TOMOS 下町での新しい暮らし
1R(27㎡)
デザイナーズや、リノベーションに多い「コンクリート打ちっ放し」のお部屋。憧れるけど、どんなインテリアを合わせればいい?使いづらくない?そんな不安もありますね。
コンクリートの質感と、ヴィンテージや木の素材の家具をうまく組み合わせ、自分らしく工夫して空間を作り上げている、ワンルームの実例を紹介します。
text : Miha Tamura / photo : Takuya Kanai
2019年に上京されたamanojackさん。
リノベーション物件に住んでみたいとWEBサイトで探していた時に見つけたのがこの部屋。25㎡のワンルーム、床も、壁も、天井も、もともとあった内装を全て取り払った、むきだしのコンクリートの状態でした。
「ここまでなにもない部屋はおもしろい!」
と、「なにもない」ことが決め手になりました。
たしかに、ここまで究極にミニマムなお部屋は、他にはなかなかないかもしれません。
amanojackさんの部屋にあるたくさんの素敵なものは、好きなギャラリーや蚤の市をまわったり、旅行先で手に入れたりとさまざま。アースカラーのもの、ガラスや真鍮、木の素材でできているものなど、自分の好きなものが自然と集まりました。
コンクリート打ちっ放しの部屋って、新しい家具を合わせるとなんとなく殺風景に見えてしまうこともありますが、こんな風に時を重ねたものが集まっていると、しっくりとまとまるのだな、と発見です。壁紙を剥がした跡がそのまま残る壁も、「時の流れ」を感じさせ、良いものに思えてきます。
と言っても、あまりにもなにもなく、そのままでは使いづらかった部分には、DIYで手を加えていらっしゃいます。
ワンルームで悩むことの多い3点ユニットバスですが、こんな風に手前に「1部屋」自分で作ってしまう、なんていう手があるとは驚きでした。もし手前のスペースに余裕があればチャレンジしてみたいところ。
今は、冬の寒さ対策として床を自分で敷いてみようかと考えているそう。
コンクリートむき出しの床、たしかに冬はちょっと寒そうでしたが、床材を何にしようか、あるいは好きな柄のカーペットにしようか、など考えを巡らせるのは楽しそう。マイナスのポイントもそうやって楽しみに変えられるなら、悪くないかもしれません。
無機質で、クールな印象があったコンクリート打ちっ放しの部屋。amanojackさんの、まるでギャラリーのように彩られた部屋を拝見していたら、コンクリートの壁が、白い壁よりも味わい深いキャンバスのように思えてきたのでした。
amanojackさんのinstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/aman0jack/
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田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。goodroon journal の取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。