デザイン学入門
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お部屋探しや、引越しの疑問に、グッドルームスタッフが答えます。
今回は、「内覧で見るべき件数」について。できるだけたくさん、見た方がよいような気がしますが、実際には「3件」以上を見ると決められなくなることがほとんどです。事前にネットで物件をチェックするときのポイントをまとめました。
text : Miha Tamura from goodroom journal(初出:2018年1月)
今住んでいる部屋の更新が3月で、そろそろ部屋探しを始めようかなと思っています。
いいと思った部屋をいくつかピックアップしたんですけど、何件ぐらい内覧してから決めるべきですか?
内覧するお部屋の数について、1日の上限は「3件」と考えましょう。
それ以上見ると、疲れてどんどんチェックが甘くなり、「もうここでいいや」となってしまいがちなので、おすすめではありません。
また、何週かにわたってお部屋探しをされる方もいらっしゃいますが、人気のあるお部屋ほど、その日見たものをすぐ申し込まないと、次の週末まで残っている可能性はとても低くなります。
おすすめなのは、あらかじめネットでよくチェックして、「3件」までに絞り込み、1日で集中して内覧し、決めてしまうこと。いいお部屋に住むためには、決断力も重要です。
ネットで物件をチェックするときのポイントをまとめてみました。
「今より条件のよい部屋」と考えて、お部屋探しを始める方が多いですが、「条件がよく、家賃も安い部屋」というものは実はあまり存在しません。
どこの不動産屋さんも同じ物件データベースを見て家賃を決めているため、同一スペックの部屋は基本的に同じ家賃になるためです。
特に、1〜3月のお引越しシーズンでは、条件のよい部屋の家賃が安くなることはほとんど期待ができません。
そのため、
・ 家賃が安い部屋に住みたいなら、今よりも郊外に住むか、築年数、駅徒歩分数、設備などの条件を落とす。
・ スペックを下げたくないなら、家賃を上げる。
この2パターンとなります。
おすすめは、今のお部屋から「引っ越したい一番の理由」を明確にして部屋探しをすること。
陽当たりが良いこと、バストイレ別であること、今より広いこと、など、譲れない条件があるなら、実際に内覧する前にネットの情報で絞り込んでおくことが大切です。
条件が合わないのに、実際に観に行ってなんとなく雰囲気で決めてしまうのは、もったいないですよ。
最近では、インターネット上にきちんと情報をアップしている不動産屋さんも増えてきました。
同じ物件でも複数の仲介会社が紹介しているので、気になる物件があればほかのサイトもチェックしてみると、さらに詳しい情報が載っていることもあります。
たとえばグッドルームでは、お部屋からの眺望などの写真も充実しているほか、「実際に見に行ってがっかり」ということを防ぐため、気になるマイナスポイントをあえて正直に紹介しています。
一部のお部屋では、「360度カメラ」による写真で、よりわかりやすく、バーチャルに内覧していただけます。
そのほか、駅からお部屋までの道のりは、Googleの「ストリートビュー」を使って調べてみると、現地に行かなくても雰囲気がわかります。
ほかの同じ条件のお部屋よりも、明らかに(1万円ぐらい)家賃が安いお部屋というのは、実際には存在しないおとり物件であることが多いです。そのようなお部屋を意図的にインターネットに出し、お店に来させることを常套手段としている不動産会社が、残念ながらまだ存在しています。
もし、ネットを見ていて、おとりかも……と思うお部屋があれば、直接その広告を出している業者に行くのではなく、信頼のおけるべつの不動産屋さんに行って、実際にその物件があるのか確かめてもらうのが安心ですよ。
このQ&Aの連載でもなんども書いていますが、グッドルームで「これは良い」と思ってピックアップしたお部屋は、ご紹介から申し込みが入るまでのスピードが本当に早いです。特に1〜3月は、空室が出てから週末を越えると、ほとんどの物件には申し込みが入ってしまいますし、渾身のリノベーション物件などの場合は、平日でも決まってしまうことがほとんど。
「このお部屋を取り逃がすと、後悔する……!」と思ったお部屋は、すぐに内覧して、たとえ1件目だったとしても決めてしまう。
いいお部屋を見事ゲットしたお客様を見ていると、やはり決断力がポイントなのかな、と思います。
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田村美葉
田村美葉
グッドルーム・ジャーナル編集部所属。エスカレーターマニアというちょっと変わった肩書きを持っていますが、インテリアやリノベーションが大好きです。グッドルーム・ジャーナルの取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。役得。