TOMOS リモートワークに徹する
1R(25.23㎡)
部屋を片付けたいと思うけど、どこからどう手をつけていいものか、もはやわからない……そんな風にお嘆きの方へ。全部一気にやろうと思わず、1日1ステップずつ始められる「片付けの基本ステップ」をまとめました。
text : Miha Tamura from goodroom journal
ものを「仕分ける」ために必要なダンボール箱をいくつか用意してください。
ドラッグストアなどに行くと、綺麗で丈夫なダンボールを分けてもらえることが多いです。
面倒な場合は、ネットでサクッと購入してしまいましょう。
床にごちゃごちゃと落ちているものをすべて、「仕分ける」ところから始めます。
この状態で、クローゼットやタンスなどの収納に「しまおう」とすると、確実に物が溢れて破綻します。
まずは「仕分ける」だけ。しまうのはあとからです。
・洗濯すべき服→洗濯機へ
・洗うべき食器→キッチンへ
・明らかなゴミ(ペットボトル、不要なDMなど)→ゴミ袋へ
・要るもの(毎日使うもの、いつも着る服)→ダンボール[1]へ
・要らないもの(1年以上使っていないもの、全然着ていない服)→ダンボール[2]へ
・1つしか要らないけどすごくたくさんあるもの(etc. ハサミやペンなど)→ダンボール[3]へ
・要るか要らないかわからないもの(思い出のもの、書類)→ダンボール[4]へ
乾かしっぱなしの洗濯物、乾かしっぱなしの食器を同様にダンボールに仕分けてください。
これは、「洗ったものを乾かす場所」を先に確保するため。
ハンガーがいっぱい、水切りカゴがいっぱいのままで始めてしまうと途方にくれます。
「乾かす場所」が確保できたら、洗濯すべき服、洗うべき食器をとにかく洗って乾かしてください。
ここが正念場。おそらくこの日は1日仕事になるので、連休など、1日しっかり時間を取れる(なんなら疲れて寝ても翌日できる)日に取り掛かりましょう。途中でやめると余計に散らかって悲惨なことになるので一気にやりきるのがポイント。
仕分けのルールをもう一度おさらい。
・要るもの(毎日使うもの)→ダンボール[1]へ
・要らないもの(1年以上使っていないもの)→ダンボール[2]へ
・1つしか要らないけどたくさんあるもの→ダンボール[3]へ
・要るか要らないかわからないもの(思い出のもの、書類)→ダンボール[4]へ
ダンボール[1](要るもの)に入っているものから順番に、「定位置」を決め、しまっていきます。
しまってみたけど、結局またごちゃごちゃになっちゃった……とならないように、ルールを決めましょう。
クローゼットなどの収納の中身は、便利収納グッズや収納アイディアを駆使してできるだけぎっしりしまう……のではなくて、「あまり何も考えなくても楽に収納できる状態」に保っておきましょう。収納量の6〜8割が目安です。それじゃ足りない……という人は、ハンガーラックなどを買い足せばヨシ。
「がんばって収納すれば入る」という状態にしていると、忙しくてがんばれない時にどんどん散らかってしまいます。
例えば、朝シャワーを浴びて身支度をして出かける時。
ドライヤーはあっち、化粧品はあっち、アクセサリーはあっち……といろんな場所に物をおいてませんか?
ひとつの動きの流れで必要なものは同じ場所にまとめるようにすると、「使ったものを使った場所に出しっぱなしで散らかる」を防ぐことができますよ。
食器棚の上のほうや、シンク下の奥のほうなど、取り出しにくく使いにくい場所の収納は、使いません。
なぜなら、確実に面倒くさくてしまわなくなるからです。「何も考えてなくてもすぐに収納できる場所」に定位置をつくりましょう。
ダンボール[2](要らないもの)[3](1つしか要らないけどたくさんあるもの)は、どうしても手元に残したいものをのぞいて処分していきましょう。
全部残しておきたいんですけど……?となってしまう、捨てるのが苦手な人は、少し心理的に楽になれる方法を試してくださいね。
買ったばかりであまり使ってない、もったいなくて捨てられない、というものは、SNSなどで欲しい人を募ると手が上がることが多いです。「取りに来てくれる人募集」などとすれば送料もかからず楽ですし、人徳も積めます。
時間と気力に余裕があれば、リサイクル店に持ち込んだりメルカリで売るのももちろんOK。
タオル、シーツなどは、動物保護施設で寄付を受け付けているところがあります。
ダンボールに入れて送るだけで良いので、これも簡単。
古いTシャツは細かく切ってキッチンでウエスとして使ってから捨てるのがおすすめ。
いちいち台拭きを洗う手間がなくなってとても楽ですし、キッチンペーパーなどを使うよりもエコです。
紙袋、書類などの紙類は、きっちり分別すれば資源ゴミとしてリサイクルできます。
ダンボール[4] (要るか要らないかわからないもの)は片付けの強敵。
余裕があれば整理してもいいですが、整理しなくてもいいです。
できることとしてはこんな感じ。
・1年以上経っている家電類の保証書、説明書は捨てる(説明書は必要な時WEBで検索すればOK)
・思い出の写真や紙類は、スキャンしたり写真に撮って捨てる
・しまわず飾る、ふだん使いする
余裕がないときは、普段は使わない「手に届かない場所にある収納」にそのままそっと入れておいてください。
ダンボールの中身がほぼ片付いて、床が見えてきたら、掃除しましょう。
床の上に物がないと、驚くほど掃除しやすいことに気づくはず!
最後に、ダンボールを資源ゴミに出して、片付け終了です。
お疲れ様でした!
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田村美葉
田村美葉
ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。goodroon journal の取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。