変形できる花器。 DULTONの「LINK TUBE VASE」
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部屋には日常生活を豊かにしてくれて、目にするだけで心踊るような雑貨、日用品を置きたいもの。この連載では CLASKA Gallery & Shop "DO" の和田さんが、洋の東西を問わず今の暮らしに合うお気に入りを紹介。きっと、そばに置いておきたい「もの」が見つかるはずです。
いよいよ2017年。
予定通り酒浸りな生活を送ってしまったが、クリスマスから忘年会、帰省やレジャー、そして新年会など、年末年始は何かと財布の紐が緩くなる時期である。
新しい年を迎えた今、登場機会の多い財布を見直してみるのも良いかもしれない。
デザイナーhoshi kanaさんが手がけるwalletは、イタリアのトスカーナ地方の職人によって植物性タンニンで丁寧に鞣された革で作られ、シンプルで小ぶりながら表にも裏にも蓋があり、洗練されたデザインと実用性を兼ね備えた財布。
服装がタイトになり手荷物も限られる冠婚葬祭や、ちょっとしたお出かけの時にも重宝し、また、大容量ではないがゆえ、必然的に最低限の”量”をキープするようにちょっとした意識が働く点も気に入っている。
余談だが、渋谷パルコ店で勤務していた頃、ひょっこり現れては「新色、どっちが良いかな?」「使い勝手はどう?」などと気さくに話しかけてくれて、「ありがとう。じゃあまた~!」といつも足早に颯爽と立ち去っていくhoshi kanaさんは、とてもスマートで豊かな感性の塊のような人。
やはり少なからず、モノには作り手の佇まいや雰囲気も投影されるのだろう。
2017年も良いモノとの出会いが今からとても楽しみである。
約11.8×9×1.5cm。
hoshi kana
http://hoshikana.jp/
和田基樹 (わだ もとき)
和田基樹 (わだ もとき)
CLASKA Gallery & Shop ”DO” 仙台店 店長。1982年神奈川生まれ。2012年、予備校の職員から心機一転、雑貨業界へ。都内数店舗を経て、現在に至る。大の酒好き。
http://do.claska.com