空間の演出家
1LDK(40.52㎡)
少ないもので暮らすシンプリスト・ミニマリストが、部屋をすっきりと整えるコツと工夫を紹介します。今回は、夫婦二人暮らし、転勤族のミニマリストの suzu さんに、失敗しない断捨離のルールをお聞きしました。
text & photo : suzu
日々使う日用品、化粧品、衣類などは取り出しやすくしまいやすい場所に置き、それ以外のもの、例えばシーズンオフの衣類や防災グッズ、趣味のものなどはここに入る分だけ、と上限を決めて収納するようにしています。
そうすることで、ものが増えたことに気づきやすくもなり、都度見直しと減らす作業がしやすくなります。

日々使うものはなるべく備え付け収納におさまる量だけ持つように心がけています。厳選したものだけを持ち、それらを飾るように並べて置き、ワンアクションで出し入れできるようにしています。
普段使わないけれど必要なもの、大切なものは、防災用品であれば無印良品の頑丈ボックスに収める、雑貨や小物など趣味のものは無印良品のトタンボックスにひとまとめにする、など保管場所を明確にしました。
ものの見直しをしていく中で、ものの量が減るだけでは暮らしやすさに直結しないと気付いたからです。普段使うものと使わないけれど必要なものは、きちんと線引きすることでどこに何があるか一目瞭然になります。

動線と保管方法が明確になったことで、夫婦で探しものをすることもなくなりストレスが減りました。また、あえて見せる収納にしている日用品はストックがどのくらいあるかパッと見で分かるようになり、在庫管理がしやすくなりました。
食器は食器棚に、靴箱には靴だけを収納といった考えをなくすことで、家具や収納グッズに頼らない収納をしています。
今の住まいは靴箱収納が広く、靴だけでは収納が余るため、他にマスクや宅配の際使う印鑑、社宅の書類などの収納としても活用しています。また、トイレに全く収納がないため、トイレットペーパーのストックは向かいの洗面所に収納しています。

食器類もキッチン収納におさまる分だけ持ち、食器棚は持っていません。キッチン家電はシンプルなデスクの上に置き、その下にゴミ箱を置いているため、使いやすく圧迫感のないキッチンになりました。
引越しを伴う転勤が数年に一度あるため、その時使っていた家具や収納が次の住まいで必ずしも上手く活用できない、といったことが何度かありました。
引越しのたびに収納を買い替えたり買い足すのはもったいないと感じ、もともとある備え付け収納で事足りないかと考え始めるようになりました。

住まいの広さや間取りなどが変わる中で、ほとんどの持ち物が備え付け収納に収められるようになり、収納にお金がかからなくなりました。
ものの量も減ったことで、引越しの際の荷造り、荷解きの負担も最小限にできています。収納がないという理由だけですぐに収納グッズで解決しようとせず、備え付け収納だけで事足りないかを考えることで余白ある空間づくりにつながると考えています。
ものを手放す際はなぜ手放そうと思ったのか、買い替える際は大切に長く使えそうかよく考えてもの選びをしています。

特に増えやすくごちゃごちゃしやすいキッチン道具は日々見直しをしています。
プラスチックのタッパーを手放し代わりに使っているIwakiの耐熱容器は臭い移りもなく劣化もしないため長く使うことができます。また保存容器としてだけでなく、グラタン皿としても使えるためグラタン皿が不要になりました。
水切りかごは手放し、IKEAのキッチンクロスを敷いて水切りをしています。古くなったクロスはカットして最終的にウエスとして使ってから処分しています。
食器洗いと浴室のスポンジはサンサンスポンジを使うことでストック管理が楽になりました。サンサンスポンジは圧縮された状態で売られているので保管場所を邪魔しません。
BRUNOのホットプレートは1台でたこ焼き、もんじゃ、焼き肉、鍋が楽しめます。

少ないものでミニマルに暮らしたいと考えたときに、ひとつのもので様々な用途に使えるものは収納も最小限で済みます。デザインも極力シンプルなものを選ぶことでキッチン全体が整って見えます。
ひとつのもので何役にも使えるものを持つことや、暮らしをコンパクトにすることで持ち物が減り、収納に余白ができました。キッチンは汚れやすい場所でもあるので、物が少なければ少ないほど掃除も億劫にならずに取り組めますし、ごちゃごちゃしなくなったおかげで調理自体もスムーズになりました。