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コンクリートの冷たさと植物の温かさが共存する。一人暮らしの2LDKインテリア

私らしく暮らす。賃貸インテリア Vol.455

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コンクリートの冷たさと植物の温かさが共存する。一人暮らしの2LDKインテリア

無機質なコンクリートの壁に、生命力溢れる植物のグリーンが映える。 そんなコントラストが美しい2LDKの部屋で暮らすのは、植物関連の会社を営むペドロさん。 「寝るだけ」だった生活から、「暮らしを楽しむ」生活へ。 物件との出会いによって変化したライフスタイルと、空間使いの工夫についてお話を伺いました。

text & photo : Tsubottle

光と素材のコントラストを楽しむサンルーム

「以前の住まいはとにかく日当たりが悪くて。部屋が暗いと、気分までどんよりしてしまうことに気づいたんです」 そう語るペドロさんが、新しい住まい探しの条件として何よりも優先したのが「明るさ」でした。

家賃や立地といった条件を多少妥協してでも手に入れたかった、光溢れる空間。 「内見に来た時、この部屋の明るさと、サンルームがある間取りに一目惚れしてしまいました。もうここしかない、と即決でしたね」
この部屋の最大の魅力は、リビングから窓際へと続く空間の切り替えにあります。 リビングエリアは温かみのある木目のフローリング。サンルームは、真っ白なタイル張り。そして壁面はクールなコンクリート打ちっ放し。「コンクリートと木目のリビングから、タイル敷きのサンルームへと床材が変わるメリハリがたまらなく好きです。」
この空間の切り替えは、インテリアを楽しむ上でのゾーニングにも活かされています。 リビング側は木製家具を中心としたナチュラルな雰囲気に、一方のサンルーム側は少し色味を使ったポップな雰囲気に。
エリアごとにテーマを変えることで、ワンルームでは味わえない奥行きのある暮らしを楽しんでいます。
晴れた日の午前中、窓の外に植えられたシマトネリコが、室内のコンクリート壁に美しい影を落とします。

「ここで植物たちと『光合成』をする時間が、至福のひとときです」 風に揺れる葉の影を眺めながら、ただ光を浴びる。そんな静かな時間が、忙しい経営者としてのスイッチをオフにしてくれる大切なリセットボタンになっています。

「広すぎる玄関」をあえて居場所にする

この部屋を訪れた人がまず驚くのが、通常の賃貸物件では考えられないほど広く取られた「玄関土間」の存在です。 コンクリートの床が奥まで続くその空間は、単なる通路と呼ぶにはあまりに贅沢な広さ。 「最初は『そんなに広さいる?』と思いました(笑)。でも、この余白こそがこの部屋の面白さだと思ったんです」

ペドロさんはこのスペースを持て余すことなく、ユニークな発想で「秘密基地」のような居場所へと変身させました。 その象徴が、土間の一角に置かれたコーヒーメーカーとソファです。 「以前はキッチンに置いていたコーヒーメーカーを、あえて玄関に移動させました。コンクリートの広い空間がもったいないので、ここでコーヒーを淹れたり、仕事をしたり。グレーの無機質な空間に合うように配置を変えたんです」

朝、出かける前にここで一杯のコーヒーを淹れる。あるいは帰宅後、靴を脱ぐ前にソファに腰掛け、一息つく。 玄関を「家の外と中の通過点」としてだけでなく、独立した一つの「部屋」として捉え直すことで、暮らしに新たな楽しみが生まれました。

 来客時にはここがウェルカムスペースとなり、ドアを開けた瞬間からコーヒーの香りでゲストを迎える。 「あえて生活の機能を分散させることで、家全体をくまなく使えるようになりました」 既成概念にとらわれないペドロさんの自由な発想が、このデザイナーズ物件のポテンシャルを最大限に引き出しています。

植物屋が操る「視覚」のテクニック

植物関連の仕事を営むペドロさんの部屋には、至る所に個性的な植物が飾られていますが、決して雑然とした印象を与えません。そこには、プロならではの明確なルールが存在していました。

「植物を選ぶ時は、『生き物』であると同時に『図形』として見ています。S字に曲がったものや、枝ぶりが特徴的なものなど、そのシルエット自体がインテリアになるような個体を選んでいます」
ただ緑を置くのではなく、空間にどのような線を描くか。彫刻を選ぶように植物を配置することで、コンクリートの硬質な空間に有機的なリズムを生み出しています。
また、色使いにも独自の哲学があります。 ペドロさんの部屋を見渡すと、オレンジ色のレコード、グリーンのラグ、赤いロボット型の充電器など、意外にも多くの色が使われています。
「ルールは『寄れば統一感、引けばカラフル』。一部分を切り取った時には、例えば緑のアイテムで固まっていたり、暖色系でまとまっていたり。でも部屋全体を引いて見た時には、それらが混ざり合って楽しい雰囲気に見えるように計算しています」
視点の距離によって印象が変わるこのテクニックは、多くの雑貨や植物を扱いながらも、すっきりとした洗練さを保つための秘訣と言えそうです。

コンクリートの冷たさと、植物や愛着のある家具の温かさ。 そして、計算された「見せる」演出と、自身がリラックスするための「隠す」機能。

相反する要素をバランスよく共存させながら、ペドロさんの部屋づくりはこれからも続いていきます。

コンクリート物件に挑戦したいと語るその瞳は、尽きることのない探求心で輝いていました。

ペドロさん(@pedro_plants_interior)のInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/pedro_plants_interior/

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Tsubottle(つぼとる)

Tsubottle(つぼとる)

福岡県出身。アメリカはポートランドで写真を始め、京都・東京・福岡を中心に全国へ素敵な住まいと人の物語を記録と記憶に残しながら旅をする写真家。あなたのお住まいにもぜひ。コーヒー、ビール、美味しいご飯があれば、どんな場所でも幸せに暮らせるタイプです。
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