TOMOS 懐かしさと新しさ
1R(26.44㎡)
無機質なコンクリートの壁に、生命力溢れる植物のグリーンが映える。 そんなコントラストが美しい2LDKの部屋で暮らすのは、植物関連の会社を営むペドロさん。 「寝るだけ」だった生活から、「暮らしを楽しむ」生活へ。 物件との出会いによって変化したライフスタイルと、空間使いの工夫についてお話を伺いました。
text & photo : Tsubottle

「以前の住まいはとにかく日当たりが悪くて。部屋が暗いと、気分までどんよりしてしまうことに気づいたんです」 そう語るペドロさんが、新しい住まい探しの条件として何よりも優先したのが「明るさ」でした。






「ここで植物たちと『光合成』をする時間が、至福のひとときです」 風に揺れる葉の影を眺めながら、ただ光を浴びる。そんな静かな時間が、忙しい経営者としてのスイッチをオフにしてくれる大切なリセットボタンになっています。

この部屋を訪れた人がまず驚くのが、通常の賃貸物件では考えられないほど広く取られた「玄関土間」の存在です。 コンクリートの床が奥まで続くその空間は、単なる通路と呼ぶにはあまりに贅沢な広さ。 「最初は『そんなに広さいる?』と思いました(笑)。でも、この余白こそがこの部屋の面白さだと思ったんです」

ペドロさんはこのスペースを持て余すことなく、ユニークな発想で「秘密基地」のような居場所へと変身させました。 その象徴が、土間の一角に置かれたコーヒーメーカーとソファです。 「以前はキッチンに置いていたコーヒーメーカーを、あえて玄関に移動させました。コンクリートの広い空間がもったいないので、ここでコーヒーを淹れたり、仕事をしたり。グレーの無機質な空間に合うように配置を変えたんです」

来客時にはここがウェルカムスペースとなり、ドアを開けた瞬間からコーヒーの香りでゲストを迎える。 「あえて生活の機能を分散させることで、家全体をくまなく使えるようになりました」 既成概念にとらわれないペドロさんの自由な発想が、このデザイナーズ物件のポテンシャルを最大限に引き出しています。

植物関連の仕事を営むペドロさんの部屋には、至る所に個性的な植物が飾られていますが、決して雑然とした印象を与えません。そこには、プロならではの明確なルールが存在していました。






コンクリートの冷たさと、植物や愛着のある家具の温かさ。 そして、計算された「見せる」演出と、自身がリラックスするための「隠す」機能。

相反する要素をバランスよく共存させながら、ペドロさんの部屋づくりはこれからも続いていきます。

コンクリート物件に挑戦したいと語るその瞳は、尽きることのない探求心で輝いていました。
ペドロさん(@pedro_plants_interior)のInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/pedro_plants_interior/
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Tsubottle(つぼとる)
Tsubottle(つぼとる)
福岡県出身。アメリカはポートランドで写真を始め、京都・東京・福岡を中心に全国へ素敵な住まいと人の物語を記録と記憶に残しながら旅をする写真家。あなたのお住まいにもぜひ。コーヒー、ビール、美味しいご飯があれば、どんな場所でも幸せに暮らせるタイプです。
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