね!しよう
twitterで購読

関連記事

軽やかに暮らす人 Vol.38

「一時帰国後はホテル暮らし」をやめて「ライフスタイルレジデンス」。夫婦二人の、新しい住まいの選択肢

軽やかに暮らす人を紹介していく連載。今回はポーカーと企業役員との二軸で生計を立てながら、海外を拠点に暮らすハルカさん。一時帰国時に夫婦二人で滞在する場所を探し、goodroomレジデンスにたどり着いたのだそう。夫婦の働き方、レジデンスを選ばれた理由、施設利用時のお話を聞かせてもらいました。…

軽やかに暮らす人 Vol.43

「賃貸で同棲」をやめて「レジデンスで一人暮らし」へ。身軽でいたい私に合った暮らし方

軽やかに暮らす人を紹介する連載。今回紹介するのは、この春goodroomに入社したばかりのKさん。入社前からgoodroom residenceを利用して転々とする生活をしています。レジデンスでの暮らしの様子や、始めたきっかけなどについて伺いました。…

軽やかな暮らしのはじめ方 [PR]

「持たない暮らし」だからこそ、睡眠環境にはこだわりたい。 Sleepy Tofu のマットレスが、goodroom residence 渋谷道玄坂 VILLAGE に導入されました!

「持たない暮らし」の人にこそ、「居心地のよさ」を担保できる空間を提供したい。グッドルームが運営するライフスタイルレジデンス「goodroom residence」で導入した、台湾発のブランド「Sleepy Tofu」のマットレス。ホテル暮らし女子が実際に泊まって、その良さをレポートします。…

軽やかな暮らしのはじめ方 Vol.82

ふつうの賃貸 VS シェアレジデンス。初めての一人暮らしをスタートするなら、どっちがいいの?経験者の声をまとめました

一人暮らし準備も、いよいよ本格的に動き出す時期。新たな暮らしのヒントを見つけるために、新卒社員として働く人々へのインタビューをまとめてみました。賃貸物件やシェアレジデンスでどのように一人暮らしを始めたのか、振り返ってみましょう。…

軽やかな暮らしのはじめ方 Vol.80

20代、30代から50代まで楽しむ「ホテル暮らし」。それぞれの使い方をまとめました

新年度が近づいてきました。新たに一人暮らしを始める人もいれば、育児や仕事のフェーズが大きく変わる人もいらっしゃるはず。goodroom journalに掲載してきた「ホテル暮らし」ユーザーのインタビューを振り返ってみたら、これからの生活のヒントが見つかるかもしれません。…

spacegray
main_copy
sub_copy
goodroom