今昔が交わる北風
2K(29.75㎡)
すみれさん(24歳)とかずなさん(24歳)は、大学時代から付き合って5年目。それぞれ都内でひとり暮らしをしていましたが、就職して2年経ち、生活も落ち着いてきたこともあって、昨年秋から「一緒に暮らそう!」とお部屋探しをスタート。二人暮らしの部屋探しと、喧嘩しないで暮らすコツを聞いてみました。
text : akka(初掲載:2017年2月 / 再掲載:2018年5月29日)
賃貸のお部屋を探すときの家賃の目安は、「収入の1/3」と言われます。その範囲内におさまっていれば、生活費に余裕が持てるのはもちろん、入居審査時の基準にもなります。二人の収入を合算して1/3におさまっていればOK。その場合、契約者はふたりの連名になりますので、連帯保証人となってくれるご家族の方に、同棲のスタートを報告しておくのは必須ですよ。
すみれさんとかずなさんが引っ越しした先は、住みたい街でつねに上位にランクインする東京・中目黒、しかも目黒川沿いの絶好のロケーションのお部屋です。家賃は、エリアの相場から考えると妥当な16万円ですが、ふたりの務める会社から、通勤2キロ圏内の手当が出て、最終的な負担額は11万円。良い立地なのに、予算よりもだいぶ安くおさえることができました。ふたり暮らしなら、ひとりでは諦めていた立地で賢く部屋探しができるというのも、ポイントですね。
物件は築41年のヴィンテージマンション。リノベーション工事中に、このお部屋に住むことを決めました。
2DK(40㎡)だった間取りの間仕切りを取り、キッチンを移動して広々とした1LDKに。床は、畳だった部分もすべてオーク材にし、壁もキッチンも白で統一。バスルームもキッチンも新しいものが入りました。古い建物でも、水回りがリフレッシュされているので気になるところはなく、お得に住めるのがポイントです。
BEFORE
AFTER
すみれ:
「私は富山出身で、東京の街への憧れも強かったんです。だから大学で上京してから、西荻窪、駒澤大学、そして今度は中目黒といった具合に、人気の街を選んでいます。こういう街は、イメージ的に家賃相場が高く、広さや間取り、築年数など、何かを妥協しなくてはいけないと思うかもしれませんが、リノベーション賃貸に絞って探すと、案外、好立地の物件で、コスパの良い物件がスポンと出てくることが多いんですよ」
かずな:
「僕は、以前、麻布に住んでいて、そこは仕事場に近くて便利だったのですが、部屋も街もなぜか自分にはしっくりこなかったんです。彼女が住んでいた西荻窪や駒沢大学の方がずっと落ち着くので、つい、居座ってしまって。彼女は以前もリノベーションの物件に住んでいて、部屋も街選びも、ものすごくセンスがいい。だから、二人で一緒に暮らす部屋も彼女に選んで欲しいなと任せていました」
引っ越して、まだ1か月。荷物などはすべて片付いていて、スッキリ。ふたりにしては、ものすごくモノが少ないし、インテリアもヴィンテージ感ある家具で統一されています。
かずな:
「ふたりともかなり断捨離したんですよ。僕は音楽関係の仕事をしているのでCDや本もたくさんあったのですが、最低限必要なものだけにして、段ボール5箱くらいはバッサリ捨てました」
すみれ:
「私も本や洋服をけっこう捨てました。ここは収納が大きいのですが、二人分を入れることを考えると、できるだけ少ない荷物のほうがいいと思って。家具も、じつは新しく買ったものはほとんどありません。彼は、自分の部屋にあったソファとオットマン、そしてデスクを持ってきて、私は椅子1つと自分で作ったテーブルを持ってきました。それらは、お互いが、長く大切に使いたいなと思っている家具だったので、1つの部屋に集まってきても、違和感なく、しっくりきているのかなと思います。」
引っ越してきてから、部屋に置くもの、買うものに関しては、お互いにプレゼンをしてから決めるようにしているというふたり。そのためか、部屋にあるものはふたりとも気に入っているものばかりで、自然と片付いています。
かずな:
「たとえば、部屋に置く植物も、彼女のプレゼンを聞いたし、僕が欲しかったコーヒーマシンも、時間をかけてプレゼンしました。そうやってお互いが納得してから一緒に買いに行きます」
すみれ:
「食事に関しても、お互い、食べることが好きなので、今度はあれを作ろう、あれを食べたいってよく話をしていて、時間がある方が、手作りします。ひとり暮らしだと、つい忙しくてお惣菜やお弁当だけということもあったけど、ふたり暮らしだと、1品でも手間をかけた料理を作ろうって気持ちになって、楽しくなります」
かずな:
「せっかくふたりで暮らすので、コミュニケーションをきちんと取って、どちらかがひとりぼっちにならないように、置いてきぼりにならないようにすることが大事だと思っているんです。部屋選びも、モノ選びも、そして暮らしも、お互いに『長く大切に』という気持ちを持っているので、これからもこの部屋と二人の暮らしを長く大切にしていきたいと思います」
いただいた質問に、引越し大好きな goodroom スタッフがお答えします。
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