今昔が交わる北風
2K(29.75㎡)
リモートワークになったことをきっかけに、住みたい街から住まいを考えなおされたSahoさん。理想の街で生活する中で、少しずつ変わってきた暮らしに関する考え方やお部屋づくりについてお話を伺っていきます。
text & photo : Tsubottle
Sahoさんのお住まいは、憧れの街から絞って選ばれていました。
「コロナを機に夫婦ともにリモート勤務となり、もう少し地方に、でもいざという時に会社へ行きやすい場所で引越し先を考え始めました。会社の同僚が引越していたり、映画「海街diary」が好きだったりしたことから鎌倉周辺で探し、この家を見つけました。」
今回の引越しが理想の暮らしや住まいを考えていく上でも、一つのきっかけになったと話すSahoさん。
「引越してから少しの間、仕事を離れる時間があったんです。時間がゆっくりな街での暮らしや人との関わりで自分の趣味や好きなことがはっきりと見えてくる機会になりました。」
理想の暮らしのイメージが明確になった中で、暮らし方も選ばれるものも変わって、お部屋が形成されている様子が印象的でした。
お住まいでは二人での時間も楽しめて、便利な空間になるようお部屋を作られているSahoさん。こだわりの道具が集まるキッチンもその1つです。
「キッチンは二人で使うことも多いため、家事動線を意識して考えています。」
左右で緩やかに二人のゾーンを分けて収納。本だけでなく、旅の思い出の品なども飾られており、お二人を表す空間になっていました。
共同で使うLDKとは少し色合いを変えながら楽しまれていたのが、ワークスペースでもある自室。
「フルリモートのため、普段は仕事をするための空間ですが、仕事場すぎないよう自分の好きを詰め込んだ場所に仕上げています。」
自室の本棚はお気に入りの漫画や雑誌が中心。日々の気持ちを整え、仕事に取り組むための大切な空間になっていました。
今回の住まいへの引越しをきっかけに、考え方として変化があったことに「ものとの付き合い方」もありました。
「今回の引越しで捨てるものが多く、もったいないと感じることが多くありました。そのため、今の住まいでは購入する際に、よく考えるようにしています。」
理想の暮らしのイメージや必要な家具も揃ってきた今、また新しい環境での暮らしも考えられているというSahoさん。
「この場所での暮らしも好きなのですが、出社の機会が増えたのもあり、もう少し会社に近い異なるエリアに住んでみたいと思っています。下町の良さや自然を感じる環境にも憧れがありますね。場所が変わっても今あるものを大切に使いながら暮らしを考えていけたらと思います。」
環境の変化が、住まいや暮らし方を考えるきっかけになっていたSahoさん。今後、また新たな変化を迎える中で、どんな住空間をつくられているのか楽しみですね。
Sahoさん(@saho_tezawari_kurashi)さんのInstagramアカウントはこちら
https://www.instagram.com/saho_tezawari_kurashi/
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Tsubottle(つぼとる)
Tsubottle(つぼとる)
福岡県出身。アメリカはポートランドで写真を始め、京都・東京・福岡を中心に全国へ素敵な住まいと人の物語を記録と記憶に残しながら旅をする写真家。あなたのお住まいにもぜひ。コーヒー、ビール、美味しいご飯があれば、どんな場所でも幸せに暮らせるタイプです。
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