マンションのSRC造とは？RC造、S造との違いやメリットを解説します

SRC造とは、「鉄骨鉄筋コンクリート造」のこと

SRCとは、Steel Reinforced Concreteの略。
SRC造とは、鉄骨鉄筋コンクリート造といって、鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた構造のことを指します。

SRC造……鉄骨鉄筋コンクリート造
RC造……鉄筋コンクリート造
S造……鉄骨造
W造……木造

SRC造は最も建築コストがかかる構造のため、物件数が少なく家賃も高い傾向にありますが、その分メリットも多いです。

SRC造のメリット① 耐久性に優れている

鉄筋の骨組みにコンクリートを流し込んで柱や梁を造るのが、RC造（鉄筋コンクリート造）。
SRC造では、鉄筋の骨組みにさらに鉄骨を加えるため、耐震性に優れているのが特徴です。
また、鉄骨や鉄筋のまわりをコンクリートで覆っているため、耐火性も高くなります。

SRC造のメリット② 防音性が高い

SRC造の防音性は、RC造やS造と比較しても高いといわれています。
上の階の足音や、隣の部屋の生活音が響きにくく、こだわってSRCを選ぶという人も多いです。
ただし、築年数の経っている建物の場合は、壁にコンクリートが入っていないこともあるので注意が必要です。

SRC造のメリット③ 気密性が高く、冷暖房効率が良い

SRC造は気密性にも優れているので、外気温の影響を受けにくいのが特徴です。
夏や冬は、エアコンをつけっぱなしで効率よく部屋の温度を一定にすることができます。

SRC造のメリット④ 室内に梁や柱が少ない

SRC造では、RC造に比べて細い柱や梁で施工することができます。
室内にでっぱった部分が少ないので、家具の配置がしやすくなります。

SRC造が向いている人と、選ぶ時の注意点

耐震性にこだわりたい人は、耐震診断の結果を確認

耐震性の面からSRC造を選ぶ場合には、「築年数」と「耐震診断の有無」を確認しましょう。
1981年の建築基準法改正で、住宅の耐震基準は「震度5強で損傷しない」から、「震度6強〜7でも倒壊しない耐震性」に引き上げられました。
SRC造でも1980年以前に建てられた建物の場合には、新耐震基準を満たしていない可能性があります。

1980年以前の建物の場合、耐震診断が行われた際にはその内容を説明することが義務付けられているので、その内容を確認しましょう。
古い建物でも、耐震補強が行われるなど、新耐震基準を満たす建物であれば安心です。

防音性にこだわりたい人は、部屋のその他の部分も確認

防音性の面からSRC造を選ぶ場合は、築30年以内の物件がおすすめです。
また、部屋のその他の部分も確認してみるようにしましょう。

・ 窓が複層ガラスになっているか（大通り沿いなどの物件の場合）
・ 玄関ドアや窓サッシに隙間がないか
・ 共用部に騒音に関する注意などの張り紙がないか

気密性にこだわりたい人は、風通しも確認

SRC造の建物は、気密性が高い反面、湿気がたまりやすいためカビや結露が起こりやすいです。
梅雨や冬場に効果的に換気できるように、風を通せる位置に窓があるかなどを確認しましょう。

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田村美葉

田村美葉

goodroom journal編集部所属。インテリアやリノベーションが大好きです。goodroon journal の取材を通じて、いつもたくさんのアイディアを教えてもらってます。
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