TOMOS 優しい贈り物
1LDK(37.26㎡)
Webデザイナーとして働くyumiさんが暮らすのは、築36年・40㎡の2DK。大阪から上京するタイミングで出会ったこのお部屋は、内見をせず、写真だけを見て決めたのだそうです。ダイニングと和室をゆるやかに使い分けながら、淡い色合いの空間に黒とブルーを効かせた住まいを拝見しました。
text & photo : Tsubottle

大阪で暮らしていたyumiさんが上京したのは、転職がきっかけでした。
「正直、いつかは東京に行くんだろうな、という感覚はずっとあったんです。」
限られた時間の中でのお部屋探し。それでも迷わずに決められたのは、探し始める前に優先順位がはっきりしていたからでした。







2DKという間取りのおかげで、仕事の場所と暮らしの場所が自然と分かれた。これも、広さを優先したからこそ手に入ったものでした。条件の優先順位を先に決めておけば、限られた時間でも判断は早くなる。yumiさんの部屋選びは、そのことを教えてくれます。

yumiさんの仕事場は、和室です。デスクトップのパソコンを置き、平日はほぼ一日をここで過ごしています。
「最初は正直、すごく抵抗がありました(笑)。和室で仕事するのって、どうなんだろうと思って」
ところが、暮らし始めると印象は一変したそうです。
「落ち着くんです、すごく。あと、そのまま床に座れるのがいい。畳が思っていたよりずっときれいだったのも大きかったですね」







お気に入りのインテリアとともに、実はお部屋のあちこちに、yumiさんの手づくりのものが置かれています。編んだシートを貼り合わせてつくった間接照明は、色が変わる仕掛けつき。



今の趣味や嗜好に合わせて作られているDIYに対して、昔からの愛着が起点となっておかれているものもありした。ディスプレイスペースに置かれているのが、ミニコンポ。上京してから買い足したもので、実家から持ってきたCDを聴くために選びました。




最後に、これからの暮らしについて伺いました。
「今ほしいのは、アーノルド・サーカスのスツールくらい。それ以外はだいたい揃ったかなと思います」

次に住みたいお部屋のイメージも既にあるようです。
「大きいワンルームですね。前の家もワンルームだったんですけど、部屋が分かれていると、ものがどこにあるか探しづらくて(笑)。ひと部屋にまとまっている開放感が好きなんです」

写真だけで選んだ部屋は、住んでみたら想像以上に居心地がよかった。和室で働くことへの抵抗も、黒を取り入れることへのためらいも、暮らしながら少しずつ更新されていく。「好きなものだけを置く暮らし」の心地よさを確かめながら、yumiさんはこの部屋を、ゆっくりと育てています。
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Tsubottle(つぼとる)
Tsubottle(つぼとる)
福岡県出身。アメリカはポートランドで写真を始め、京都・東京・福岡を中心に全国へ素敵な住まいと人の物語を記録と記憶に残しながら旅をする写真家。あなたのお住まいにもぜひ。コーヒー、ビール、美味しいご飯があれば、どんな場所でも幸せに暮らせるタイプです。
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