TOMOS リモートワークに徹する
1R(25.23㎡)
幼いころによく読んだ絵本。大人になった今だからこそ、感性を刺激されるような作品に出会うこともあるはず。長女が誕生したことから始めた、デザイナー駒形克己さんの絵本と触れ合える展覧会をご紹介します。
text : ASAKO MIYAKE
家族や友人などの、身近な人に新しい命が誕生したら。
何をプレゼントしたらよいか分からないけれど、ひとつ「絵本」というレパートリーを持っておくと良いでしょう。
絵本には独特の魅力があります。
わたしたち大人でもハッとさせられる物語性や、味のあるイラスト。そして小さな子でも触って直感で愉しめるデザイン性。最近では「絵本カフェ」というジャンルのお店も増えていて、子どものころによく読んだ懐かしい作品に触れたり、子どもが生まれたお母さんが読み聞かせをしたりして人気となっています。
そんな、子どもだけでなく大人の心もつかんで離さない、絵本の世界。
今回ご紹介するのは、zuccaやコムデギャルソンシャツなどのブランドロゴを手掛ける、デザイナー、駒形克己さんの展覧会「小さなデザイン 駒形克己展」です。
音楽、ファッションを通じて作り上げられた作品や、絵本の制作のプロセスがわかるスケッチまで、駒形さんの初期から現在までの足跡を約 300点の作品でたどる初めての展覧会です。ユニークな絵本の魅力を立体的にご覧いただけるコーナーも見所のひとつです。
駒形さんは1989年に長女が誕生。子どもの成長に向き合うことから絵本を作り始め、新しいタイプの絵本として注目を集めました。現在は絵本に加え、ワークショップ活動で国際的に活躍しています。
デザイナーならではの独創性と感性、発想力が混ざり合った絵本の数々は、駒形さんならでは。他では見たことのない作品ばかりが並び、きっとどの作品も気になって、足を止めてしまうでしょう。
会期中は展覧会図録や駒形克己の絵本などを取り扱うミュージアムショップもオープンします。
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駒形さんが大切にしてきたコンセプトは「小さなこと」。手に収まる小さなサイズ、少数の人々とささやくような関係性から生まれた作品の数々に、ぜひご注目ください。
小さなデザイン 駒形克己展
会期:2019年11月23日(土・祝)~2020年1月13日(月・祝)
観覧料:一般650円、高校・大学生450円、小・中学生200円
会場:板橋区立美術館(東京都板橋区赤塚5-34-27)
http://www.itabashiartmuseum.jp/exhibition/ex191123/
三宅朝子
三宅朝子
goodroom journal 編集部所属。ライター、バーのママなど、いろんなことをしています。行ったことのない街に降り立つととにかく興奮する、街歩き大好き人間。最近リノベマンションに引っ越したばかりなので、街だけでなく、室内の住環境を整えていくことにも興味津々。部屋中無印。