賃貸における窮屈な縛りからの解放。ホテル暮らしがもたらしたのは、想像以上の自由だった
コロナ禍になりリモートワークが当たり前になったことで、今がチャンスとホテル暮らしを始めて1年半。賃貸をやめるという、勇気ある大きな決断をしたNさんにとって、得られたものは想像以上に大きなものでした。今では「ストレスがなくて不安になるほど」と話すNさんにもたらされた、変化や考え方などについて聞いてみました。 …
新しい暮らし方を実践している方々に話を伺うインタビュー企画。今回はgoodroomのサブスくらし(旧ホテルパス)を利用し始めて半年ほどで、合計3か所のホテルで暮らしている一ノ瀬菜子さんです。クリエイティブなアウトプットをするために、海外と行き来し、場所にとらわれない生き方をしたいと話す一ノ瀬さん。ホテル暮らしが一ノ瀬さんに与えたポジティブな影響を伺いました。
text : ASAKO SAKURAI
<プロフィール>
一ノ瀬菜子さん/事業企画、マーケティング・ミュージシャン・ネイリストの3本柱で起業
-まずは一ノ瀬さんがホテル暮らしを始めたきっかけを教えてください
音楽についてより深く学びたいと思い「海外に行こう」と決め、賃貸を解約したことがきっかけです。
当時コロナ禍だったこともあり何度か延期をしたのですが、1年のうち2度ほど海外と日本を行き来しました。
日本にいる間は自分でホテルを探して予約をしながら転々とする日々。でも自分で空いている場所を探す手間や、泊まりたい時に予約がとれない不便さなどを感じていました。
そんなとき、goodroomのサブスくらし(旧サブスくらし)に出合ったんです。
-実際に利用してみて、goodroomサブスくらしの良さはどんな点でしょうか
1か月単位で借りられるので、急いで次の場所を探すこともなく、安心して「住まい」として利用できます。
またクオリティの高いホテルが多いところも信用できますね。
それに加えて水道光熱費やWi-Fi、清掃費などが全て支払う料金に含まれているので、賃貸よりも安く感じます。
審査がなくスピーディーに借りることができ、初期費用が最低限しかかからないところも、身軽でいいですね。
-賃貸で暮らしていたころと比べて、ホテル暮らしの良さはどんなところに感じますか
荷物を減らせたことが大きいです。賃貸に住んでいたころは荷物が多く、モノは増える一方で、全部押入れに詰め込んでいました。
でも今は物理的に部屋にスペースがないので、身の回りで使うものは本当に必要なものだけを厳選するようになりました。
とはいえ音楽関係の機材や趣味のスノーボードの板など、部屋に置けないものは今でもトランクルームを活用して収納しています。
-モノを減らしたり、捨てたりするコツってありますか
まず無駄なものは買わない。買う前に慎重になりました。そして「微妙にいいけど安いもの」よりも「高くてもいいものを」を意識して買うようにしています。
私の捨てる基準は「今すぐ人に貸せるかどうか」で決めています。
例えば使い古されたカバン、ほつれた洋服など。人に貸せないなって思ったら捨てるようにしています。
ホテル暮らしは定期的に清掃にも入っていただけるので、モノを少なくしておきたいし、きれいを維持できるんですよね。部屋が常にきれいだから仕事も捗るし、思考力も上がります。
-これまで半年ほどで、3件のホテルを利用されていますね。一番気に入っているホテルはどこでしょうか
「Stay SAKURA Tokyo 浅草 横綱 Hotel」です。(人気のため現在受付停止中)
そのほか私のホテル選びの基準は、浴槽があること、部屋が広いことなど。
一方で最近はそういったホテルは人気で、なかなか泊まりづらくなってしまっているんです。とはいえ家賃はできるだけかけたくない……。
そのため数ヶ月はキッチンがない部屋に住むことにしました。今後お弁当型の炊飯器を購入するなどして、キッチンがない点をカバーしようと検討しています。
-さまざまな工夫で、より快適にホテル暮らしを楽しもうとされている姿勢が素晴らしいですね!他にも失敗しないホテル選びのコツがあれば教えてください
契約する前に、必ず試泊するようにしています。
近隣の騒音はどうか、室内のエアコンの音はうるさくないか、水回りはきれいかなどを確認します。
それでも、賃貸に比べるとあまり細かいことを気にしすぎず、気軽に部屋選びができるのが良いですよね。賃貸の場合、2年住み続けることを想定してもっと慎重にならざるを得ないので、住みたい街に何度も通って利便性や環境を確認していました。
その点ホテル暮らしは1ヶ月すれば部屋を変えられるので、あまり熟考せずに、直感で住みたい場所を選べる楽しさが生まれたような気がします。
-冒頭に伺いましたが、そもそも一ノ瀬さんが海外志向が強いのはなぜなのでしょう
昔から知らない文化に触れるのが好きなんです。だから旅をしながら音楽など作品づくりをしたい、仕事や住居に縛られない生活をしたいとずっと考えていました。
そんな生き方をしたいから抱えている事業はすべて、リモートでお仕事できるような環境を整えています。
来年はヨーロッパや東南アジアへ行き、新しい文化に触れ、音楽を学びたいと計画中です。
-ホテル暮らしをすることで、一ノ瀬さんが思い描く理想の暮らし方に近づけたのでしょうか
賃貸に住んでいたころよりも身軽になれて、場所にとらわれずに生きられるようになりました。
旅が多い私には初期費用を多く必要とする、2年縛りの賃貸契約よりも、ホテル暮らしの方が合っていたのだと思います。
今は仕事に集中したく日本に滞在し、サブスくらしを利用していますが、来年は海外に行く予定もあるので「時期によって住まい方を変える」というのは、賃貸ではなかなか難しいと感じます。
-生き方、暮らし方の方針に合わせて、住まいのサイズや、物理的な位置を変えられる柔軟性が合っているんですね
今自分がアクセルを踏むべきか、踏まないべきか。それに合わせて住まいのサイズダウン・サイズアップをするのか。じっとしているのか、転々とするのか……。
固定の場所を持っていないからこそ、柔軟でいられます。
しかも海外に行ってgoodroomを休会している間は、日本での家賃はかかりません。その分他のことにお金が使えるのもいいですよね。
-最後に、どんな方にホテル暮らしをおすすめしたいですか
新しい一歩を踏み出したい、と思っている人に勧めたいです。
仕事や結婚、住まいなど固定されるものって多いと思うのですが、その固定を手放すと、驚くほど新しい価値観が生まれます。
私は勤めていた会社を独立したとき、時間の使い方、お金の生み出し方や使い方など全て自分で決められるようになったことで、大きく価値観が変わりました。
どうしても部屋を借りていると「契約解除が面倒だから」「初期費用がもったいないから」という理由で、「ここに住み続けなきゃ」と思いがち。
でも勇気を出して手放すことで、もっと自由にいろんなことを選択できるようになる気がします。
それから友人にも伝えたのですが、ホテル暮らしは初めての同棲の練習にも良さそうですよね。
この人とであれば、どのような生活になるのかなど、二人で考えていく際に利用してみてほしいなと思いました!
*
場所を選ばずどこへでも羽ばたけるように、力をため込む期間はミニマムに暮らす。
その柔軟性がホテル暮らしのメリットなのかもしれないと、改めて気付かされました。
今後も一ノ瀬さんがホテルを基点に、どんな風に暮らしていくのかとても楽しみです。
「goodroom サブスくらし」は、月額69,800円から、家具・家電つきのマンスリーマンション、そしてホテルに自由に住み替えが可能なサービスです。
家具や家電、WiFiなど、必要なものが揃っているので、引越しで用意するのは、スーツケースひとつだけ。敷金・礼金などの初期費用もありません。
さらに、goodroom が運営するマンスリーマンションにプラスして、全国47都道府県800施設以上のホテルが利用可能。
毎月自由に住む部屋を変えられて、リーズナブルに好きな街に住む。そんな賃貸より身軽な暮らし方を実践してみませんか?
「goodroom サブスくらし」の詳細はこちら
https://livingpass.goodrooms.jp/
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櫻井朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。センスがないのでおしゃれなインテリア、お部屋に興味津々。趣味は読書、刺繍、季節の手仕事など。詳しいプロフィールはこちら